私の住まい(サービスアパートメント)から会社までの距離は

約2キロぐらい。


歩いて20分ぐらいの距離なんだけど、

朝の出勤だけは何時もタクシーを利用しています。


贅沢だと思うかもしれないけれど、

基本料金14元で済むので、180円の出費です。


今日はそのタクシーの話しを紹介します。


その前に、上海のタクシー事情を紹介から。


一人でタクシーに乗車する時は、助手席にのるのが一般的。

中国のタクシーと言えば、汚くて、運転も荒く、運転手の態度も最低

というイメージがあると思うけど、ここ上海は、万博開催以降に

ずいぶんと改善されてきました。

まあ日本と比べると雲泥の差はあるけれど。。。


今朝、何時もの通りタクシーに乗り込むと、タクシーの運ちゃん

が喫煙中。タクシードライバーの喫煙も今や禁止されているにも

かかわらず。。。


それでも気にしているのか、煙草を持った腕を窓の外に出しているので、

優しい私は、

「没問題!タバコ吸ったってかまわないよ!」

と優しい言葉をかけた。


つたない中国語で話しかけたからか、ほどなくして彼が、

「お前は日本人か?それとも韓国人か?」

と聞いてきた。


かなり焦った。

尖閣問題以降、日本人に対するタクシー乗車拒否や暴行のニュースが

一瞬頭をよぎる。。。

上海でも道を歩いている時に、「日本人」かと聞かれた後にいきなり

殴られた女性もいる。

こういう時は「韓国人です」と答えるのが定石となっている。。。


ヒゲ面の運ちゃんと目が合った。

そして私の口から出た言葉は、



「私は日本人です!」



そう、私はまぎれもなく日本人なのだ。

中国人に対して、後ろめたいことなど何もない。

日本の誇りを持った、ニッポン人だ!


そして私は切り出した、

「尖閣問題の問題はあるけれど、我々一般人には関係のない話だ。」


すると彼は、中国人100人に聞いて100人が一応に答えるように、

「釣魚島は中国だ」

と主張した上で、


「だからと言って不買運動とか、日本人を嫌うとかそういうのは筋違いだ」

「仲良くしないとダメだ!」

というような話しをしてきた。


私の語学力ではまだ半分位しか聞き取れなかったけれど、最後は、お互い

笑顔でタクシーを降りました。


もちろん、こういう場合は、私も時と場所を考えて対応するけれど、

日本人である、という自分の内なるプライドを、思いがけず実感する出来事でした。