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武サムソン断トツ76秒7!2週連続一番時計…宝塚記念追い切り

 宝塚記念追い切り(25日) 夏のグランプリ、第49回宝塚記念(29日、阪神・芝2200メートル)でG1で5勝目を目指すメイショウサムソンが25日、滋賀・栗東トレーニングセンターのDウッドチップコースで追い切った。武豊を背に、この日の最速時計をマーク。昨秋の天皇賞以来、勝ち星から遠ざかっているが、その能力に陰りはない。このレースで最多の4勝をマークしているユタカは「期待に応えたい」と気合を見せた。枠順は26日に決定。馬券は28日に前売りされる。


 迫力満点のメイショウサムソンの馬体が、Dウッドチップコースを軽やかに駆けた。スタート直後は10馬身近くあったケイエスユリ(4歳500万)との差を楽々と詰め、武豊が軽くGOサインを送ると瞬時に反応。並ぶ間もなく捕まえた。切れのあるフットワークで余裕の3馬身先着。6ハロン76秒7は、先週に続き、断トツの一番時計だ。


 体調の良さがにじみ出た動きに、武豊の顔がほころんだ。「いつも通り、1頭先行してもらっていい調教ができた。先週、ハードに追って仕上がっているし、状態はすごくいいと思う。前走と比べてというより、今年に入ってから一番の状態だね」一瞬のためらいもなく、今季最高の仕上がりを宣言した。


 前走の天皇賞・春は2着。アドマイヤジュピタとの叩き合いで最後は屈したものの、G1で4勝馬の底力を見せた。「負けたとはいえ、久々にサムソンらしいところを見せられた。昨年の秋は、調教でも悪くはないけど、物足りなさがあった。今は気持ちが走る方に向いている」心身ともに完全復活への態勢が整った。


 実績は断然。あとは能力を発揮するだけだ。武は「いろんな距離で結果を出している馬だし、コースに癖があるわけじゃない。条件としては問題ない」と力を信頼する。勝てば、凱旋門賞(10月5日、仏ロンシャン競馬場)へ挑戦するプランも現実味を帯びてくる。


 武自身は、2月のフェブラリーS(ヴァーミリアン)で21年連続のG1勝ちを果たしたが、春のG1は未勝利。サムソンも昨秋の天皇賞から勝っていない。「あとがないというつもりで乗りたい。サムソンが勝つ姿を想像するファンは多いだろうし、期待に応えたい」超一流の人馬は、それぞれのプライドをかけ、サマー・グランプリに挑む。


 ◆サムソンめも

▼GIで5勝目へ メイショウサムソンは、これまでに06年皐月賞、ダービー、07年天皇賞(春・秋)を制覇。宝塚記念を勝てば、ナリタブライアン、メジロドーベル、ダイワメジャーと並ぶGIで5勝(4位タイ)になる。トップは、シンボリルドルフ、テイエムオペラオー、ディープインパクトの7勝。

▼ドリーム男 武豊は、ファン投票で出走が決まる宝塚記念(4勝=89年イナリワン、93年メジロマックイーン、97年マーベラスサンデー、06年ディープインパクト)と、有馬記念(2勝=90年オグリキャップ、06年ディープインパクト)で史上最多の6勝。2位の野平祐二、岡部幸雄、田原成貴の4勝を、さらに引き離すか。


出典:スポーツ報知

ロックドゥカンブ切れ一変!…宝塚記念追い切り

 宝塚記念追い切り(25日) 関東期待のロックドゥカンブが25日、美浦のウッドチップコースでシャープな伸び脚を見せた。南半球産で、生まれは半年遅いが、4歳夏を迎えて心身ともに本格化。堀調教師はG1制覇へ自信をのぞかせた。枠順は26日に決まり、馬券は28日に前売りされる。


 GOサインを待つ余裕があった。ロックドゥカンブは、手綱が動くトップウィーク(4歳500万)とは対照的。馬なりのまま直線を向くと、内から楽々と並びかける。アクションが変わったのはゴール寸前。鞍上が仕掛けると瞬時に反応して、半馬身抜け出した。


 ウッドチップコース5ハロンを67秒2。ラスト1ハロンは12秒6だが、本気を出したのはゴール手前だけだ。「先週までで、息遣いと体はできている。今回はしまいの反応を確認しただけ。時計も思った通り。目黒記念(3着)の時より、確実に良くなっている」堀調教師は満足そうに言った。


 誕生日が同世代より半年遅い南半球産。それでも“ハンデ”は解消されつつある。「もともと気性的には大人だった。外見的にも、成長具合は追いついた」トレーナーは互角に渡り合える手応えを得ている。


 「以前は、GOサインを出すまでに行ってしまったり、反応が良過ぎるところがあったが、今はだいぶ乗りやすくなった。立ち回りが自由自在で、大きなアドバンテージになる」操縦性の向上は成長の証しだ。


 ここで好走すれば、すでに登録しているキングジョージ6世&クイーンエリザベスS・G1(7月26日、英アスコット競馬場)が視野に入ってくる。「G1は厳しい競馬になるが、騎手が意のままに操れるのは大きい。騎手(岩田)も、いい印象を持ってくれている」と堀師。初のタイトルを奪取して、海外へ飛び立つ準備はできている。


出典:スポーツ報知

カンパニー動き軽快に52秒7…宝塚記念追い切り

 宝塚記念追い切り(25日) 一頓挫の影響は感じさせない。カンパニーが、坂路で52秒7と軽快な動きを見せた。2ハロン目から12秒9、12秒5とスピード感十分。ラストは重い馬場に脚が上がりかけたが、13秒0と踏ん張った。「しまいをしっかりと伸ばした。脚さばきも軽かったし、状態は悪くない」騎乗した生野(レースは横山典)は好感触を伝えた。


 春の最大目標は安田記念だったが、直前に右目に外傷を負い、目標を切り替えた。「調教を休んだのは3日間だけ。先週も併せ馬で時計が出ているし、しっかり仕上げた。前走は太く見えたが、今回は絞れている」と音無調教師。体調に不安は持っていない。


 マイルを中心に使っており、距離が最大のポイントになる。「距離はギリギリ。強力なメンバーでどこまで頑張れるか」とトレーナー。重賞5勝馬が、底力で克服してみせるか。


出典:スポーツ報知

ドリームパスポート折り合いスムーズ…宝塚記念追い切り

 宝塚記念追い切り(25日) ドリームパスポートは、ニューポリトラックコースで単走。5ハロンから13秒台で入った。折り合いはついており、スムーズにペースを上げる。最後の直線では頭の高い面を見せたが、いっぱいに追われると最後まで懸命に駆け抜けた。64秒0とタイムもまずまずだ。


 「動きも息も良かったね」と稲葉調教師。騎乗した伊藤助手も「折り合いがついて、反応が良かった。メリハリがついていましたね。これなら、かからずに競馬ができると思う」と満足そうな表情だ。


 「(前走の)天皇賞の時は一番、良かったんですよ」と振り返る伊藤助手。ゴールデンウイークとあって、京都までに12時間以上を要したために9着と敗れ、「輸送が響いた」と、今でも悔しそうだ。


 雪辱を期す今回、1週前の追い切りではもたついたが、「今日で安心しました」と伊藤助手。復活へ向けて、ムードは上昇している。


出典:スポーツ報知

アサクサキングス驚異手応えラスト11秒5…宝塚記念追い切り

 宝塚記念追い切り(25日) アサクサキングスはDウッドチップコースへ。はち切れんばかりの馬体を躍らせ、力強く木片を蹴り上げた。脚取りは最後まで乱れることなく、6ハロン82秒6をマーク。ラスト1ハロンも11秒5でしっかりと締めた。


 「いいですね。乗っていてもびっくりするくらい。単走だったこともあってリラックスしていたし、引っかかることもなかった」と鮫島(レースは四位)。抜群の手応えに声を弾ませた。


 大久保龍調教師も満足顔だ。「先々週は全体に強め。先週はしまい重点。今週は折り合い重視と、思い通りの調整ができている。天皇賞(3着)は追い切りでやり過ぎてしまったが、今回は万全と言える調整」と手応えをのぞかせた。


 昨年の菊花賞馬だが、適距離は短くなりつつあるとトレーナーはみている。「前走は少し行きたがった。母系が出てきたのかな。2200メートルで少しペースが上がれば、やりやすくなる」母クルーピアスターは、1200メートルで3勝。その兄ジェニュインは、96年マイルCSの覇者。マイラー色が強い。


 「勝てば、海外遠征も考えている」と大久保師。具体的なプランこそ明かさなかったが、その目は世界をにらんでいる。新たな未来をひらくため、重要な意味を持つ戦いだ。


出典:スポーツ報知

アルナスライン人馬一体パワフルに伸びて12秒6…宝塚記念追い切り

 宝塚記念追い切り(25日) 栗東の坂路では、アルナスラインがパワフルな動きを披露。充実ぶりが目立つ。枠順は26日に決まり、馬券は28日に前売りされる。


 課題を持って追い切りに臨んだ。坂路でアルナスラインにまたがった和田は、馬のリズムを何より尊重して末脚を伸ばした。「今日は呼吸を合わせられた。時計は遅くても反応は良かったし、馬も気分良く行けた。内容は満足」。全体は56秒2でも、強めに追ったラスト1ハロンは12秒6。パワフルな伸びを引き出して笑顔を見せた。


 1週前追い切りでは52秒4と動いたが、前半の力みでラスト1ハロンは13秒2を要した。菊花賞も、目黒記念(いずれも2着)も、道中のわずかな力みが末脚に影響して惜敗した。「追い切りでも、それ(馬との呼吸)が課題だったので収穫があった。今日の感じで自信もついたし、最高のパフォーマンスができると思う」


 遅めの時計に松元調教師は「実質2ハロンだけで、追い切り後も馬はケロッとしていた。少し軽かったか」と和田とは少し違う見解を示したが、「疲労もなく体調は変わらずいい」と続けた。微妙なズレは、26日にキャンターを強めにすることで対応するつもりだ。


 目黒記念は「右ステッキを入れると5頭分ぐらい内へ切れ込んだ。まっすぐ走っていれば…。勝ちに等しいレース」とトレーナーは内容を評価。菊花賞当時と比べても「落ち着きが出て、馬は大人になっている」という。


 強豪がそろうだけに「100%うまくいって初めて勝てる。たとえ道悪でもこなせる走り。常に一生懸命走ってくれる」と松元師は期待を込めて話した。


出典:スポーツ報知

エアシェイディ雰囲気いい65秒8…宝塚記念追い切り

 宝塚記念追い切り(25日) エアシェイディは、ウッドチップコースで併せ馬。エアマックール(3歳500万)を2~3馬身ほど先行させ、5ハロン地点からスピードに乗った。4コーナー手前。馬場の内側を回ったパートナーに対し、中央寄りへ進路を取る。抑え切れないような勢いで並びかけると、そのまま鼻面を揃えてフィニッシュした。


 5ハロン65秒8―38秒7。安田記念(4着)の最終追い切りは65秒0。それでも伊藤正調教師は納得の表情で「外を回ったので前回より速いと思う。(安田記念を)使う前より落ち着いている。雰囲気はいい」と話した。


 これまで2回あった関西圏での戦いは、いずれも1番人気で06年中京記念が3着、07年マイラーズCは11着。体重(10キロ、18キロ減)を大きく落として敗れた。「これだけはやってみないと分からない」とトレーナー。未完の大器の“敵”は、自分の中にいる。


出典:スポーツ報知

宝塚記念 アルナス坂路52秒2…追試も

 上半期総決算のグランプリ宝塚記念の出走予定馬が25日、東西のトレセンで追い切られた。宝塚記念の枠順は26日午後に確定、金曜日発売はされず土曜日に前日発売される。


 4ハロン56秒2。アルナスラインは栗東坂路で終い重点の攻め。全体的には遅かったこのタイムが実戦にどう影響するのか。騎乗した和田騎手は“問題なし”を強調する。「時計はかかったが、前半でうまく折り合えたので、内容的にはよかったと思う。きょうは馬と呼吸を合わせて行けたし、反応もすごくよかった」。この日は直線で追い出すとグンと沈み込んで豪快に駆け上がり、3ハロン41秒9からラスト1ハロンは12秒6とキッチリ伸びた。しかし、和田の言葉とは対照的に「全体的な時計が遅すぎた。追い切った後もケロッとしていた。軽すぎたかな…」と松元茂調教師の表情は冴えない。これまで追い切り翌日は馬場に入っていないが「15-15くらいやってみようかな」と、26日も馬場に出すことを考慮中。どの程度の調整になるのか、注目だ。


出典:サンケイスポーツ

宝塚記念 アドマイヤフジ豪快に12秒7

 上半期総決算のグランプリ宝塚記念の出走予定馬が25日、東西のトレセンで追い切られた。宝塚記念の枠順は26日午後に確定、金曜日発売はされず土曜日に前日発売される。


 天皇賞・春5着のアドマイヤフジは、閉門間近の栗東坂路で追い切り。もとから坂路は時計のかかる状態だったことに加え、かなり馬場が荒れた時間帯だったが、豪快にウッドチップを蹴散らして4ハロン53秒3-38秒2-12秒7をマーク。ラスト1ハロンで13秒を切ってきたことは高く評価できる。「この時間帯、馬場で12秒台ならば十分」と橋田調教師は納得の表情を浮かべ、「昨年の宝塚記念(4着)の時より状態はいい。3200メートルよりも2200メートルの方がいいしね」と距離短縮でさらなる浮上を狙っている。


出典:サンケイスポーツ

宝塚記念 ロックドゥ、さらっと12秒6

 上半期総決算のグランプリ宝塚記念の出走予定馬が25日、東西のトレセンで追い切られた。宝塚記念の枠順は26日午後に確定、金曜日発売はされず土曜日に前日発売される。


 終い重点で軽めの仕掛け。迫力満点の調教が売りのロックドゥカンブにしてはサラッとした追い切りだったが、心配無用だ。悲願の初GI制覇に向けて、態勢は整っている。


 「先週までに息遣いと体つきはできていると判断して、終いの反応を確認しただけです。前走よりも確実に一段階、良くなっていますね」


 前走は案外だったが、堀調教師は愛馬の良化を確信する力強い口調だ。Wコースで僚馬トップウィーク(牡4、500万下)を追走。内に馬体を併せてゴール前で仕掛けられ1/2馬身先着。5ハロン67秒2、3ハロン37秒4-12秒6をマークした。シャープさを増した馬体が、上昇ぶりをうかがわせる。


 日曜の出走馬はほぼ例外なく木曜追いの堀厩舎だが、今回の水曜追いは理由がある。「前回は輸送でイレ込む面が見られたので、意識的にビシッとやらず、おつりを残しました」と堀師は説明。金曜輸送を視野に入れ、追い日も見直した。細心の配慮を施した調整だ。


 ロックは、宝塚記念から1カ月もない7月26日の英GIキングジョージ6世&クイーンエリザベスS(アスコット、芝12ハロン)に登録済み。堀師は「すべては今回の結果次第」と目の前のレースに集中する構えだが、「一番いい時の状態にはもう一歩」というあたりに、レース後まで見据えた仕上げがうかがえる。胸を張って日本代表の地位を得られるかどうかは、今回の結果次第だ。GI初Vの勲章を手に、ロックが欧州へと羽ばたく。


出典:サンケイスポーツ