『葉隠』(634)…直茂公と薩摩決戦 | 時代劇 実験室

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(続き)


直茂公はここぞとばかり、
「古き仇敵にございますれば、どうか先陣を!」

と、太閤殿下に申し出られ、その願いは、見事聞き入れられた。

直茂公御祈念―隆信公の尊霊にお誓いして曰く、

「今度、先陣をうけたまわり、必ず薩摩を打ち負かして参ります。その際は、我らが城の鬼門に、一寺を建立し、隆信公のお弔いを致します。またそこを当家弓矢の守護神とし、永代崇め続けることをお誓い申し上げます。これを以て、我が家の威力、さらに増すものと確信致しております!」

と―。直茂公はご出陣なされ、ついに薩摩の島津兵庫注2を打ち負かし、太閤殿下よりご褒美を頂戴することとなった。


(続く)