つぼのツボ日記~ユーモアのある広告生活~


表題のとおり青山ブックセンターに行ってきた。


つぼのツボ日記~ユーモアのある広告生活~

私はこのセミナーにはかな~り期待していて


だってまず電通と博報堂のふたりがお話を聞ける機会


なんてまずないことと、おふたりともに


広告の新しい道


を提示していく方だと思っていたので。


・・・ということでいつものように私なりにまとめてみまっすにひひ


須田さんを「ス」、さとなおさんを「さ」とします


○まずはお互いの本の書評をそれぞれが解説

 (つまりは佐藤さんが「使ってもらえる広告」を、須田さんが「明日の広告」を解説)



ス(須田さん):今回改めて「明日の広告」を読んだが、


     ポジティブさ、注意喚起、危機感という観点で同じ


     正直わざわざ出す必要がなかったかもにひひ


(さとなおさん):お互いがweb至上主義でもなく、ニュートラルな立場

   

          電通は博報堂とか関係ない立場である、同志と考えている


          クライアントや生活者にとっていいソリューションであれば会社や立場は関係ない。


          特に鳩カフェコーヒーを一緒にやれたこともこの考え。


お互い一緒に飲むことも多いが、競合プレゼンで会うことがあってもお互いの敵は


 会社ではなく、マス至上主義者という共通の敵がいる


:正直須田さんに負けても悔しい感情よりも


 「そうきたか~~、おもしろいなぁ」

 

 と思える関係。今回一緒にやった「鳩カフェ」も


 広告の定義が変わってきている


 中で、電通だけでやるのではなく、いろんな人と関わってやることが必要だった


 目的として「国民と政治を近づける」「無関心が政治を悪くしている」


 その要因を少しでも解決するのが目的。まだ一歩を踏み出したばかりだが


 この動きだけでも今までなかったことだと思う



○メディアや広告のお話へ



ス:さとなおさんがネットを始めて10年、私が5年で


  この視点(本に書いたこと)が正しいことを実感している


さ:送り手の論理である「説得」ではなく、「聞く」ことが大事


  になっている。しかし未だにこの変化の「ズレ」を感じていない人が多い。


  特にネットの世界では評価のスピードも速い、だいたい半年で変わってしまう


  成功体験を捨てていく、賞をとった人ほどそれができないジレンマ


  を感じている。


ス:TCC(?)でも去年の作品は古いという考え。


  さとさおさんが本を出してから変わったことは3つ


  ①ツイッターの出現(台頭)

  ②Ustream配信

  ③アイフォン


  さとなおさんの書いた「消費者本位」「ネット茶の間」


  私の書いた「ユーザーがエライ」は基本同じ。


  私はその「ユーザーに浸かる」をファイブミニで体感した


さ:私の場合は「スラムダンク」。でもファイブミニとか手離れが難しい


  今までの「上から落としていく」という旧来の手法のリミッターが

  

  外れた感触があった。ユーザーにどっぷりでいい。そこでTVCMじゃなくていいことを理解した


ス:スラムダンクを見て、ネットが旧メディア(この場合新聞)をフューチャーしたと思うのですが


さ:私は正直そうは思っていなくて、伝わるのであれば何でもありという考え。そもそも


  クロスメディアという言葉が嫌い


  メディアありきで考えるのではなく、一番伝わる方法を考えたい。


  そういう点では「広告なし」「ノーメディア」というやり方もありだと思っている。


  広辞苑の広告で「対ウィキペディア」という対立軸を作って、番組にしてもらうという企画は


  ある意味「広告なし」のアイデア。



○「今日」に至ったきっかけ



ス:CMをやっていたが行き詰まっていた、広告が伝わっていないのを実感しているところに


  ネットの部署へ異動。デジタル音痴からの出発だったがかなり勉強した。


  周りからは心配の声が多数あった。


さ:私も異動した当時からいろんな人に心配された。バナー作ってどうするの?みたいなあせる


 ブログを始めたことでリアリティがネットにあって、広告が伝わっていないことを実感


 もはやネット(ツイッター)はメディアでもない、電話といったインフラに近い


 ブログはトップダウンに近いがツイッターは完全にフラット。RTで共感が広がる。


ス:本の中でも、広告やメディアの体系を書いたが「広告会社」のポジションを書くのを忘れたえっ


さ:もう「広告会社」はいらないといってもいいくらい。

  

  プル型の広告や戦略的PRの部分を有機的につなぐのが広告会社の役割


  ソフトバンクの孫さんや加ト吉みたくソーシャルメディアは企業でできてしまう


  「情報」が流通貨幣ではなく、「共感」が価値になりつつある。


ス:以前「サマーウォーズ」の細田さんに「ストーリー」の定義について聞いたが


  新しい不変性


  と言っていたのに納得した。


  「共感」「共存」は人間本来のもので、人間自体は変わっていない


  最新デバイスが出ても人間自体は変わらないのだから。



○質問タイム(いくつか抜粋)


Q:ソーシャルメディアとブランド


さ:メディアだけでブランドを伝えても、ネットで本性がばれる


  メディアをやってから、ソーシャルメディアでユーザー目線にどっぷり


  浸かって「気づく」こと、そのことを踏まえてニュートラルにやってみる


  広告会社もツイッターをやった方がいい、少なくとも企業の社長はアカウントをもった方がいい


ス:広告会社の企業アカウントを持つ担当の恐怖といったらないですが(笑


Q:これからの広告


ス: 「広告」から「広場」へ


  げるお手伝いから、デジタルといった、を提供するお手伝い


さ:アメリカでは PR > 広告


  日本では  PR < 広告


 となってしまっている。


 コピーライターが企業をリリースを書くように、広告とPRの役割に垣根を作らない


ス:ユニクロの柳井社長の隣には佐藤可士和、前田知巳が黄門さまの助さん・格さんみたく


  なっている。



Q:今の(広告を目指す)若者に必要なこと


ス:クリエイティブがテクノロジーを理解していないのはまずい。


  企画とテクノロジーを融合させないと成り立たない


さ:興味の世界が小さい気がする。もっとうまいものや美術館、映画を


  見たほうがいい。頭でっかちなイメージ。領域を関係なくいろいろと体験すべき



まぁこんなカンジでした。


主観も入ってますし、実際はツイッターでもハッシュタグもあったので


そちらを見ていただければと思いますがこのトークショーが自分にとって


大きな事件であったことは間違いないです。


・・・ということで長々と書きましたが読んでいただいた方ありがとうございました。


またちょこちょこ誤字脱字は直しますニコニコ


ペタしてね