小沢氏「なぜ僕だけなんだ」 西松事件で検察批判

小沢氏、再び羽毛田長官批判 「役人が悪態。頭にきた」

ある意味選挙原理主義者。完全なる政権交代の理想へと突き進む民主党小沢幹事長。ガチンコ官僚批判だ。検察庁と宮内庁。ある意味保守中の保守の牙城である。戦後天皇の統帥権は剥奪され憲法的には単なる象徴となってしまったが、役人の間では今でも天皇崇拝がすごい。統帥権のあった時期は、内閣が軍部に方針を示した後は天皇の統帥権をタテにしてある程度自由裁量で軍部が動けたわけだ。そのときの認識が今でも残っているのだろうか。

元検察官の落合弁護士のブログをみると、その天皇崇拝の一例が見れて面白い。認証官なんてものの存在は、正直落合弁護士のブログをみて初めて知った。天皇の認証があるだけで、これだけ格が上がるらしいのだ。ちゃんちゃらおかしいね。ちなみに、検察庁は外務省に次いで認証官の数が多いらしい(大使は原則認証官らしい)。

しかし、「なぜ僕だけなんだ」って問題提起は面白い。俺だって「なぜ僕だけなんだ」って言ってみたいよ。やっぱり与党の幹事長で実質最高権力者になるとここまで言えるもんなんだな。実際「なぜ僕だけなんだ」って俺だって思うよ。逮捕起訴することで実際に社会的生命は奪えるからね。特に老齢だと取り返しがつかなくなる。

小沢さん、ここはやっぱり検察の独自捜査権を奪うべきだ。その代わりFBI的な組織を警察庁に設ければいい。検察と警察がある程度パワーバランスをとってお互いに牽制しあう体制にすれば冤罪は減ると思う。そして検察官の起訴便宜主義を撤廃すべきだ。大陪審の創設が不可欠である。そして、捜査の全面可視化だけでなく、弁護士の同席を原則認めるべきである。で、すべての否認事件に関して裁判員裁判を認めるべきである。ここまでやって司法制度改革は完結できる。

「なぜ僕だけなんだ」って今言ったって、本音は目立つ事件をやることによって検察の正義を強調すること、そして天下り先の確保、検察権力の維持が目的だ。もちろんそんな本音は言わない。あくまでも、正義のためだ。彼らはHEROなのだ。

あなたしかいない。参院選で過半数を確保したのちのあなたのライフワークを完璧なる司法制度改革に絞って欲しい。鳩兄など首にしてしまえ。俺はあなたの突破力に期待している。

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