iPad対Kindle、勝負あり。そして出版の未来。 - 磯崎哲也

電子出版の経済学

AmazonはAmazon Primeの会員全員にKindleを無料提供へ

にわかに電子出版周りが騒がしくなってきましたよ。昨年あたりからソーシャルアプリが大ブレイクして、昔は全然売れなかったアバターのアイテムやら、グリーの釣竿やらのデジタルアイテムが馬鹿みたいに売れるようになってきたり、ここ何年かで音楽は完全に世界的にはiTunes、そして日本では着うたと完全にデジタル流通が主流になってきてます。

んで最後に来るのが紙だったりするわけですが、既に@isologueさんとか、勝谷正彦さんとか、村上龍さんとか、諸々沢山の人たちがメールマガジンという形ではそこそこの成功をおさめているんです。既にそれなりの知名度がある人たちはメルマガは雑誌連載などに変わる形態として既に成功モデルが築ける時代にきているのではないでしょうか。

村上龍さんのJMMは彼が編集長という形で、周りの寄稿者ネットワークをつくりその人たちも巻き込んでコンテンツを作りつつあります。他も同様で、リアル媒体であれば、田原総一郎さんの「オフレコ」やら小林よしのりさんの「わしズム」的な責任編集ムックがありますけど、これはネットメディアでもそのままやれるでしょう。

となれば、iPadやらKindleやらが普及すればさらに読みやすくなるわけでこれは爆発的に普及するんではないかという読みです。AppStoreの手数料率が30%、んでKindleも条件さえ整えば30%でコンテンツを提供することが出来る。今はメルマガシステムで独自課金がメインだが、これら2つのプラットフォームは世界中に多数のユーザが居てクレジットカード番号を登録済みだからより購入がしやすいはずだ。

大事なのは、iPad/iPhoneでもKindleでもその端末で読みやすい形態にしてから配信することだ。ただ単にデジタル入稿データをPDFにするだけ、では駄目だ。なぜなら読みづらい。実際iPhone向けにニュースサイトをカスタマイズしている日本の大手新聞社は私の知る限り朝日新聞のiAsahiくらいだ。どうせ担当者はiPhoneを触ったこともなくサファリで拡大して読めばいいでしょ?くらいにしか思っていない。どんだけ不便かは、iPhoneに対応したCNETのページを見れば分かる。さくさく読める。

産経新聞のiPhoneアプリなど、何も分かってないと思わざるを得ない。3Gだと細かい字を読もうと拡大するたんびに読み込みに数秒かかる。1回はものめずらしさでダウンロードするが二度と見ないだろう。だって単純に紙面をアプリに入れただけなんだもん。ただでも要らないよ。こういうよく勘所を分かっていない人たちは結局デジタル出版では上手くいかないだろう。

雑誌的なものは、おそらく上記のような責任編集系のものが支持を集めるだろうと私は想像している。月額会費制にすれば有る程度コンテンツの内容も充実させられる。経費が掛けられるからだ。契約数が伸びれば広告も取れるかもしれないが、月額課金がメインである。

たぶん、現代のユーザは電車に乗っている時間とか、友達を待っている時間、寝る前とかそういう細切れの時間を潰すためのアイテムにお金を払う。ここの時間を(ソーシャル)ゲームやテレビなどと奪い合うことになる。そうするとデジタル活字コンテンツはどうしても短く30分程度で読めるようなものにならざるを得ない。だから携帯小説も流行ったわけだが、そう考えると今の単行本の分量はいかにも多い。

だから、単行本をそのまま出してもあまり売れなさそうな気がするんだ。だから、一つのコンテンツに役に立つことが1つか2つくらい簡潔に書いてある感じのパッケージングが鍵になってくるんではないだろうか。そういう意味では連載漫画も大きな可能性を感じるし、グラビアアイドルなんかも配信の仕方次第では結構上手くいく気がしてきた。

とりあえず私はメルマガ始めてみました。



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充電式バッテリーじゃなくそのまま電源コンセントに刺せるので連続録画が出来、結構長く録画できるらしい。んで軽いし、音声の外部入力が出来るのでインタビューに最適らしい。これは買おうかな。。。