5/2-4まで熊本にボランティアに行ってきました。
熊本は大学時代の2か月間の臨床実習でお世話になった大事な場所です。
僕が今回ボランティアに行った場所は、被害が強かった益城町から車で30分のところです。
僕はボランティアとして実習先の病院が所有している老健で通所の利用者のお手伝いをさせて頂きました。
 利用者の送迎のため車で町を回りましたが、傾いた電柱、倒壊したり傾いた家・神社・墓石、液状化した道路、地震で出たごみが大量に置かれた公園や神社など実習に行っていた4年前とは風景が大きく変わってしまっていました。ショックが大きかったとともに、本当に絶句でした。
老健のスタッフさんからは、益城はさらにそれ以上に壊滅的で爆弾を落とされたような感じであると聞きました。
 僕も滞在中、何度か震度3の余震を経験しました。まず最初に地面を下から突き上げられるようなものが来ます。その後、横揺れが続いて起こるというような大阪で経験する地震よりも強いという印象を受けました。この時にいかに震度7がきつかったものかを実感しました。
現地の方々は、余震を非常に多く経験されており、変に慣れてしまったが、それでも恐怖感から不眠になったりストレスで体調を崩されたとの話も聞きました。
地震で自宅が倒壊したり避難生活を長期的に余儀なくされたまたはしている利用者や老健のスタッフさんも多くいらっしゃいます。
 そんな状態にあっても、僕に対して「大阪からわざわざ熊本に来てもらって本当に嬉しい」「今人手が足りない状況だから本当に助かる」「大阪から来てもらったのだから絶対頑張らないといけない」という感謝の言葉や前向きな言葉ばかりかけて頂きました。
また、現地の方々同士でもせっかく助かった命だからと互いを気遣い、励ましあっていました。自分のことよりも先に相手を気遣う姿を見て本当に感動しましたし、こちらが元気を頂きました。
 TVなどでは熊本は徐々に復興しているような報道をしています。しかし、実際は、地震がやっと落ち着き始め、これから復興に向けてのスタートを切ろうとしている段階で、まだ決して復興しているとは言えません。復興しているというにはまだまだ程遠い。これが本当の現状なのです!
 
                <熊本駅周辺のマンション駐車場>
↓タイルが剥がれている                        ↓駐車場が陥没
↓駐車場に亀裂
                        <熊本駅周辺>
↓熊本駅構内
↓タイルが盛り上がっている
 
↓がまだせ(頑張れ)熊本!
 
<実習先周辺>
↓明らかな被害はなく綺麗な田園地帯
熊本のTVは現在も地震情報がどの番組でもテロップで流されています。
しかし、関西ではテロップがなくなり番組でもあまり取り上げられなくなりました。これは個人的にも悲しいことですし、現地の方々もショックを受けられていました。
東北もそうですが、もっと継続的に現状を報道されるべきではないでしょうか。
報道されなくなると、他府県の人に情報が一切出回らなくなり現状を把握することが困難になります。僕たち自らが情報を得ていかないと現状把握出来なくなってしまうのです。
それが風化に繋がります。東北にしても熊本にしても絶対に風化してはならないのです。
 僕は、募金とかも大事ですが、ボランティアはもちろん、決してボランティアでなくてもいつか熊本に行くということが一番の復興に繋がるのではないかと思います。
現在、GWを境にボランティアの数が激減しているとの情報もあります。
地震直後ももちろんボランティアは必要ですが、地震が落ち着き始めたこれからがより必要なのではないでしょうか。まだまだ人手が足りないのです。
これからも引き続き、僕は理学療法士人生の故郷である熊本に行きますし、みなさんも行ける時に観光にぜひ行ってください。地震が起きる前の景色が本当に素晴らしく人が温かい熊本を取り戻したいのです。多くの人が行くことで活気も取り戻せるはずです。
 被害が少ないところは現在も本当に景色が綺麗です。行って損はありません。
今後とも皆さまの熊本への支援宜しくお願い申し上げます。
 最後になりますが、ボランティアに行って本当に良かったです。
長文にも関わらず最後まで読んで頂き有難う御座いました。
心よりお礼申し上げます。
 
<熊本城>
<電気屋>
   
<老健の先生のご自宅>
 
<ゆめタウン①>
<ゆめタウン②>