(画像を追加)第7回阪急ゆめ・まち 親子チャリティコンサートを親子で鑑賞しました | 作家・土居豊の批評 その他の文章

(画像を追加)第7回阪急ゆめ・まち 親子チャリティコンサートを親子で鑑賞しました

第7回阪急ゆめ・まち 親子チャリティコンサートを親子で鑑賞しました


※第7回「阪急ゆめ・まち 親子チャリティコンサート
http://www.hankyu-hanshin.co.jp/file_sys/news/3988.pdf

日時
2016年6月19日(日) 午後2時開演
会場
梅田芸術劇場 メインホール
入場料
中学生以上 1,500円 小学生 500円(全席指定・税込)
出演者
演奏:関西フィルハーモニー管弦楽団
指揮:藤岡幸夫(関西フィル首席指揮者)
ナビゲート:野々すみ花(女優・元宝塚歌劇団 宙組トップ娘役) 特別ゲスト:松永貴志(ピアニスト・作曲家)
演奏曲目
アンダーソン キャプテンたちと王様たち
ブラームス ハンガリー舞曲第5番
【ジャズピアノコーナー】
モーツァルト トルコ行進曲(抜粋・ジャズアレンジ)
ガーシュウィン ラプソディ・イン・ブルー
【音楽物語】チャイコフスキー「眠れる森の美女」
【指揮者体験コーナー】ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」第4楽章より
エルガー 行進曲「威風堂々」第1番



筆者の子供が小2のときから、今回で3回連続、聴きに行っています。毎回、このチャリティコンサートはチケットがすぐに完売してしまうので、発売初日にネット予約しています。
なぜ、そんなに人気かというと、やはりチケット代のリーズナブルさと、出演者の豪華さでしょう。
今回も、藤岡幸夫指揮、関西フィルと、ジャズピアニストの松永貴志の組み合わせ、ナビゲーターの野々すみ花は元・宝塚宙組トップ娘役で、朝ドラにも出演している人気女優。
さらに、なんといっても子供たちに好評なのが、客席から3人だけ選ばれる子供指揮者体験コーナーで、毎回、手を上げていても競争率が(当然のことながら)ものすごくて、全然当ててもらえません。
今年も、目立つようにがんばったのですが、惜しくも?当てられませんでした。
もっとも、親の立場でいうと、今回は課題曲が難しいので、当たらなくてよかったかな?とも。新世界交響曲の第4楽章の冒頭部、ご存知の方はおわかりでしょうけど、4拍子で振るのですが、オケを聴いていると、リズムに引っ張られてうっかり振り間違えそうになります。うちの子にはハードルが高かっただろうなあ。

ジャズの松永貴志の自由奔放なピアノ演奏では子供も度肝を抜かれた様子、野々すみ花自ら台本を書いた「眠れる森の美女」の朗読では、親の方がうっとりと彼女をながめていました。最後をしめくくる藤岡幸夫渾身の「威風堂々」は、イギリス音楽のエキスパートらしいさすがの名演で、客席の子供たちは完全に惹きこまれて聴き入っていました。
アンコールには「星条旗よ永遠なれ」、珍しいオケ版演奏で、大いに盛り上がりました。
このコンサートは、交通遺児のあしなが募金へのチャリティですので、もっと料金を上げてもいいぐらいです。来年も楽しみにチケットを買おうと思います。


※指揮者・藤岡幸夫さんのブログ
http://www.fujioka-sachio.com/fromsachio/fromsachio.htm

※元・宝塚宙組娘役トップの野々すみ花さんのブログ
http://nonosumika.com/nonogatari/



ところで、今回の指揮者の藤岡幸夫さんは、筆者の一番の贔屓指揮者で、このところ、よく演奏会を聴きにいきます。今回も無理をいって楽屋にお邪魔しました。子供は、初めて入るホールの裏側にきょろきょろと興味津々な様子でした。藤岡さんの後援会の方々といっしょに記念写真に混ぜていただいてしまって、厚かましい親子で大変失礼いたしました…





オーケストラの音楽は、子供のときに接したのがきっかけで聴くようになることもあれば、逆に音楽の授業などで無理に聴かされて嫌気がさしたり、いろいろでしょう。しかし、今回のコンサートのようにハイレベルのオーケストラ演奏に接することは、その子にとって、すぐにではなくとも、いつか必ず音楽への目覚めにつながるのではないか、と思います。
このコンサートは阪急電鉄の事業ですが、こういう情操教育の事業が、どの子供にも身近に参加できるかどうか、というのは、国の文化度のバロメーターだと思います。昨今、日本のオーケストラは運営資金に苦労しているようで、大阪の場合も、4つあるプロオケの統合論などもよく語られます。しかし、こういう音楽教育事業がもっと発展できるように、4つのオケを大阪府の財政できちんと援助して、子供たちに質の高い情操教育を与えられるよう、続けてほしいと思います。



※指揮者の藤岡幸夫HPで、筆者の書いた2014年の関西フィル第260回定期演奏会のレポートがリンクされています。
http://www.fujioka-sachio.com/report/report20141010.htm


※指揮者の藤岡幸夫HPで、筆者の小説『トリオソナタ』を絶賛してくださいました
http://www.fujioka-sachio.com/album/album.htm


藤岡さんにサインをねだってしまいました!




今回のコンサートはBSジャパン、エンター・ザ・ミュージックで放映されるとのことでした。