Yさんから「運動会終わりました」という連絡があった。

 「疲れたでしょう」 

 「今日は一日寝ていました」 

 それでいいよ。

                     ※

 Yさんは、もう一人の若い先生と協力してダンスを担当したという。

 運動会数日前に、メールをいただいていた。

 そこにはこう書いてあった。


≪休み時間になると、「先生、曲かけて」とみんなが言います。それで曲を流すと、教室で子どもたちが踊り出しました≫


 ぼくは、言った。

「子どもたちがね、休み時間、夢中で踊り出したら、それは運動会のダンスが子どもたち自身のものになったんだよ。やらされている踊りじゃなくて、内側から思いがあふれだして、表現を楽しんでいるんだよね。大成功。見ていて楽しいでしょ

「はい、とても楽しいです!」

                     ※

 Yさんは、言った。

「途中から、子どもたちに考えさせました。次から次へとアイデアが出てびっくりしました」

「凄いね。3クラスとも、自由に子どもたちの手で創作したんだね」

「はい!」

 ぼくが、こうしたことに到達するまでに何年もかかっていた。

 「ほんの少しの時間でもいいから、子どもたちに任せる時間もつくると楽しいよ。彼らの表現を引き出して、より豊かにしてあげるのが教師の仕事。面白いよ」と話していた。

 頑張ったなあと思う。

 代休が終わって、明日からまた日常が始まるね。

 

 10年目の教師S君とお話しすると、来週の土曜日が運動会とのこと。こちらも久しぶりの学級担任とのこと。