クリスブレナンから勝利を修め プレスルーム(インタビュールーム)で 次に誰とやりたいか という質問で 「カーロスニュートンとやりたいです。 彼となら凄いグラウンドの攻防が見せれると思います。もしつまらない試合になれば プライドに出れなくてもいい。」 安堵感と試合後の興奮状態で ペラッと 出てしまった調子乗った言葉だった。 よく社長に怒られなかったな、と思うくらいだ。(言わないだけで怒ってたのかもしれないが)

しかし自信はあった。 それは昔 先輩の宇野さんのセコンドでUFCに行かせて頂いた時、ホテルの即席スパーリングルームでカーロスと寝技スパーする機会があったのだが、 ハッキリ言って相手にならないくらい極めた。 体は違ったが カーロスも驚いていたと思う。 マスコミの人がたまたま見ていて 「おいおい 誰か止めてやれよ…と思って見てたよ」と言われたくらいだ。

しかし… その時の事が何年か後に返ってくる事になるとは思いもしなかった。
当時ケイシュウ会だった俺はその事を久保社長と守山代表に怒られた。 「バカやろう なんで本気出すんだ! もし将来試合する時になった時 向こうがお前の寝技を必要以上に警戒するだろ!!」
その時は意に関してなかったが 次の武士道で決まったカーロス戦で正に久保社長の言うとおりになった。
榊原さんが それだけ言うならカーロス戦やりましょう。との事で その代わり 無差別で。 との事を社長に言われた。
一本かKOしか許されてなかった当時のプライド(判定で勝つならKO負けしろぐらい言われていた)で自分は、カーロスなら寝技の攻防の末に一本取れるだろう… と甘い考えを持っていた。 ハッキリ言ってなめていたのだ。
練習も慢心からか、うっかり細かい怪我をして走りこめなかったり 特に研究したりする事はなかった。
社長に 「バラさん(榊原社長)がカーロスに体重落としてこいって言ったらしいよ」と言われそれも相手をなめる原因になった。
そして試合前日 ルールミーティングと体重測定があり 正に 「マジかよ!」な衝撃的な事実が発覚!(笑)
それは…
続く