大手進学塾さんのチラシには大々的に、
“開成○○名”“桜蔭○○名”と書いてあるのが常です。
その他、男子校なら筑駒、麻布、慶應、筑付、武蔵、早稲田、駒場東邦、栄光、聖光、慶応普通部、
女子校なら雙葉、女子学院、豊島岡、浦和明の星、
共学校なら慶應中等部、早実、慶應、渋渋、渋幕、慶應湘南藤沢、
という学校の合格者数がずらりと並び、
「合計したら一体どれだけになるんだ」
「これだけ合格している生徒がいるなら、うちの子もこうした学校のどこかに受かるかもしれない」
という気がしてきます。
このような学校に合格するのは、中学受験生の何%ぐらいでしょうか。
どのように思われますか?
30%ぐらいでしょうか。
20%でしょうか。
今挙げた学校は22校です。首都圏模試センターの偏差値表の69以上の学校です。
首都圏で中学入試を実施する中学は約350校近くありますので、学校数の割合で考えれば、
約6%です。
わずか6%程度です。高校の野球部で言えば(私もそうでしたが)、1学年20名くらいいるでしょう。
その中で6%というと、1番です。イメージとしては、学年トップのプレイヤーになるくらい大変なことです。
塾に通わしているのだから、“頑張って勉強すればチラシによく見かける学校に行けるだろう“
保護者としてはこのように思いたくなりますが、塾に通っていても、そのような学校に合格できるのは、
ほんの一握りです。
6%というのは、学校数の割合で計算したもので、データの取り方によっては、違った数字になります。
首都圏模試のデータから推計すると、偏差値69以上の成績を取るためには、
受験生の上位1%に入らなければなりません。
ちなみに、
首都圏模試66以上の成績を取るためには、上位3%
首都圏模試60以上の成績を取るためには、上位8%
首都圏模試55以上の成績を取るためには、上位25%
首都圏模試50以上の成績を取るためには、上位50%
です。
大々的な宣伝を何度も目にして、“自分もそうなるかも”と感じるのは、
ド派手な広告をする“宝くじ”に自分も当たるような気がしてしまう、
というのと似た感覚だと思います。
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※“御三家”とは、男子で開成・麻布・武蔵、女子で桜蔭・雙葉、女子学院のこと。
新御三家は、駒東、海城、巣鴨のこと。
いつ頃から使われるようになったのか、定かでありません。
ちなみに、大学受験の、”MARCH”=明治・青山学院・立教・中央・法政“やそれに学習院を加えて、
”G-MARCH”と言ったり、“日東駒専”=日本・東洋・駒沢・専修、こういうものも、一体いつから
使われるようになったのか不明です。
ついでに、、、”大東亜帝国”=大東文化・東海・亜細亜・帝京・国士舘、というのは、
ネーミングのセンスがどうか、という気がしてしまうのは私だけではないと思うのですが。
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※最難関校の合格者実績を全面的に宣伝することについて、
大手進学塾さんを批判するということは意図していません。
宝くじ同様、こういうものは、情報の受け手側の問題だと思います。
(2011年5月20日のメルマガ第9号から)
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