とてつもなく出遅れましたが
あけましておめでとうございます!
本年もよろしくお願いいたします🙇‍♂️


寅年にちなんでトラさんに
ミルクあげてる写真。
SUPER GTでタイに遠征行った時の。




ここでは児童虐待と複雑性PTSDに
ついて、経験を交えてお話していきますね😌

題名にさせていただいている通りですが
寛解しているのでご心配なさらず🧒✨

短く自己紹介すると、
・被虐待児10年経験
・SUPER GTレースクイーン5年間
・保育士専門学校夜間部1年生←今ここ。

被虐待児を救いたいと考えた時
子どもに関する専門性が欲しくて
レースクイーンを引退し、
昼間フルタイムで働きながら
夜学校へ通っています🐢





【そもそも複雑性PTSDって何?】

最近メディアで耳にすることも
あったかと思いますが
一般的に『PTSD』(トラウマ)
心的外傷後ストレス障害と言うもので、

過去に起こった生死に関わるような
体験(強い衝撃)が
自分の意思に関係なく
フラッシュバックしてしまうこと。

その原因は犯罪被害・
自然災害・虐待・交通事故など人それぞれ。
どれも強烈な記憶ですよね。

フラッシュバックすると、
様々な異変が身体に起こります。

ドキドキする。
手汗がめっちゃ出てしまう
息をするのがしんどくなる
吐きそうになる
涙が止まらなくなる
中には倒れてしまう人もいます。
これも人それぞれです。

フラッシュバックすると
まだ被害が続いているような
リアルな感じがして
あまりの辛さから現実味がなくなります。





そして、『複雑性PTSD』の特徴は

家庭内暴力虐待など、
逃れることが困難な状況のなかで
日常的にくり返されてきた出来事に
よって生じたトラウマのことで
それはより複雑になっていることから
複雑性PTSDと呼ばれています。 


ここでの例は児童虐待です☝️
ご存知の通り虐待は
大人の都合で子どもを乱用・悪用することです。
それって言うのは
継続的に日常で起こる生死に関わる出来事。
しかも逃げられない。
(何かのデスゲームの設定みたいです)
※次の記事ではそれが具体的に
どんな世界線なのか
覗ける記事となっております…☺️


PTSDは記憶の冷凍保存
言われているそうです。
記憶ってよく歌詞にもあるように
「思い出はセピア色に色褪せる」みたいに
言いますよね。しかし
凍らせてるので鮮度がそのままなんです😂
だからしんどいんですね〜。


複雑性PTSDはフラッシュバックの
症状以外に様々な困難や課題を抱えます。
感情のコントロールや対人関係です。


PTSD及び複雑性PTSDは、
その人にとってどのような出来事であったか
なので、出来事の大小は問わずという感じです。

自分にとって、すごく辛かった記憶が
幸せに暮らしているときでも
急に脳内再生されてしまう
それがPTSDです。



【凍らせた記憶が瞬時に解凍された授業】


前述の通り、私は現在
保育士養成の夜間学校通っています。

社会的養護などの施設系の授業では
児童虐待とそれにまつわる様々な
知識を勉強します。

その授業はどんなに気合いを入れても
授業内容から、過去の映像が鮮明に
脳内で再生され続け
涙と手汗、心臓がドキドキする状態が続き
それを自力で止めることが
不可能な状態になりました。
90分間の授業は泣きっぱなしで
とても焦りましたしめちゃくちゃ困りました。
それが毎週でした。




施設系の授業を担当する先生が
公認心理士さんで、
「虐待に関する授業で辛くなる人が
毎年居ます。そういう方は
早めにカウンセリングへ行って下さい」

とおっしゃっていたので
自分で探していきました。




【当たりはずれと金額】

「カウンセリングってどれも
一万円とかするしすごい高いお金を
なぜ、虐待から生き延びた人間が払うのか…」

と、疑問に思ったけど将来、
同じ境遇の子どもに出会った時に
当事者として寄り添えるし、
まぁいっかと思った。

しかし、行ってみたところは
高圧的で怖い人だった。
お金をドブに捨てた気持ちだった。
決して安くないお金だったので
またショックを受けた。


素人が良いカウンセリングを探すのは
至難の業だと判断し、
通っている専門学校の先生に
経緯を相談すると
質も金銭面も考えて大学の
臨床心理センターが良いのではと言う
アドバイスを頂き予約した。

よく分からないところを
素人が自分で調べて手当たり次第行くよりは
打率がいいらしい。
しかもどれも料金は2千円とか3千円。
仮にダメでも次!っていける値段。

トラウマ治療に強いとされる武蔵野大学は
満員で予約できなかった。



【カウンセリングへ通う】

大学名は明記できないが都内の大学の
臨床心理センターに通い始めた。
専門学校へ入学して1ヶ月とか2ヶ月後のこと。

最初の数回は涙が滝のように流れ、
マラソンを走るくらい体力を消耗した。
しかし、満杯のバケツの水が
少しずつ減っていくような感覚で
帰り道いつも心が少しずつ軽くなった。

そして、カウンセリング4回目くらいに
涙の止め方のコツを教わった。
その場でやってみたら本当に止まって驚いた。

授業の時も涙をコントロールすることができた。
「自分の安心するもの」がいいらしく、
私の場合いつも3つ以上の指輪をしていました。
指輪を忘れると上手に涙を止められなかった。


カウンセリングと学校が並行して進んでいく。
学校では被虐待児などの子どもに対する
環境や対応や理解を学んでいった。
保育士は0歳から18歳の子どもに対する
幅の広い支援を学べる国家資格です。


私の場合、寛解まで一気に
距離を詰めてくれたのは
考察日記でした。
これは1日の出来事の『事実+解釈』を
記していくもので、保育園とか施設実習の
実習日誌の練習としてやり始めたものだった。
普通の日記とは違って、

◆どんな出来事(事実+解釈)があって
◆それに対してどのように私は行動して
◆今後どうしたらより良いかみたいな

書き方。



【人は3週間続けると習慣化する】

保育の心理学の授業でそう言われたことがある。
考察日記を3週間続けた頃くらいに
日常の出来事をその場で、考察日記風に
頭の中で整理するのが癖になっていた。
もちろん学校で得た知識を踏まえて。

不意にフラッシュバックが起きた。
それは殴られて動けなくなっている
過去の自分だった。


【イマジナリーフレンド】

そのフラッシュバックした時に
不思議なことが起きた。


①殴られて痛くて動けなくなる私(9歳)
②それを支援者として学校で習った
知識をもとに話を聞き、抱きしめる
私に似てるけど何かちがう誰か。(年齢不詳)
③それの様子を覗くように眺めてる私(現在28歳)

この②の人は突然現れた人。
しんどい時は助けてくれる。
二人三脚で歩いている感覚。

解離とは違うから
イマジナリーフレンドの方が近いと思う。

②の支援者は、あらゆる
フラッシュバックの場面に参上し
介抱してくれた。
「辛かったんだね」「そう思ったんだね」
など、否定語を使わない支援だった。

毎度フルカラーで鮮明に再生される記憶を
この②の支援者が一つ一つ①の話を聞いてあげて
記憶が段々色褪せていく。(整理がついていく)

考察日記をつけることで
◆出来事を自分の虐待体験とし(①)
その時どんなことを思ったのか。
◆それを周りはどうすれば良かったかを
②が行動し
◆更にどうすれば今後この状況の子どもを
救えるか考える現在の自分(③)

という状況に毎回なった。
要は自分の体験すらも事例検討のひとつとして
学びにしてやろうという
強欲さが生み出した副産物な気がします。

自分が一番自分の理解者で、
自分が支援者になれば自分自身も支援できる。
そこに行き着くためには、
自分を支援するための素地調整としてまず、
カウンセリングが有効だったように思います。

ベテランの施設長さんも自分自身を
支援すると授業の中で仰っていました😌



【IES-Rを受けてみた】

カウンセリングではPTSDの尺度がわかる
IES-R というものを受けた。

実名なので消していますが私のです。



★25点以上で症状が強く、日常生活に

支障をきたす。

点が低ければ低いほど状態は良く

この検査はPTSD患者向けのもので

0点になることはほぼ無い。


《88点満点中》


■カウンセリングに行ってすぐくらい→59点

■カウンセリングに行って半年後→5点


爆速で良くなったのは
支援方法を学校で学び、
自分自身にそれを適用したことや
良い先生に当たったこと、
規則正しい日常を送れたことだと思います。



【最後に】

PTSDについては
話そうかすごく迷ったことでした。

毎日学校が楽しくて、
誰にも殴られず脅されず不安にならずに
学校という場所へ行けたのは人生で
はじめての事だった。

とても嬉しくて充実している毎日の
一方で、悲しみは続きフラッシュバックして
苦しい時期があった。

今も念のためカウンセリングへ通っていますが
現在ではたくさんの指輪をしなくても
フラッシュバックからの涙を
コントロールできることと
フラッシュバックの回数が格段に落ちました。
もう今は鮮明に思い出すことがなく
他の思い出と同じレベルになった。

即座に現状把握と考察できるようになったことで
現実との境目が明確化したのも
良かった点だったかもしれません。


最近は「自己肯定感」とかよく言いますが
被虐待児にとってその言葉は強敵というか
幻というか皆無というか😂
条件付きでなく、無条件に自分を
受け入れたりできるようになるまで
とてつもない時間を要してしまいました。
28年長かった〜…。

しんどくなったら軽率にカウンセリングに
行くことをお勧めします。
美容院行くとかマツエクするとか
服を買うみたいに行ってもいいと思う。


同じようにしんどい思いをしている人が居たら
何か一部でも誰かの参考になったらいいなとか
思って書いてみました。

社会的養護から漏れてしまった
虐待サバイバー(虐待の生き残り)の
一人として。

大人になってひとりでこれを
こなすのは大変で体力も必要だったので
今後私が出会う子ども達には
出来る限り、支援者として
寄り添っていきたいと思います。




並びに、
1人でも多くの子どもを救いたい一心で
昨年11月に虐待防止策イベント2021に
登壇してきました。
保育士の学校で学んだことや
自分で調べたことから
考える対策を述べてきました。

「自分の存在が既に尊いことを知る」
一つとして
義務教育の授業で子どもの権利や虐待について
(まずは自分が既に尊い存在と知ること)
授業を導入してほしく、15名の
議員さんに方法やデータを少し
お話ししました。

結果と現状を合わせて
その様子は次の記事で。




長い記事を最後まで
読んでくださってありがとうございます。



竹本ちえ