定額給付金再議決のタイミングで、見事な強制捜査。自民党とか官邸が動いたわけではなく、検察現場、独自の判断って気がするなあ。自民党の反主流派の造反を防いで、郵政民営化反対勢力の勢いを増す。いわゆる保守の保守的な流れを加速させることを彼らはある程度、意図しているのだろう。

でも前のエントリでも書いたとおり、目立ちたい!という功名心の成せる技だろう。あえてこのタイミングだからねぇ。

元検事の落合弁護士は、

■[話題]捜査において「陰謀」はあるか?

と、陰謀説を否定していますが、陰謀というよりは、自分たちが世の中の白黒を決めるんだ!という強烈な意思(彼らは正義感だと思っていますが)があるのだと思いますね。おそらく事件の見立てをするのに必要な情報は、反小沢勢力からもたらされているのは間違いなく、その中には内部告発的なものも含まれているでしょう。ただ、彼らは小沢氏を追い込もうとしているわけですから、必要以上に彼が悪いことをしているという情報を特捜に流しているはずです。

で、真っ白じゃないと思えば、彼らは捜査に入り、どうやったら法の網に絡められるか検討するのでしょう。客観証拠だけで無理と思えば、必要な人を逮捕して「黒」といわせる「自白」を行わせます。まあ、普通の経済人だったら、逮捕をちらつかせるだけでも、ぺらぺら彼らの意のままにしゃべってくれます。多少骨があろうが、勾留2週間もすりゃあ楽勝でしょう。

ただ、政治家周りの人は根性あるのでそう簡単に落ちないとは思いますが。

私の事件でもどこが有罪になったのか、細かいことを知る人などあまりいないでしょう。だって、インサイダー取引で有罪になったって思っている人すらいるから。ブログとかみてると。細かいところ知らないのをいいことに、「有罪」というイメージだけ作りあげる。で、周りは逮捕されなかったり、執行猶予で済んだりするから、事実上の司法取引がされるわけで、フツーの人はそれで落ちてしまうのです。

不撓不屈って小説があるんですが、これも国税と対決した会計士の物語なのですが、逮捕された部下4人は数十日拘留された挙句起訴されます。しかし無罪を勝ち取るのです。認めればすぐに保釈されるのに、あの冷たく寒い独房の生活に耐えるわけです。普通は耐えられませんよ。国家権力に対抗するには、それだけ一致団結が必要なんです。果たして、いまのところ民主党はなんとか一致団結しているように見えますが、どこまで粘れるのか。

ところで、こんなニュースも。

産経に掲載のホリエモン写真があんまりな件について

遊ばれていますね(笑)

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涙なしには読めません。私は拘置所の中で涙してました。

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出てきてからDVDもみましたよ。