亀井氏が郵政問題担当大臣になっちゃう世の中だから何でもありなのか~?と思うが、郵政のメイン事業は簡保と郵貯だから、郵便事業自体はそれらに比べると小さな事業である。しかし、郵政の中では一番伝統ある事業でもあり、郵政というとみんながイメージするのはそこだろう。

しかし、郵便というのは時代遅れのビジネスであることも間違いがない。まず、ダイレクトメール。私が六本木に住んでいることは公知の事実であり、住所「六本木ヒルズ ホリエモン」でも郵便は届けてくれる。これ自体は凄い柔軟性だとも思うが、それを処理することが大変なのも間違いない。かなりな量のお手紙を頂くが、特に拘置所に入っていたときは数千通を頂き、しかも入所中は接見禁止措置により届かず、退所する際にダンボール箱3箱分の手紙を渡された。

メールアドレスならブログやホームページに晒さなければメールを受け取ることもないし、DMや迷惑メール対策には自動フィルタも使える。しかし、リアルな郵便はこれを使うことが出来ない。最近は地区指定DMなる迷惑商品もあり、マンションのDMなどがバンバン届く。1週間くらい家を空けたら、郵便箱は一杯一杯だ。
しかも手紙は封を開けるのに一手間かかり、大変だ。ちなみに私はレターオープナーを使っているが、これがないとやっていけない。


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ライブドア時代には、大量に届く郵便を私書箱に届けてもらい、DM以外全部封を切ってスキャンしてもらいウェブ上でチェックできるサービスでもやろうかと思っていたが、そのような私書箱サービスは怪しげな業者の巣窟になってしまうらしいという話を聞いて諦めた。しかしこのリアルな手紙などのやり取りは大変であることは間違いない。特に配達証明や書留などは朝まだ寝ている時間帯に起こされたりして、受け取らないと再配達の手続き(ウェブからできるが)をやらないといけないので非常に面倒くさい。裁判が佳境に入っているころはそれこそ毎日のように配達証明が来てた。

実際のところこういった銀行やら役所やらの公的書類ってのは本人確認の方法さえ決めておけばメールでおくったって問題ないようなものばかり。そうすりゃ面倒くさい再配達などの問題もないし、朝早く起こされることもない。というか、今の時代郵便を使わないと送れないものって存在するのか?携帯電話の普及で公衆電話の数は激減したが、郵便もそういう意味では公衆電話のような旧世代の遺物であり、むしろそれを悪用する業者の巣窟になっているという現状がある。

そろそろ、紙の郵便は役割を終えてきたと思えないだろうか?よくノスタルジックに郵便を語る際に、手書き文字の温かみとか言われることがあるが、むしろ字が汚かったり逆に達筆すぎて読めなかったりとコミュニケーション本来の機能がむしろ失われていると言っても過言ではないだろう。以前はそれしかなかったから、一生懸命読むスキルを上げていっていたのだろうが、現代にそれは必要なことではないと思う。

そろそろ、この一方的に送りつけることのできる旧来の郵便というシステムについて、大幅な縮小も含め考え直す時期に来ているのではないかと思う。