玉井健二氏 | 幸せ創りの庭へようこそ

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地震続きの日本列島。放射能なんかに負けるもんか。てなわけで、いかがお過ごしでしょうか。あらよっと、みたいなブログです。



人生はわからないものです。

昨夜、ネットのニュースで、女優の川島海荷が所属する『9nine』というアイドルユニットが再メジャーデビューするというニュースの中に「サウンドプロデューサーに中島美嘉らを手がける玉井健二氏を招き」って書いてあったわけですよ。

玉井健二氏と言えば、毎日放送のラジオ『ヤングタウン』で明石家さんまさんのアシスタントを14年も務めた人物。しかし、この期間は彼にとっては全くの不遇時代暗黒時代なのでした。
加入した頃は、期待の新人としてつんく♂などより扱いも良かったのだけれど、そのつんく♂にはあっという間に追い抜かれ、やがて仕事もなくなって、ヤンタン1本に。ついには所属事務所を解雇されレコード会社からも契約を切られてしまいました。
まだ初めのうちは『プージシャン(プータローのミュージシャン)』とネタにしていたさんまさんでしたが、段々と気に食わなくなったきました。それというのも。

さんまさんは大竹しのぶさんと結婚した時、本人曰く「仕事をセーブして育児に専念した」としていますが、実際は人気が無くなり仕事が減ってしまったのです。ヤンタンは大阪収録なので、育児第一と一時期降板していましたが、毎日放送に芸能生命を救われたことのあるさんまさん。東京での録音で復帰しました。
その時の相手役が、元ダンプの運転手で、その後欽ちゃんの運転手から企画集団パジャマ党の売れっ子人気作家に大出世した大岩賞介氏とさんまさんの事務所に所属していたこれまた放送作家の藤沢めぐみ氏。

そんなある時、スポーツ局からラジオ制作にラジオ界の大物プロデューサー大ナベさんこと渡辺一雄さんが帰ってきました。その時はさんまさん、「我々の理解者が戻ってきた!!」と大喜びだったのですが、帰ってきた渡辺さんはさんまさんに「なに高島屋の前を歩いてるような素人と番組やってんねん。華がないやろ!!」と大岩さんらを降板させてしまいました。


このことを根に持つさんまさん。目の前にいる玉井さんが事務所にもレコード会社にも所属していない素人状態なのが気に食わなくなってきます。

ある日、「こいつド素人やんか!! 大ナベさん昔大岩さんがド素人やから辞めさせろ言うたやないか? 話が違うやろ。こんなド素人と番組やらすという事はオレを低く見てるのか! 早くこいつクビにせい!!」と怒り出す始末。

結局その時のディレクターが伝手を探してエピックソニーにディレクター見習いみたいなカンジで押し込みました。

さんまさんも「良かったな、彼恩人やで」とひとまず矛を収めたのでした。


あの時クビになっていたら、今の玉井さんは無いわけで。

その頃の彼は凄く貧乏で、
玉井「肝臓の値が恐ろしい異常値なんですが医者に行く金がないんですよ」
さんま「もう、そうなったら死ぬしかないよな。生きててもロクなこと無いし(笑)」
みたいに笑い話にしてましたが、ヤンタンの安いギャラだけで生活をしていたわけです。
「おまえ、何人トリオ(貧乏を売りにしていたMr.オクレさんや村上ショージさんらのグループ)に入るか?」みたいな。彼女に食べさせて貰ってるとこれまたさんまさんがネタにしていました。

ところが、押し込まれて入ったエピックでじわじわと頭角を現しだし、遂には「バラエティより音楽優先」と番組を卒業。今では多くの売れっ子を抱える敏腕プロデューサーに。

あの時、さんまさんが激怒してなかったら?

あの時、優しいディレクターが居なかったら?


人生には不思議なレールがあるみたいです。どうせなら幸せ行きの列車に乗りたいな( ´艸`)。

因みに9nineの再デビュー曲は、毎日放送のアニメのエンディング曲なのだとか。

そんなさんまさんも毎日放送に救われているので、今でも毎週月曜日大阪で毎日放送の番組を収録しています。恩返しですね。そこでいつも利用していたのがあの日曜日の夕方の日航123便。この話はいずれまた。

人生は不思議です。