映画『マイ・ボディガード』 | 茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~

映画『マイ・ボディガード』

原題:Man on Fire
生きる目的を見失い地獄を彷徨う男を、少女の暖かな眼差しが救う。男は少女のために立ち上がり命を懸けて・・ハートウォームに殺戮が同居する。
man_on_fire(2004)poster Dakota Fanning

ジョン・クリーシー(デンゼル・ワシントン)は、米軍で暗殺を仕事としていたことで心身共に疲れ果て罪の意識を酒でごまかす日々を送っていたが、メキシコ・シティで護衛の仕事をしているレイバーン(クリストファー・ウォーケン)を訪ね、ボディ・ガードの仕事を頼まれる。そこで出会ったのが9歳のピタ・ラモス(ダコタ・ファニング)、ボディ・ガードで彼女と接するうちに彼は癒されていく。前半は、学校への送り迎えや水泳を個人レッスンするなど、メルヘンチックな二人の心の交流が描かれる。が、彼女が誘拐されたことから様相は一変する。とにかくクリーシーは元対テロ専門家の暗殺者だ。銃弾を3発浴びながら復活して誘拐犯達を追いつめ、復讐の鬼と化し冷徹に犯人達を一人ずつ拷問し抹殺していく。・・途中でピタはきっと生きているんだろうなと思ったが、・・殺されたと思いこんでいるクリーシーは、遂に大ボス"ボイス"の妻と弟にまでたどり着くが、逆襲され腹部に一発喰らってしまう。なのに、なんと強靱な身体だ。犯人一味と人質交換までやり遂げてしまう。・・自らは犯人達の車に乗せられ、何を思うのか・・。静かに目を閉じ遠い世界へと旅だったようだ・・。この映画、見所はほぼデンゼル・ワシントンに尽きる。少女に心を開き柔和な笑顔を見せる彼と、そして有無を言わせぬ冷酷無比な拷問と殺戮シーン、・・最後はとても切ないよね。(4/16wowow)