24時スタートの深夜のお仕事を終えて、まだ真っ暗な夜中の歌舞伎町に歩み出した。
新宿の夜は、久しぶりだった。
バスタ新宿という新宿地域の地方行きバス停留所の集積施設が出来て、アクセスの利便性が高いそう。なによりである。
久しぶりに、知り合いに会った。
男と女。
不動産業種を生業にする男と、もう一人は夜の蝶。
街の居酒屋でもなんなので、ということで、不動産屋の子飼いのラウンジに、席を予約してくれた。
若い男だが、やり手だなという印象は相変わらず。
最近、儲かってるの?なんてビジネスマンらしからぬ会話で笑いながらも、この地域界隈で、色々なもめ事やら、地域社会の問題を、さらりと語らった。
思えば、学び舎も飲むときも、ずっと新宿区だったんだな。
昔、酔っ払ってバカ学生時代に出禁くらった店のビルは1棟1店だったのが、
今は、各フロア別々の店、一皿270円の看板ネオンパネルが並ぶ。
いい時代に遊びほうけていたなと、我ながら反省。
そして、私たちもお互い、いい歳をとったわよね、なんて茶化されながら、始発前まで、オンザロックを頂戴した。
なかなか、落ち着けるお店だった。
かつてのキャバ嬢は、今はオーナーママさんになられ
数店舗を管理する、すごいお方だと、帰り際に頂戴した縁角が丸みの無くなった、普通の名刺を見て驚いた。もちろん源氏名はかつてとは、変わっていたが。
かつてを、なんとなーく知っている者とすると、それぞれに、強かに生きてきたんだな、そう思える瞬間だった。
昔、学部学生、若手イケイケ不動産や、その彼女だったキャバ嬢として、出会って飲みに行ったころを思い出していた。
幸せになりたいよなー、愛ってお金で絶対買えると思うんだ!
そう不動産屋が豪語していたのが、懐かしかった。
3人とも大好きだった、ボブ・マーレーのこの曲の歌詞を、ぼんやり思い出していた。