この間の月曜日攻殻機動隊Ariseを観に行った。

期待してなかったけど思ったより面白かった。

新しい攻殻だぞこれは。と思ったり。

写真は新宿バルト9で撮ったロジコマ。

やはりバルト9、のシアター9で見るべきだと思い

行ったのだった。ただし上映開始は夜8時だった。


takeshi3017のブログ-攻殻機動隊arise

攻殻機動隊のシリーズは漫画も含めてずっと見てるけど

ファンの間でもどの攻殻がいいか分かれる事が多い。


シロマサの漫画がいいという人。

オシイ監督のGhostIntheShellがいいという人(多数派)。

神山監督のSTAND ALONE COMPLEX がいいという人。

オシイの手が入った 2nd GIGがいいという人。

オシイのイノセンスがいいという人。

神山のSolid State Societyがいいという人。

そして今回のAriseがいいという人。


要するに全部なんだけど、主に

シロマサ信者とオシイ信者に分かれる。

オシイは確かに攻殻を大ヒットさせた立役者。

GhostIntheShellがなければ攻殻シリーズも

ここまで流行らなかった事は明白。

シロマサもかなりオシイの恩恵を受けたはずだ。


でも…でもね。。

オシイには結構アンチが多いのも事実。

理由として読み解くのが難解であることがあげられる。

イノセンスなどは個人的にかなり難解に感じた。

オシイ作品はこのほかにアヴァロンとかスカイクロラ、

パトレイバー2、ビューティフルドリーマーなども見た。

が、作品によっては一般受けしにくいモノも多いようだ。

本人に売る気がないのか?とさえ思ってしまう。

その点神山のSTAND ALONE COMPLE(アニメ)は

一般に受けたような印象がある。

でもやはりオシイの手が入った2nd GIG(第2部)は

1stとは別のものになったように感じられた。

1stでは伝説のハッカー笑い男を中心に笑い男事件を社会現象

としてとらえ、最後の方ではグリコ森永と薬害エイズを

混ぜたような汚職事件の真相があらわになり笑い男は汚職を

告発しようとした義賊だったという感じで終わる。

2ndでは国家の陰謀が絡む事件で公安九課と対立する組織、

内閣情報庁が出てきたり個別の11人というテロ組織からの

ハブ電脳を持つ男クゼが登場したりする。

さらにこのクゼという男がプルトニウムを入手して革命を起こそうとし

それを阻止するための戦いが描かれる。思想的な面が強調され

ことさら右翼、左翼を鑑賞者自身に問わせるような作風であると

個人的に思われた。オシイ自身は右翼左翼どちらなのか?

パト2とかをみると左翼っぽいところはあるように思えるが

(思いすごし?)政治に興味はなく投票には行かないらしい。

しかし軍事には詳しく筋金入りの自衛隊マニアである。

自分が読んだ「戦争のリアル 」(HP参照)という本でも

その軍事マニアぶりが披露されている。

段ボール3箱分の自衛隊関連の本を読んだとか。すごいですね。

一方神山監督はSTAND ALONE COMPLEXやSolid State Societyなどで

電脳犯罪とそれが社会に与える影響を重視した作風のような気がする。

アニメの1stと2ndどっちが好きかととわれればやはり自分は

1stを選んでしまう。


オシイ自身に興味はあるのだが少しついていけないところがある。

ただGhostIntheShellはやはりすごいと思ったしもう4回以上みている。

イノセンスは期待していた分かなりがっかりした。

2匹目のドジョウはいなかった、と個人的には思った。

もちろんオシイ信者からしてみればイノセンスは良い作品なんだろうけど。

2chでもさんざんオシイ信者とアンチが言い争いをしていたっけ。


そこで話は変わり今回のArise、脚本は「天地明察 」の冲方丁である。

このひとはマルドゥックシリーズというSF作品を発表している。

マルドゥックシリーズまだ未読なので是非読んでみたい。

SFは普段あまり読まないんですけどね。音楽はコーネリアス。

世界的に有名なArtistだ。エンディングを聞くと英語を使わず

日本語(和音)を用いている。不思議な感じの音楽でインパクトは

かなり強烈。(自分は好きでも嫌いでもない)。


11月には第2弾「Ghost Whisper」が公開される。

今から待ち遠しい。