僕らが地震を経験した地、宮城県気仙沼。
来る度に少しづつ瓦礫も減り、一歩づつ前進している。
そして明かりのなくなった港町に灯がともる。
海のすぐ近くに『復興屋台村 気仙沼横丁』が11月26日にグランドオープンを迎えるのだ。
震災でお店をなくしてしまった人からずぶの素人までが、居酒屋からイタリアン、八百屋さんに魚屋さんまで、様々な店舗で復興の狼煙をあげる。
プレオープンにお邪魔させてもらうと、どこも満員で笑顔が爆発していた。
店と店の通りはあえて狭く作られていて、そこで顔見知りを見つけると、
『おー、○○ちゃん!久しぶりだなや!』
『なんだや、どの店さ行くのや?』
なんて会話が始まる。
アスファルトの剥がれた道路。
交差点の端には信号がぶっ倒れたままだ。
土台しかない家に瓦礫を片付けるショベルカー。
夜は街灯がポツンポツンとあるだけ。
でも屋台村のゲートを一度くぐれば活気にみちあふれた別世界が広がっている。
長く暗いトンネルを抜けた時に感じる眩しさにも似た視界。
まだまだ各地で瓦礫も問題も山積みだ。
いきなりは走れない。
まずは準備運動だ。
気仙沼はこの屋台村から元気を取り戻す。
気仙沼を訪れた際にはぜひ立ち寄ってみて下さい!!