いじめ問題についてです。
いじめ問題、最近はマスコミでそれほど大きく取り上げられることがあまりありません。
いつ頃、いじめ問題がマスコミを騒がしたかというと、平成18年、今から6年前、伊吹文部大臣だった頃。
これは覚えている方が多いと思います。文部科学省に自殺予告手紙が届いて、、、ということもありました。
では、いじめは無くなったかというと、そんなことはありません。
平成22年度(最新)の「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」によれば、
「小・中・高・特別支援学校における、いじめの認知件数は約7万5千件(前年度、約7万3千件)で、
児童生徒1000人当たりの認知件数は5.6件(前年度5.1件)である。」
と記述があります。約178名に対して1件の割合ですから、大雑把に、半数程度の学校で
認知されたいじめがある、ということになります。(認知されたものだけで、実態ははるかに多いと思われます)
厳然として、いじめ問題はあります。
また、いじめは、過去、約10年のサイクルで、件数が急激に増え、沈静化するという経過を繰り返しています。
直近のピークは平成18年で、その10年後、というのは、平成28年ですから、あと4年後です。
いじめが最もひどくなりがちなのは、中2、あたりと思われますので、
もしきっかり10年後だとすれば、現在の小4、あたりの世代が、中2の時、ということになります。
平成18年以後の学校での、ある意味短絡的な対応は、残念ながら、
新たな問題発生の素地をつくってきた、と考えざるを得ない部分が
あるように思えてなりません。近い将来に、いじめ問題が、
大きな新たなうねりを伴って、押し寄せてくる可能性がある、ということは想定しておくべきだと思います。
受験校選定においては、通学時間や大学進学実績などを中心に判断されると思いますが、
将来、いじめ問題が大きな社会問題になる可能性を考えますと、
生徒指導についてどういう方針なのか、ということも、確認しておく方がいいと思います。
概略だけ申し訳上げました。
明日、少し補足説明したいと思います。
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