松田優作 | taked2の「起きて半畳、寝て一畳」

松田優作

東京で仕事を始めて数年、フリーになって、割と不規則な生活をしていた。一ヶ月前に観た「ブラック・レイン」で元気な優作が帰ってきたのを喜んでいた。

夕方になって起きだして、遅い朝食を食いに近くの喫茶店に行く。何の気なしに手に取ったスポーツ新聞に「松田優作、死去」の文字が。

しばらく何も考えられなかった。何で? あんなに元気そうだったじゃないか。これからハリウッドで映画に出演できるようになったっていうのに。

優作は俺の憧れだった。その日、何を食っても味がしなかった。

そんな20代の一日だった。