こんにちは、鶴岡です。

お約束通り本日から、まずは住宅ローンについて
少しマジメに書きます。

第一回は「私はいくらまでローンが組めるのでしょう」、
つまり借入れ可能額の算出のしかたです。

今回は暫定的に、借入先を「東京三菱UFJ銀行」と
しましょうか。

ご年収を420万円と仮定します。
年収400万以上の場合、
銀行さんは年収額の40%までを、
年間の住宅ローン支払額の上限と考えます。
なので、

4,200,000×40%=1,680,000

これを12で割って

1,680,000÷12=140,000

です。

つまり、この方は月々約140,000円の
支払い能力がある、と銀行は仮定します。

ここで、「審査金利」なるものが登場します。

実際に借入れる際の「実行金利」は現在、
1%を切ることも珍しくありませんが、審査は

「審査金利」=4%

(三菱の場合です。他の都市銀もほぼ横並びですが)
で行われます。
これは今後、国内の経済状況が回復して、
金利が4%になってもこの方には
返済していただかなくてはならないためです
(4%というのは、過去のデータに依って銀行が
はじいた数字です)。

どう考えるかというと
(細かい計算は省きます)、

100万円を、金利4%で、期間35年(420か月)で
借入れると、月々の支払いは利息も含めて

4,427円

なのです。
逆に考えると、月々4,427円の支払い能力のある人に、
銀行は100万円貸すということです。

では、月々140,000円の支払い能力のあるこの方には
幾らまでお貸しするかというと、

140,000÷4,427=31.624...

となり、

「100万円の人」の約31,6倍の支払い能力があると
判断します。つまり、
3,160万円までお借入が可能ということに
なります。

あくまでも机上での計算ですが、大きくずれることは
ないと思われます。

ただし、これはあくまでも他のお借入が無い場合です。

たとえば、上記の方に中古のクラウンアスリート
(ヤン車)のローンが
月々3万円、ボーナス時10万円
残っていたとします。

30,000×10+100,000×2=500,000
ですから、50万円は差し引いて考えます。

1,680,000-500,000=1,180,000

1,180,000÷12=98,333...

98,333÷4,427=22.212...

となり、
借入可能額は2,220万円に減ることになります。

駆け足でご説明しましたが、
ご理解いただけましたでしょうか。
ご質問等は、お気軽にコメントください。

次回は「じゃあ、限度額いっぱいでローンを組んでいいのか?」
です。

「不定点観測」もよろしくお願いいたします!