アドタイデイズ

宣伝会議さんのアドタイ・デイズに行ってきた

聞いてきたセミナーは
「これからの”メディア”の捉え方」

割と漠然としたテーマだったんだけど
高広さんとNHNの田端さんの
今現在のメディアに関する考え方
是非聞いてみたかったのでいつものように
備忘録がてら発言を
まとめます

<まずは「今」話題のLINEについて>

高広さん:SMS(Short Message Service)としてコミュニケーションがコンテンツに
且つグローバルに展開できているのが興味深い

田端さん:今までは「広告とメディア」のセットに近く、コミュニケーションと距離があった 
      
今はメディアの上でコミュニケーションが盛り上がっているイメージ
(「広告」と「メディア」、「コミュニケーション」が正三角形になっている←ココちょっと不安です) 

高広さん:LINEはポケベルと変わっていない
あくまでレガシー。新しいテクノロジーに飛びつき過ぎない方がよいのでは


田端さん:松尾芭蕉の「不易流行」      
古き良き伝統を守りながら、新しいものを取り入れていく)
授業中に手紙を廻していたような感覚に近い

高広さん:ちょっとした新しさが進化につながる
      

レコード→CD→カセット→MDになったがカセットは流行らなかった
      
互換性はいいが「逆行」しているからではないか

(LINEのユーザー数目標について)
田端さん:ユーザー数はイコールスマホ所有数が近似値
      
海外を考えると数十億単位。
いろいろアプリなどもあるが「サクサク」送れることにこだわっている
      
<求められる情報リテラシーとは?>

田端さん:受け取る側としては
情報ソースをちゃんと見ているか
IR情報やリリース素など、そこに差がつく。刑事が現場に戻るみたいな感覚

高広さん:そもそも情報の玉石混合の玉石の見分けがついているか
情報にラベルは貼っていない

田端さん:発信する側の動機を知る
      
例えば求人サイトで楽しい雰囲気だけ出してもしょうがいない(見抜かれる)
      
その
魂胆の一枚上を表現できているか

高広さん:情報も広告から最初に出会うことは少ない
       
すでに情報が知られている前提で「消費者が何も知らない」企画はできない

田端さん:ブランドもよく「世界観」と表現しているが、軒先だけではないか 
      
ファッションブランドもyoutubeでファンがダサいファッションショーを流したりと
ブランドはコントロールできない

高広さん:そもそもリテラシーとは何か?リテラシーという考え方自体改めた方がよいかも

<炎上マーケティングについて>

田端さん:炎上といっても火加減ができていない、燃えてないか、燃えすぎか

高広さん:ただの結果論では

アドタイデイズ

<メディアの信頼について>

田端さん:そもそも信頼できるメディアとは何か
カリスマ編集長がいる雑誌の対談とか?

高広さん:例えば新聞は信頼できるメディアとか代理店では教えられるが
そもそも生活者にはそんな意識はない
メディアとの距離であり、エンゲージメント。
自分自身にとって発見ができるのがメディア

<TVCMのリーチからWEBにシフトするにあたっての指標は?という質問>

高広さん:メディアごとの役割を改めて見直す必要があるのでは
WEBでも広告だけではない。コンテンツを作ることもできる

田端さん:そもそものゴールを見直す。本当の戦略に立ち返った上でプランニングを

アドタイデイズ

<メディアの責任について>

高広さん:メディア=プラットフォーマー
 としてのルールつくりをしているか

ソーシャルメディアはコントロールできない以上は(ルール作りチェック体制をつくったのなら)メディアの責任は重くなる
そしてルールを作ったのならユーザーはそれを守る意義がある

田端さん:例えば雑誌でエジプト旅行を特集して行ったら事故にあった。
それに対してメディアに責任は問えるのか
最初のリテラシーの問題につながる

<マーケティングとしてもメディアについて>

高広さん:買うだけ(Paid Media)がメディアではない
外部とつながるツールもメディア(それをアセット(資産)と呼んでる)     
足りないならメディアを作る。接するものがメディアと捉える。
ネットによって安価にメディア立ち上げができて、マーケティング実践できる

田端さん:正直イケてない商品、ダメなものはダメ
イケてるモノは売れる。サラリーマン仕事は見抜かれる
メディアで勝負する前にガチンコの生産現場を見せる

以上がまとめです

田端さんの「不易流行」がまさにこのセミナーのテーマだったかなぁと
いえるのですが、

ソーシャルメディアだ、スマホだと新しいモノ、メディアに

目がいきがちなのですが、

新しいものではなくその進化をきっかけに今一度、再考すること

が大事なのではないかと思います

「オウンドメディアのソーシャル化」なんてもいいますが
コミュニケーションの進化、深化によって既存でやっていることが活性化される

のが広告主にとっても広告会社側にとってもハッピーではないかと
(もちろん生活者にとっても)

そんな「広告」「メディア」「コミュニケーション」の価値を
改めて再考できる時間でした

高広さん・田端さん、宣伝会議さん有意義な時間ありがとうございました
イベント自体
は明日もやっているのお時間ある方は是非!