ナムコ入社時に感じたワクワク感 | 元もじぴったんプロデューサーの生の知恵ブログ

ナムコ入社時に感じたワクワク感

13年前、僕がナムコに入社したとき、その開発の自由な、自由すぎる環境に本当に驚きました。当時僕は大型、中型筐体、いわゆる体感ゲームなどを作る部署にいました。そこにあるものはゲームセンターの未来でしたし、僕らは本当にワクワクしながら物作りをしていました。

僕はたまに自分の席を離れて社内を歩き回るのが好きでした。のぞき込むと見たこともないものが動いていたりしました。声をかけると、皆喜んで説明してくれたものです。それらも、誰かにやれと言われたわけではなく、結構勝手に作ってみたとかそんなものが一杯あったのです。

ナムコの未来研究所(今はなくなりましたが横浜の都筑にありました)に行くと、なんじゃこりゃ!な試作品や完成間近の筐体が動いていたりしました。試作室は大きな町工場という感じでしたが、本当に、そこにはゲームセンターの「未来」があったのです。

驚きがありました。この場にいないと見られないという事、これが世の中に出たらどうなんだろう?と考えて、ワクワクしてました。

今になって思うと、ワクワクしている人達が人々をワクワクさせる構図があったのです。ナムコの往年のゲームが産み出された環境はこんな自由な雰囲気のおかげだったのだと思っています。

今ゲーム開発の現場にあのワクワク感はあるでしょうか。
ないとしたら、何故ないのでしょうか。