なんで、こんなことをブログに書く気になったかといえば、極私的なことで、高速道路が土日1000円とかになったり、アクアラインが800円になったりして道路の渋滞状況が悪くなってきたのを感じたからだ。私としては、ゴルフや近くに旅行にいったり仕事に行くのに車を使っている都合上、渋滞があると非常に困る。
既に平日の夜間とかは、アクアラインなどもETC装着者に対する割引は実施されていたし、地方の閑散路線やら、夜間やら平日の閑散期は料金を安くしたり、場合によってはタダのような値段にしても構わないと感じているが、なんで土日の混雑が分かりきっている時期に料金を安くするんだ?

あきらからに大衆人気取りの政策としか思えない。ま、これは民主党のせいではなく現在の麻生自民党と森田健作千葉県知事のせいなわけだけど。それで渋滞を助長してしまい、鉄道各社は減収になっているし、実際のところゴルフ場の経営も渋滞を嫌って悪くなっているところも多いようだ。観光地も効果が上がっている地区もあれば、割を食っている地区もある。ま、極私的には迷惑この上ない。

で、ここにきて政権を取りそうな勢いの民主党の高速道路無料化公約である。これまでは彼らが政権をとりそうになかったので、真面目に考える必要はないと思っていたが、今はそうも言っていられない。彼らが政権をとれば必ず実施をしてくることだろう。

民主党マニフェスト2009

もともと、この政策は元ゴールドマンサックス投信社長の山崎養世氏の持論である。

山崎養世の日本列島快走論

実は彼は知人であるのだが、徳島県知事選挙に立候補したりと政治的になにかをやりたいと意欲を持っている立派な方である。

んで、現在の自民党などの政策が渋滞を助長していることを考慮に入れて、高速道路の無料化について考えてみた。そもそも無料化論の一つの骨子として料金所の渋滞解消とICの設置強化を考えていることが分かる。しかしながら、現在は既に設置されているSA/PAやバスストップETCをつかったスマートICが各地に設置されており、高速道路の入出路はかなり確保されてきたことがわかる。
そして料金所の渋滞問題であるがまず、あの料金所のバーはなくすべきだ。実は100kmを超える高速で通過してもETC装着車の検知や課金はできるのだ。実際首都高速はETCを装着していれば、短い区間しか乗っていない場合料金がキャッシュバックされるようになっている。ロードプライシングにも対応できるように、高速でも検知できるように設計されているのだ。

私としては、高速料金を下げるくらいなら、限定ではなく、全部の車にETC装着を義務付けるくらいのことをして、ICのゲートを無くすという方法もあるのではないかなと思っている。そうすれば料金所渋滞は無くなる。そうすれば、別に無料化せずとも、安い料金でもいいから料金を取るというやり方が出来るのではないか。

既に民営化されている、高速道路会社はそれなりに企業努力をしてきているとは私は思っている。高速道路のSA/PAにあった不味い料理を出すレストランも少しずつ淘汰されてきている。安くて旨い大手チェーンの飲食店も入店してきているし、コンビニも増えてきた。料金徴収にあたっては、へビィユーザへのマイレージポイント制などを導入しても面白いだろう。特に地方路線ではポイントが多くたまるようになるとか。

JRは民営化してサービスも良くなり収益も増えた。多少なりとも政府は保有株を売却して国庫にいくばくかのお金は入ってきた。ただし、債務の大半を引き継いだ国鉄清算事業団は解散して約30兆円の債務は結局税金で負担することになった。山崎さんの論でいえば、今のように上下分離して40兆円の債務を日本高速道路保有・債務返済機構に負担させた上で、各道路会社からの賃貸料で返すというのは別にそんなに悪い話ではないと私には思える。

せっかくつくったETCのシステムだ。本来であればJRのSuicaのような電子マネーのプラットフォームとしても使えたりするだろうし、民主党案でも結局首都高速などは無料化されるわけではない。中途半端な状態になるわけだ。だったら、地方の閑散路線でもETCをフル活用していくばくかのお金を徴収し、渋滞状況の緩和をアクティブにできる仕掛けなどをつくってみてはどうかと思うのだ。

たとえば、ゴールデンウィークやらお盆やら混みそうな時期はむしろ料金を上げて、鉄道などの公共交通機関の利用を促してみるとか。空いている路線は思いっきり料金を下げてみるとか。そうやって既設の道路網のフル活用をしてみるほうが現実的だと思うのだが。正直言ってあの渋滞時期のSA/PAの駐車場の混雑も困る。無料化されたらどうなってしまうのか?考えたくも無い状況が待っているのではないか?そんなのプログラムを組めば一発で出来る問題だと思うんだよね。JRのダイヤ管理システムに比べたら屁でもない気がするよ。

民主党の無料化案のままだと、渋滞が益々酷くなって、しかも日本高速道路保有・債務返済機構の40兆円の債務は直ちに国民の借金になって税金で返済ということになる。それは嫌だなあー。だったら、民営化会社の株式上場益と、民営化後の経営努力で債務を返済すべく道路の収益確保に走るという方向性に行ったほうが、高速道路のサービスは良くなりそうな気がするんだけどね。

ま、まだまだ考えが足りませんが、こんなことを今、思っています。

六本木で働いていた元社長のアメブロ

この写真は、上信越道のSAのです。かなりお洒落な感じで、スタバとかもあったりします(行かないけど)。お店も充実です。美味しいものも沢山ありです。以前のSA/PAは利権バリバリだったらしく、全然関係ない業者とかが権利をもっていたりしたので、しょぼいのしか無かったようですが、少しはその状況は変わったんでしょうかね?



裁判長シリーズの最新作です。今回は私、オビ書かせていただきましたんで紹介。美人検察官が主人公ですが、そんな検察官に当たった試しはありません・・・・