dankogaiのブログ経由で知った(日本は砂漠、ただし現状 - 書評 - 今さら聞けないクラウドの常識・非常識)

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ちょっと前、アメブロの自由度のなさに嫌気が差してブログを自前のサーバで運用しようとしたことがあり、アマゾンのEC2/S3を研究したことがあった。なぜかと言えば私の場合ちょっとしたことでブログのアクセスが激増したりしてオーバーキャパシティになるので大規模ブログサービスを利用するしか無かったからだ。しかし、今はクラウドがあるので、独自にウェブサーバ立ち上げてブログを置いててもたまにトラフィックが激増しても耐えられると思ったのだ。

ま、この件はアメーバブログも少しは使い勝手が改善しそうなのと自分でやるのが面倒なので放置している感じなんだけど、色々調べてちょうど、このdankogaiの書評も出てたのでクラウドに関してちょっと見解を書いてみようと思った。前職でデータセンター部門の技術責任者だったIさんが専門書を出されたということで久々に会って話しをしてみた。

LDでもS3的なバーチャルストレージは既に内部的には実現しているらしい。恐らくS3並みのローコストでリリースできるくらいにはなっているのだろう。EC2的なバーチャルマシンまでは実現してないようだが、これも気合をいれて研究すればすぐに出来るだろう(と社長の時は、ネットワーク事業部の会議で普通に言っていたような気がするし、数ヶ月でリリースされていたかもしれない)。

dankogaiの書いているように富士通や日立のそれはクラウドのサービスにしては高すぎる。確かに金融機関のデータセンターだったら非常にハイスペックな基準を法令が決めていて従わざるを得ないのだが、別にウェブのサービスをやるだけだったら、そんなものはいらない。それこそJRの払い下げコンテナに水冷システムを装備してありったけのPCを詰め込みモジュール化するみたいな発想をさらにすすめて工場の跡地なんかを活用するってのは十分ありだろう。地方には寂れた工業団地が沢山存在するし、原子力発電所の周辺は電気料金は格安だ。

本当はGoogleの構想みたいに安い夜間電力と夜の冷却を考えてデータセンターのピーク時稼動を世界分散するというのが理想だろうが、日本でも夜間電力は十分安いし蓄電設備が安価であれば太陽光発電なども組み合わせて電力供給のコストを下げることは可能だろうな。

コンテンツプロバイダーなどメーカー以外が参入するという考えにも賛成。日本だとY!や楽天あたりが理想だろうが、別にニコニコ動画やLD位の規模でも十分作る意義はあるだろう。こういうのはmixiの笠原社長あたりが興味ありそうだと思ったりもするんだけど、どうなんだろう?
と、私はdankogaiと同様、外野ですから好き勝手言わせて貰いました。

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あ、あとYoutubeホリエモンチャネル更新しました。