何故に、Expo70に惹かれるのだろうか | BROMPTON Pottering Tours

BROMPTON Pottering Tours

オシャレな英国製の折り畳み自転車・BROMPTONと旅を楽しみましょう!



大阪の実家が万博記念公園に近いこともあり、子供の頃から何となく身近に感じていた大阪万博。
当時住んでいた尼崎から大阪の祖父母の家に行くときは、いつもモノレールの高架の下を走る車の窓から、遠目に太陽の塔を眺めていたものである。
太陽の塔は、大好きな芸術家である岡本太郎氏の作であることは言うまでもないが、今は見ることの難しい塔の内部の映像や当時の資料を見ると、今更ながらその世界観を是非リアルタイムで体感してみたかったと思う。
「人類の進歩と調和(当時の混雑ぶりは‘人類の辛抱と長蛇’と揶揄されていたらしいw)」という万博のテーマに沿って、世界各国のパビリオンを通じて文化・芸術・科学技術などが行き交ったという。
プロジェクトの始まった1968年は、明治維新からちょうど100年にあたる。1940年に東京で万国博覧会が開催される予定だったが戦争のため中止となり、戦後25年が経ちようやく開催された世界的な祭典。因みに、幻となった1940年の万博の前売り券は、大阪万博や近年の愛・地球博でも特例で使用可能だったというから驚きである。

現代と言う未来の視点から眺めると、それは懐古的な憧憬なのかも知れないけれど、高度経済成長を成し遂げて更なる豊かさを求めて未来を見つめていたあの時代はとても輝いているように思える。
さて、21世紀に入り早10年以上が経った現代。確かに科学技術や物質的には豊かになった…。
今、目の前を刻々と流れるこの現代というものと如何に向き合うかが問われている。