インターネットの利用時間、20代男性でテレビを抜く--博報堂DYメディア調査

遂に一般にも分かる衝撃的データが出た。視聴時間で20代男性のPCインターネット利用時間がTVのそれを抜いたのだ。携帯電話でのネット視聴時間を入れれば完全に抜き去っているともいえる内容である。また、隣接する10代男性、30代男性も携帯+PCインターネット利用時間がテレビに拮抗してきている。

面白いデータとしては10代女性もPC+携帯ネットの利用時間がTVのそれとほぼ変わらなくなってきている。私が数年前に予言した通り、プロが作るTVコンテンツの面白さを、ネットの素人同士の双方向コミュニケーションの面白さが抜いたのだとも言える。消費者は正直だ。

私がニッポン放送の株式取得をしたときに「これがラストチャンスだと思う」と発言したのを覚えている人はいるだろうか?ニッポン放送の先にあるのは無論フジテレビであり、なぜ斜陽産業になりつつある、TV局に手をつけたかは、何度も説明している通り、当時圧倒的だったTVの視聴者に対するリーチをインターネットのリーチに変換することだった。そういう意味で、2-3年後に上記のようなデータが出てくることは見越していたので、「ラストチャンス」だと言ったわけだ。

このインターネットとTVの利用時間の逆転現象が過半数の年代で起こってくると、どのようになるのだろうか?

そもそも、TVの視聴は「ながら視聴」であり受身であることが多い。反面、ネットの利用は「前のめり」であり能動的である。広告効果で言っても後者のほうが効果がある可能性は非常に高い。それでもTVの優位性は、圧倒的な視聴者へのリーチ(到達度)であり、ネットはそれを崩せないかと思われた。しかしながら、技術の進歩により、一瞬にして多数のネットユーザに触れる広告も可能になり、TVの優位性が崩れてきたら、もともと、かなり割高だった、いわば「バブル状態」だったTV-CM料金は暴落する可能性が高い。

既にネットに2位の座を奪われつつある、新聞で広告料金の暴落現象が起きている。それでも新聞はまだいい。適正サイズにダウンサイジングしたり、ネットに全面移行したり、策を打てるし、そもそも有料購読モデルなので、適正サイズで工夫すれば今後も十分に存続可能だ。

しかし、TV局はどうだろうか?ネット進出のための効果ある策を打てている会社は皆無である。私は、4年前彼らにとってもネット業界と組むことが大事であることを知らしめたかった。それも、中途半端にネット関連企業にチョコチョコ出資してなあなあで役員派遣するとかそういう、ぬるい話ではない。心中するつもりでガッチリお互いのキンタマを握り合うくらいの関係でないといけない。それくらいの覚悟を示したつもりだ。じゃなきゃ、1000億の金を投入する覚悟はできん。

あと、誤解する人がいるので、言っておくが、TVとネットの比較なりをするときに、必ず「動画コンテンツ」の話をする人がいるが、これは完全に的外れである。TVとネットの競合は、「動画コンテンツ」としての競合ではない。もちろんTVの表現形態はほぼ動画コンテンツに集約されるが、ネットはそうではない。テキストや画像、音声など様々な表現形態がある。

テキストを侮ることなかれ。下手なTVの動画によるバラエティ番組よりも、2chの掲示板の方が面白い事も多いし、それよりも恋人とメールのやり取りを繰り返している時間のほうが幸せだろう。

最後に、民主党がらみで良いコラムです。

民主党は「郵政国営化」をめざすのか - 池田信夫

国民新党との連立とか、いくら政権取るためとはいえ、俺は在り得ないと思うんだけどね。

ところで、知り合いが本の編集したらしく、紹介しろといわれたので紹介。俺は読んでない。興味がある人はぜひ。




で、錬金術ブログ批判のコメントに対する反論。

DCF法での将来キャッシュフローで大体どれくらい見込んでいたかといえば、5年で100億以上(どれくらいだったかは覚えていない)見込まれていたはずです。割り引いた現在価値(第三者割当当時の)から推論すれば大体分かるのでは?正確には覚えてません。覚えてないことを批判されても困ります。10年くらい前の話だから。

本を書いた時点ではVCの意義が良く分かっていなかったのと、営業支援を期待していた光通信に営業を全然支援してもらえなかったので、期待はずれだったことを気にしていて、本ではVCに否定的ニュアンスで書いていました。が、今考えればデータセンター事業の立ち上げには貢献してもらったなと、その部分では評価しています。ま、そういう揚げ足取りをされても仕方ない表現だとは思いますがね。

あと、A氏に関してですが、決して良好な関係ではないA氏に対して「売るな」と言っても売られるかもしれないと思いましたが、言うだけはタダだから言ってみようとは思いました。

A氏の大量保有報告書の提出を中村さんが手伝ったらしいことに関しては、私の貸し株時の大量保有報告書問題とは別でしょう。そもそも私の貸し株時にも、大量保有報告書を提出すべきか、金融庁に問い合わせて必要ないという見解を貰ったのは熊谷に確認しました。ですから、問題意識は持っていて必要ないと監督官庁に言われたから提出しなかったのでしょう。

「資金回収用に株式交換で新規発行した自社株はこっそりと売り抜けて、自分の会社の営業利益に計上したりするんですよね。」ってのは誤解でしょう。別に資金回収用に新規発行したわけでなく、株式交換用に発行しただけでしょう。相手先が株式交換でなく早期の現金化を望んでいたので、その願いを叶え、かつキャッシュアウトを一時的にとどめるという意味でSPCを使った株式交換スキームをHS証券に作ってもらったのです。熊谷にブログで何を書けとか指示したことはありません。

安値で簿価上げクロスの時に5億売却したのは、これ以上待てないとA氏に宮内・中村経由で詰め寄られたからです。貸付を返さなければ、自社株の差し押さえなどされて大変な事になるから仕方なく売ったのです。

上場後に株価が下がったのは、ネットバブル崩壊とA氏の大量売却、両方の相乗効果でしょう。
私の給料が月300万になったのがいつかは少なくとも2004年以前であることは間違いないです。時期ははっきり覚えてないです。

で、私が上場直後に株を売り抜けていない事は、山根氏とか、コメントにしつこく粘着質に揚げ足取りまがいの質問をしてくる人にどうやったら信じてもらえるんでしょうか?
例えば、本当にこっそり売り抜けていたとしたら一々反論しないのでは?こうやってブログで大騒ぎしたら、もしそれが真実と違っていたら逆に大問題ではないですか?なんで敢えてそんなリスクをとる必要があるんでしょうかね?このままスルーしてれば、特に問題ないし。


あ、そいやLDH株主総会の議案、全部否決で電子議決権行使しときました。

追記:「誰かに貸株を行ったなどなのでしょうか。」っての意味が分からなかったのでスルーしました。熊谷在職時の彼のブログに、「誰かに貸株を行ったなどなのでしょうか。」と書いて、それがスルーされたってこと?私のブログに書いたのでしょうか?熊谷ブログのコメント欄など読んでないし、報告も受けてないです。彼の上司だから責任持てよって言われたら、ああすいません、知りませんでした。としか言いようがありませんね。

株式交換で発行した新規株を売却して資金を回収したのは、ファンドであって、私達ではありませんけどね。ファンドがLDによって支配されていたかどうかは、現在最高裁で争っていますが、私は支配されていなかったと主張していますし、その根拠も示しています(裁判で)。

給与が300万/月になったのは、5億売却時か、その後かははっきり覚えていません。ただ後だとしてもせいぜい1年くらい後ですな。上場直後は月100万です。

借金金利や変更報告書については「宮内が、中村が」なのですよね。とありますが、実際彼ら任せだったし。報告は受けた可能性はあるが、覚えていないのですよね。だから聞けばよいのだろうけど、接見禁止になっているので聞けないのですよ。宮内は収監されてるしね。

A氏との株のやり取りに関しては、刑事裁判で何かの役に立つかと思って、私の弁護士に宮内・中村の弁護士に聞いてくれって頼んだんだけど、どうやら教えてくれなかったらしく。私が直接連絡とれないものだから、そのまんまになっているのですよね。だから、山根氏が聞いてくれればいいと思うんだが。

検察官とかもそうですけど、なんで覚えてないことをしつこく揶揄されんといけないのだろうか?俺に聞かずに、自分で調べろとか思うんだけど。