「もしもし?」
久しぶりだが聞き慣れた声の主は 山本喧一さんだ。
キックの試合に出るのに蹴りのミットをやらなければいけない。
喧一さんは 日本で本番のムエタイのジム、ウィラサレックジムに顔が利く、と聞いて電話をしたのだ。
「おおー だいじゅ 久しぶりじゃねぇか」
喧一さんは相変わらずの独特なペースでしゃべってくる。
喧一さんとは 安生さんがハイアンとやった時に一緒に安生さんの練習につきあわせて頂いていたので話は早かった。
「オッケー じゃあ 今度 三ノ輪にあるウィラサレックジムに行こう。」
「はい ありがとうございます!」
俺はムエタイは経験した事がなかったのでそういう意味では楽しみでもあった。
そして当日。
喧一さんと待ち合わせてジムに向かった。
ジムに着くと そこはもう “リトルタイ”で、 タイ人が激しいミットをやっている。
「うわあ すげーな…」
早速着替えて練習を始めた。
まずはロープ(縄跳び)をやり、シャドー。
そしていよいよミットの時間に。
俺のミットを持ってくれるタイ人の先生は小柄で温和そうな人だった。
3分 5ラウンド。
死ぬかと思ったほどのキツさ。
「何回ミドル蹴らせんだよ…」
「げ あと2分もあるよ(泣)」
初めてのムエタイのミットは 地獄だった。
ブザーがなり 終わった後はもう全く動けず。
「フフ だいじゅ キツいやろ~?」
喧一さんがニヤニヤと笑う。
練習が終わり 喧一さんと食事しに行く事に。
駅の近くの居酒屋に入り食事を始めた。
「安いなあ やっぱりこの辺りは」
喧一さんがそう呟くと
「喧一さんて今 どうしてるんですか?」
すると喧一さんは目を輝かせながら
「実はな すげー 計画があるんだよ」
「え なんすかそれ」
「俺の長い付き合いのヤツがいて ソイツがKダッシュの川村会長にメチャクチャ可愛がられててな ソイツと一緒にもう一踏ん張りしようかなって」
川村会長…
俺も噂は耳にした事があるくらいの超大物の方だ。
そして 俺は喧一さんと10年来の付き合いという方と ウィラサレックジムでお会いする事になる。
俺はこれから 喧一さんとその友人の方と行動を共にする事になるのだ。
ここから 俺の人生が激変していく。
続く
久しぶりだが聞き慣れた声の主は 山本喧一さんだ。
キックの試合に出るのに蹴りのミットをやらなければいけない。
喧一さんは 日本で本番のムエタイのジム、ウィラサレックジムに顔が利く、と聞いて電話をしたのだ。
「おおー だいじゅ 久しぶりじゃねぇか」
喧一さんは相変わらずの独特なペースでしゃべってくる。
喧一さんとは 安生さんがハイアンとやった時に一緒に安生さんの練習につきあわせて頂いていたので話は早かった。
「オッケー じゃあ 今度 三ノ輪にあるウィラサレックジムに行こう。」
「はい ありがとうございます!」
俺はムエタイは経験した事がなかったのでそういう意味では楽しみでもあった。
そして当日。
喧一さんと待ち合わせてジムに向かった。
ジムに着くと そこはもう “リトルタイ”で、 タイ人が激しいミットをやっている。
「うわあ すげーな…」
早速着替えて練習を始めた。
まずはロープ(縄跳び)をやり、シャドー。
そしていよいよミットの時間に。
俺のミットを持ってくれるタイ人の先生は小柄で温和そうな人だった。
3分 5ラウンド。
死ぬかと思ったほどのキツさ。
「何回ミドル蹴らせんだよ…」
「げ あと2分もあるよ(泣)」
初めてのムエタイのミットは 地獄だった。
ブザーがなり 終わった後はもう全く動けず。
「フフ だいじゅ キツいやろ~?」
喧一さんがニヤニヤと笑う。
練習が終わり 喧一さんと食事しに行く事に。
駅の近くの居酒屋に入り食事を始めた。
「安いなあ やっぱりこの辺りは」
喧一さんがそう呟くと
「喧一さんて今 どうしてるんですか?」
すると喧一さんは目を輝かせながら
「実はな すげー 計画があるんだよ」
「え なんすかそれ」
「俺の長い付き合いのヤツがいて ソイツがKダッシュの川村会長にメチャクチャ可愛がられててな ソイツと一緒にもう一踏ん張りしようかなって」
川村会長…
俺も噂は耳にした事があるくらいの超大物の方だ。
そして 俺は喧一さんと10年来の付き合いという方と ウィラサレックジムでお会いする事になる。
俺はこれから 喧一さんとその友人の方と行動を共にする事になるのだ。
ここから 俺の人生が激変していく。
続く