僕はIT業界人じゃない(再確認) | たけおか ぼちぼち日記

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思いついたらメモ

先日、縁あって、ITな方々と一緒にパネルディスカッションを行う機会があった。
http://www.milliontimes.net/
CNETの記事

そこでは、いくつか印象に残ることがあった。

1番目は、「ものづくり」の地位が、世の中では、低い、とされているらしいことである。
以前より、そういう話は聞いていたが、僕の周りには物づくりをする人たちしか居なかったため、本当に地位が低いと思われていることに気づかなかった。
他のパネラの意見からすると、どうやら、ものづくりや職人というものは、いまや、かなり地位が低い扱いをされているらしい。
確かに、組込みソフトウェア業界は、現代(?)の「3K仕事」と言われているらしいし、
大体において、本当に、きつくて、薄給である。
日本のソフトウェア企業は、Googleに人を取られるはずである。


2番目は、狭義のIT業界の人は、やはりIT的だという再認識。
スクリプト系言語や いわゆるLight Weight Languageで、さらさらと書いて、
サーバで運用を開始し、バグがあってもサーバ上のソフトウェアを入れ替えればおしまいだ、
的な感じの業界なのだなぁ~と、強く感じた。
「専門的なスキルに偏りすぎると潰しが利かない」的な発言もあり、
僕達の仕事が、好むと好まざると、職人的、専門的な分業になっていることと、対照的であり、軽いショックを受けた。
IT業界と僕達の業界とのギャップは、以前より十分に認識できていたが…
やはり、Information Technology(Information Processing???)と、
Computing Machineryは違うのだなぁ、などと再認識した次第。

僕は、Computing Machinery業界人のつもり、組込みにはこだわってないし。



大昔、どこかで偉い計算機研究の先生が、
日本は「情報処理学会(Information Processing Society of Japan)」で、
アメリカは、「ACM(the Association for Computing Machinery)」である。
日本はそもそも計算機科学(Computer Science)として出発できてないのじゃ、というようなことを
おっしゃっていたのを思い出してみたり