聖戦士ダンバイン(1983)全話見終わりました。
youtubeでがんばった(^^;)
ミ・フェラリオが語る物語の感想を、記そう。


クオリティがかなり高いアニメでした。湖川友謙のキャラクターデザインがいい。
最近のオタク向けのアニメと違ってキャラクターが魅力的だ。
バイストン・ウェルの世界が素敵。


「イデオン」・「ザブングル」・「ダンバイン」のころの富野作品はすごいですね。
この頃はまだ作品の中に普通の人しか出てこなかった。Z以降Vガンまでの富野アニメは心のすさんでる人が目立つようになる。エルガイムはうろ覚えだからわからんが、ダンバイン以前の富野アニメにはヤザンみたいな戦争大好き人間やアイデンティティ不安な強化人間はまだいなかった。スパロボやってるとジェリル・クチビとかは戦争大好き人間のようにも思えるんだけど、本編を見ると極悪人ってわけじゃじゃないんですよね。トッドやバーンも結構いいやつ!?と思えるシーンはたびたびある。そんな普通の人たちがオーラ力に魅せられてハイパー化しちゃうから怖い。凡人が過ぎた力を持つことの恐ろしさは富野アニメのテーマの一つだと思います。


・姫様
あと、高貴なるものの義務、もこの作品の大きなテーマだと思います。シーラ様は生まれながらの女王、エレ様は頑張って女王をやっている、リムル様はまだ子供でいらっしゃるw



・家族
ルフト家:ルーザの不貞を知ってて黙認しているドレイク、女をやる母を憎み、殺そうとするリムル、そのリムルをためらわずに返り討ちにするルーザ。
ザマ家:(おそらく)秘書と不倫している経済評論家の父、(おそらく)知ってて黙認している(でも嫌みは言う)教育評論家の母、別世界のバイストン・ウェルから地上に戻ったが、母に本人だと信じてもらえず(東京に被害を与えた変なロボットに乗っているのが自分の息子だと教育評論家としては都合が悪いのだ)殺されかけるショウ・ザマ。
とても勇者シリーズと同じ枠のアニメの家族とは思えん(・ω・;)
若くて美人で愛にあふれる天然っぽいお母さんなんて富野アニメには絶対出てこないよなぁ。でもこの「崩壊家族」も富野アニメの大きな魅力なんだよなぁ。
「黒富野:身近にいる家族でさえも分かり合えない=白富野:分かり合えない他人とでもうまくやっていけるはず」ものは考えよう。だから頭を使って考えよう。

・その他
技術屋のゼットさんが意外と強いw実は地上人だったのね。てっきりバイストン・ウェルの人かと思ってたよ。
チャム・ファウは「機動戦士ガンダム00」一期のコーラサワーと同じくらい重要。抜けたら作品の雰囲気が一気に重くなる。特に後半。
チャム・ファウの服がちょっと・・・(/ω\)あせる
後期OPのアップで映るチャム・ファウがかわいい。
ガラリアさんも好きだ。


バイストンウェルの物語を覚えている者は幸せである。心豊かであろうから。