というか予定調和というべきか。とりあえず社民党はまあ害はないポストに落ち着いたな。野田聖子と大して変わらんからね。しかし亀井さんが、郵政問題・金融担当大臣ってのは、物凄いね。口がポカーンとあいてしまったよ。。。どうなっているんだろうね。民主党は高速道路といい郵政会社といい全部国有化して公務員をイマドキ増やそうとしてるのかなあ。。。
200兆円のバラマキをやるんだって?亀井さんなら、全部公共事業だろうし。うーん、凄いことになりそうだ。やっぱ、友愛ってすごいな。

さて、続いて民主党ネタですが、

民主党内から「JAXAはもう必要ない」との声

河村官房長官が政権与党から去り、やっとGXロケット開発をやめられる、余った予算でマトモな宇宙開発が出来ると思っていたら一難去ってまた一難という感じでしょうか。
そもそも、GXとISSを除くと年間600億円くらいの予算でやっているJAXAではありますが、さらに予算を減らされるどころか、組織が丸ごとなくなってしまうのかもしれません。

実際のところ、それはどうなんだろう?
通信衛星などの実用衛星の打上げ・運用は、既に官でやる時代ではないのかな?と正直思っている。実際のところ衛星は汎用部品でほとんど作れるようになっているし、コストも重さもサイズダウンしている。以前のように静止軌道に大型の衛星を運搬するというニーズは少なくなってきているだろう。

私はその辺は官業から脱却して民間企業がコスト重視でやっていくべきだと思うし、人材が固定化してJAXAやその御用業者である三菱重工やIHIに固まっているので人材の流動化が少ない。そういう意味でも民間に任せるべきであると思う。有人宇宙飛行に関しても民間企業が出来るようにすべきであろう。

もう一つ、私は宇宙の軍事利用に否定的だ。官僚がやる偵察衛星の技術レベルの進化は遅いと思われ、わざわざ高額の軍事予算をかけてまでやる必要はないだろう。どうしてもやりたければ民間の衛星を利用してやればよい。大して収集できる情報は変わらないだろう。軍事をやっているというだけでJAXA内部でも隔離され自由に情報交換すらできなくなる。

問題は天文・科学衛星の運用だろう。
しかし、これも民間企業が切磋琢磨して競争する環境ができれば、衛星の打上げ費用が大幅に下がる可能性がある。そうすれば、大学の研究予算の範囲で十分な研究開発ができる可能性は高い。
むしろ、JAXA内部では旧事業団のほうが幅を利かせていて実際のところ旧宇宙研の固体ロケットは運用を中止している。天文・科学衛星は高コストのH-IIAで打ち上げられている。今や打ち上げロケットを国産にこだわって官業で作る意味があるのだろうか?

私は日本企業の強みを活かす方向に舵を切るべきなのではないかと思っているのだ。
民間企業は小回りの利く、小型衛星打ち上げロケットを切磋琢磨して開発し、大型打上げロケットは、それこそ先行しているロシアの技術を使うくらいの割り切りはあってもいいと思う。
実際、ついこないだ数百億の負債を抱えて、シーローンチという石油掘削プラントを利用した打ち上げ会社が破綻した。Chapter 11の申請なので、債務は大幅に削減されスポンサーの元で再度運用を開始するはずだ。

打上げロケットを製造しているのは、ウクライナのユーズノイ社。1段目エンジンはロシア製だ。筆頭株主はボーイング社なのだが、ユーズノイ社とロシアのエンジン開発メーカーエネルギア社も株式を保有している。三菱重工はこの会社ごと買って、種子島宇宙センターみたいな、年間数ヶ月しかローンチウィンドウが無い不便な場所を使わず、太平洋の孤島の近くなどで打上げを行えばいいのではないか?ロケットも高額なH-IIではなく、ユーズノイ社の格安ロケットを買えばいい。んで、独自の技術も加え、ユーズノイにも出資すればよい。

なんて、考えてみたら天文・科学衛星は大学の予算でやる以外、全部民間でいい気がしてきた。
というわけで、JAXA廃止論おおむね賛成かも。

JAXA長期ビジョン JAXA2025―20年後の日本の宇宙と航空

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あと、この本のオビかきました。



少女マンガのオビははじめてだのう。。。。