道があるから、私はどこにでも走って行けるという事は、
意外と忘れがちだった。
このブログでも2年前にカナダの北極圏の道、
(デンプスターハイウェイ)を自転車で走った事を書いた。
2017年の秋に、イヌビック~タクトヤクタック間の道路が開通したことによって、
私は北極海まで自転車で旅をすることが出来た。
誰かが道路を作ってくれるお陰で、私は自転車の旅を始め、
バイクで走り回ったり、車でドライブしたり出来るのである。
そして現代、その道路作りで欠かせないのは、重機である。
色んな道を走ってると、バックホー・ホイールローダーを始め、様々な重機を
目にすることが多かった。
更に建設現場で働くようになって、様々な重機を見ているうちに、
私も操縦してみたいと思ったので教習所に通う事を決意したのは今年の3月下旬の事だった。
2015年、カザフスタンで新しい道路を作る為に作業していたアゼルバイジャン人。
開通前の工事中の道を通らせてくれた。
この道は2020年現在、もう開通しているだろうか?
そして多くの人を、それぞれの場所に向かわせているのだろうか?
2013年
木を切って、伐根して、整地して、舗装して・・・
そして何千キロと続くここは、サウスオーストラリア州のエアハイウェイ
2012年
延々と続く700㎞弱の未舗装路を走った。
この時はまだ若くて、自分は凄い冒険をしているんだと思っていたが、
少なくとも、その冒険をするための土台を作ってくれた人達がいる事を、
あまり考えていなかったな。
2018年、カナダのデンプスターハイウェイ
この道は、どこを見ても絶景だった。
そんな景色を自転車で見ることが出来たのも道路のお陰。
これもデンプスターハイウェイ
そんな素敵な道路を作ったりする重機の資格を取る為に、
イロイロ考えてみたが、
重機の資格である(車両系)の資格を単体で取ると大手のコマツの教習所でも(107000円)する
更にいうと、この資格は、作業するための資格であって、
公道を走らせるためには(大型特殊免許)が必要であり、
埼玉の鶴ヶ島教習所の料金を参考にすると、(117920円)する。
この2つを合わせると、22万円以上かかってしまう訳である。
別に現場の敷地内で作業するだけなら、大特は不必要だが、
例えば雪国で、除雪作業をする際に公道を走行するには、大特も必要になる。
なので、車両系と大特はセットで取るべきだと思うが、
そうすると22万円か・・・
と思ってる所に救世主がやってくる。
拝島自動車教習所 (拝島建機教習所) である。
実は107000円すると言った車両系の資格だが、
大特免許を持っていれば半分の値段で取れて、
学科・実技合わせて38時間必要な所が14時間でOKになるのだ。
相当時間が短縮されるだけでなく、この拝島自動車教習所。
この2つの資格をセットで取ると13300円分お得に取れるというので、
有無を言わずに申し込んだのが今年の4月上旬の事。
プランとしては4月下旬と、5月頭に大特を取得して、
5月半ばの土日で車両系を取る予定だった。
車両系は主に月に1回しか開催していないので、それに間に合うように大特を取る予定である。
しかし、予定とは常に変わっていくもの。
コロナウイルスにより、教習所が営業停止したのだ。
当時、東京の感染者数が連日100人を超える勢いだったので、
やむを得ない事だった。
そして教習所が再開したのは6月1日だった。
車両系の資格は5月中旬のが延期になってしまったので、
6月中旬に繰り越される異になっていた。
私は必然的に、それに間に合うように大特免許を取らなければならなかったのだが、
予約表を見て驚愕した。
全く予約が取れなくて6月中旬の車両系の教習までに、大特免許を取れそうにないのであった。
しかし教習所の人たちが、
空きを作って、車両系の教習までに間に合うように日付を上手い事調整してくれた。
そして、出来上がったスケジュールは。
車両系の教習の2日前に、大特の卒業検定。
車両系の教習の1日前に、免許センターに行き、免許書き換え。
もし1度でも遅刻したり、卒業検定に落ちた場合。
車両系の教習を受講出来なくなってしまう、まさに崖っぷちのギリギリの所だ。
ところで、大型特殊はなんだか難しそうな免許だなと思うが、
実は普通免許を持っていれば6時間の教習で取れてしまうのだ。
教習車はホイールローダーで、中折れ式な為、
内輪差がなく、運転に関しては自動車より簡単かもしれない。
ただ、車両がデカいので車幅に気を付けなければいけない。
私は絶対に遅刻しないように、教習開始の1時間以上前には着くようにした。
教習所のある拝島駅までは、中央線1本で行けるのだが、
事故や故障で遅延した場合には、行く手段が殆どなくなってしまうので、
何かあってもタクシーでたどり着けるぐらいの時間の余裕を見て教習所に通っていた。
ここまで慎重になったのは、私の人生の中でも5本の指に入るかもしれない。
教習は6時間だけだったが、とても楽しかった。
というのも教官がフレンドリーだったし、話が面白かったからである。
そのうちの1つがドローンの話なんだけども
拝島自動車教習所は、ドローンの教習もしている。
ドローンの教習??って話だが、いまいち私も理解はしていない。
国土交通省とか、航空法とか色々あるみたいだが、
難しい事はさておき、ドローンには私も興味はある。
世界を旅している人で、
ドローンを使って空から動画を撮る事をしていた人がいて、
その人の動画がメチャクチャ綺麗で羨ましいなと思ったからだ。
写真だけでも凄い便利だなと思うが、教官と話をしていると。
ドローンで林業などで森林面積を測定したり。
最近では1t近くの物を運べるドローンも開発段階にあるとか。
とても興味深い。
そういえば私の好きなマンガのDr.Stoneでも、ドローンを作るシーンがあったし。
ドローンは今、時代の最先端なのかもしれない。
友達でも、空撮用のドローンを買った仲間がいたし、
そこそこの機能で6万円ぐらいで買えるとか言ってたな。
お金に余裕があったら買いたい・・・
そして、きっと今後ドローンは今後の産業で役に立ってくと思う。
人が立ち入るのに危険な箇所の点検や、測量や運搬。
そういう事を考えると資格を取っておくのも良いかもしれない。
さて、そんなこんな大特の6時間の実技を終え、
卒業検定もクリアして、私は、あの地へ向かう。
鴻巣である。埼玉県民なら(鴻巣)が何を意味するかはご存知な筈だ。
駅前のウルトラ教室は早朝、若者で賑わうよね!って言っても、
埼玉県民以外ならきっと分からないであろう。
そして、その(鴻巣)の立地に関して悪態をつく県民も多いであろう。
なんでもっと埼玉県の中心にしなかったんだ・・・畜生。
免許センター・・・
学科・実技免除の人は13時~13時45分の間に受付をしなければならないので、
これまた遅刻しないように余裕を持っていく。
この日、書き換え出来なかったら、翌日からの教習に参加出来ないからである。
改めて言うが、本当にギリギリだな。
無事に新しい免許を交付され、なんとなかったと私は安堵の息を零すのだ。
そして新しい免許の写真が良い感じに写っていたので私は嬉しい。
そして翌日。
車両系の資格を取るための教習が始まる。
私は拝島自動車教習所へ赴く、ちなみに技能講習を取る時には、
拝島建機教習所という名前でやっているみたい。
そして、全く知らなかったのが、この拝島建機教習所の車両系の資格は、なんと今回が1回目(一期生)だった。
本来、5月に行う予定だった教習は、6月に持ち越され、仕事の都合とか諸々でキャンセルする人が多く、
今回の教習はなんと3人だけだった。
教習所的にはアレだが、個人的には嬉しい。
過去に、玉掛と、フォークリフトを取った時は、1人の教官に対して10人いて、
実技の時に、自分の番が回ってくるまで1時間以上の待ち時間が出来ていて、殆ど待機して終わったからだ。
今回は3人という事で、実技はすぐに順番が回ってきて、
沢山操縦する事が出来た!
ちなみに7月以降の教習はもう予約埋まっているみたいなので、
今回は偶然少人数になった感じ。
内容は1日目が学科8Hで
2日目が実技5H・実技試験1H・学科1H・学科試験1H
教官は歴30年越えのベテランで、今回初めての車両系の教習なのに、
学科も実技もスムーズに進んだ。
学科に関しては動画を上手く利用して分かりやすい内容だった。
実技はホイールローダー2H、バックホー3Hで、実技試験はバックホーを使用だった。
重機も綺麗で良い感じだった。
そして実技試験と、学科試験を無事にパスして。
遂に手にしました。
車両系(整地等)の資格!!
これで重量制限なく、バックホーやホイールローダーを運転できます。
とはいえ、今の仕事では重機使わないんだよなぁ・・・
それでも私が将来やろうとしている、林業や、農業には必要な資格なので、
自らのスキルアップになりました。
というか、今現在の話なんだけども、(アーボリスト)という仕事に申し込んでます。
受かるかどうかは分からないけど、重機を使ったりもするし、
仕事内容はロープとハーネスを使い、高所の木に登り、木を切る仕事です。
コロナの影響で旅には出れないし、
それなら今のうちに技術を手に付けたいと思う所です。
あー、この仕事に就きたいなぁ!!
とりあえず今は会社からの連絡待ち
ちなみに拝島自動車教習所(拝島建機教習所)
個人的にオススメなので、大特と車両系取りたい人は一度調べてみては!?
ゴールデンカムイの新刊が発売された!!
最近、植村直己さんの北極の冒険の本を読んだし、
ゴールデンカムイも読むと、
やっぱ北国の狩猟民族の逞しさは凄いなと思う。
キビヤック食べてみてぇー!!
ではでは次回へ続く。