「朝拝」から信仰を重ねる~祈願の順番と心構え~

朝から、画像のように御祭神にお祈りしてます。

でも、まずは「感謝」からですね。

その次に、お願い事を申し上げるのです。

内容は日によって違うのですが、おおよそ次のような内容でお祈りしてます。

一、ご神名奏上

おまつりしている神様のご神名(お名前)をお呼びします。

注意　高位の神様から先に奏上する

　　　読み方を間違えないように

二、感謝の言葉

神様のお守りのお陰を持ちまして、今朝も、無事に、新しい一日の始まりを迎えることができました。

誠にありがとうございます。

三、お願いごとを申し上げる

今日も、神様の御心(みこころ)麗しく弥栄(いやさか)でございますよう、お祈り申し上げます。

今日も一日、我が国が平和でありますように。

今日も一日、家族が無事でありますように。

そして、今日も一日、我が身・我が心が、安泰でありますように。

どうか、私と、私の身の回りの者をお守りください。

※注意　自分や家族などの“間接的に関わる広い範囲”から先に、安泰であるように祈りましょう

※その他のお願い事が有れば、なるべく具体的に、その人物の名前や地域名や職場名などを口に出してみましょう。

これらは、一種のガイドラインです。

お願い事は、自分の思い、自分の言葉で、申し上げましょう。

「神様」だから・・・と言って、格好付ける必要はないのです。

誰かの真似をしなくても良いです。

また、祝詞の様な、昔の言葉で申し上げる必要もありません。

“古代の言い回し「大和言葉」こそが“言霊”だ！”などと戯言を言う人がいますが、間違いです。

“言霊”とは「言葉の力」のことで、それを聞く相手の心を動かしてこそ「言霊」と、言うのです。

相手の心に届かなければ、言霊ではありません。

この場合の「相手」とは、神様のことですね。

神様は、私たちの「言葉」を聞いておられるのではなく、私たちの「心」すなわち「真心」を、“見て”おられるのです。

私たちの「真心」が通じれば、きっと、私たちのお願いを聞き届けてくださいます。

ですから、神様の前でいくら良い格好をしたところで、良い言葉を選んで申し上げたところで、心根がそれに伴っていなければ、ただの“気休め”にしか過ぎません。

神様の存在を心から信じて、心より大事に思うなら、その思いに沿って、所作(動作)や言葉も、その心根に相応しい形で表現できるのです。

その場合“間違い”だなんてありません。

本来、「信仰」に、守らねばならない所作や形などはありません。

お参りするときの“お辞儀の角度”やら、柏手の打ち方などは、あくまでも「形式」に過ぎず、神様には関係ありません。

一番大事な「真心」を教えないで、形ばかりを押し付けそれを守らせるような教え方では、「宗教」の意味がありません。

「宗教」とは、形式を守らせるものではなく、「心」を教えるものです。

難しい世の中を乗り越えるため、大変な人間関係を改善するための“知恵”をもたらすことが、「宗教」の教えであり、その教えを率先して見せるのが「宗教者」の勤めです。

ですから、お参りの仕方や形は、人それぞれでその時点での思いに沿って行われるべきです。

そして「宗教者」は、その形を見たうえで、その人の心根を見抜き「改善すべき課題」を、指導すべきです。

私も市井の宗教者として、その信念を持って日頃の御神事に取組んで参る所存です。

そして、夕刻などの一日の終わりには必ず「お礼のお参り」を行いましょう。

神様が私たちのお願いを聞き届けてくださったからこそ、「命」あるのです。

「お願いのしっ放し」ではいけません。

「願掛け」をしたなら、かならず「願解き(がんほどき)」をいたしましょう。

「感謝」こそが「願解き」の為の唯一の方法です。

そしてまた、翌朝に冒頭のお参りをするのです。

その様な努力をして、「しあわせ」は、“繋がって”行くのです。

小さいことの様に見えて、それは、とても“大きい”ことなのですよ。

「継続は命なり」「継続は力なり」と言うことわざがあるでしょう？

信じて積み重ねていくことが、改善の為の近道なんです。

頑張りましょう。