鷹匠壽といえば、知る人ぞ知る鴨の名店だ。(すいません、今回は画像ありませんが、リンク先に画像は一杯あるので見てください。)浅草雷門から程近く。

今時、一見お断りなんて、と思うが天然鴨が生で食べられるこの時期はいつも満卓。予約も一杯である。

正直、鴨の概念が変わったお店。俺が今まで食べてた、あれはなんだったんだ?と思わせる味。前菜に色々出てくるが、それは前菜でしかない。食が細い人は食べないほうがいいかもしれない。

江戸時代の創業らしく、昔は狩り場に硯型の鉄板を持っていって鉄の器に載せて焼いていたらしい。しかし第二次世界大戦中に鉄の器のほうは鉄不足のため、全て接収されたが、硯型の鉄板は6つあるらしく、それは皇族もひいきの店ということで、接収は逃れたらしい。実は、一つだけ器のほうも別荘にあったものが残っているらしいが、それは使わず、七輪で焼いてくれる。

焼くときに、温度管理のためにエアコンを切って昔ながらに寒風吹きすさぶ中で食べるが・・・焼き方やいぶし方のバリエーションもあり、肉質や種類によって違う。なにより醤油たれに入れてある、大根おろしが旨い。これだけで5杯はおかわりする。

ともかく、この肉質はたまらん。あの特有の臭みもまったくなし。鶏肉ともちがう、牛肉とも違う。年に一度はこなければ!

で、それだけで終わらない。普通は雑炊らしいのだが、実は鴨焼飯が絶品なのだ。食べ切れなかったものをお土産で貰い、次の日に食べるももうたまらん。冷えても旨い。

ああ、赤ワインともあうのだが、ワインのことは書ききれない。また別の機会に。

最後のデザートは、福岡のあまおう(イチゴ)。


天皇の鷹匠
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