『サンサーラ式葬送入門』終幕
先日、シアターKASSAIプロデュース
『サンサーラ式葬送入門』が終幕しました。
男性俳優13人によるハードボイルドで奇妙な話。
劇場が主催の企画にキャスティングしていただいたこと、そして舞台が好評をいただき、連日たくさんのお客様に観ていただく中で芝居ができたこと、大変嬉しく思います。
ご観劇いただきました皆様、公演にご協力くださいました皆様、誠にありがとうございました!!
小劇場では他に見ないようなテーマ(死生観や輪廻など)と手触りではなかったかと思います。
映画のような画作りに定評のあるほっそん演出ですが、シンプルな二面舞台でより光ったなぁと思います。
お手紙、差し入れ、プレゼント、お花。
僕の好きなお酒やお菓子、服や美容健康グッズなどwwたくさん!!
写真に載せきれてない方!すでに食べたり使ったりしてしまっていた方!ごめんなさい!
嬉しい!!ありがたや!!!
いつも本当にありがとうございます!!!!!
今回は身売りした主人公の男を買う、インテリヤクザ・篠塚という役でした。左は潮田役の大悟。
お気に入りシーンはトマト農場のシーンです。
あのシーンでかけていたRay-Ban風のサングラスは、最初はかけるつもりはなかったんです。
パンフ撮影の時に衣装の西田さゆりんが持ってきてくれてその時は遊びでかけていたんだけど、そのまま稽古の時にあのシーンでかけてみたらなんかいいかなーって思いまして、そこから勝手にかけてましたww
↑これですね。
右はこのシーンで殺される境役の結束さん。
結束さんもいい死にっぷりでしたよね!
初めての殺人シーンで、重要な場面でした。
幸村先生を送る(殺す)シーンも好きだったなぁ。
バケツに頭を突っ込まれてバタバタする先生の足を持ち上げるところ。
先生の首やっちゃうかなと思ったけど、セリちゃん役のまーくんがグッと先生の身体を支えてくれていたので、しっかり足を上げてオブジェを完成させることに専念できましたww
毎回楽しかったなー。
そうそう、観劇後にお客様から質問があったので、関連したことをちょっと書こうかな。
台本にも演出のオーダーでもなかったけど勝手に付け加えた事なんですけど。
まず、
だいたいいつも空腹だという設定。
ヤクザだけれど向上心や野心がなく、飄々として倦怠感すら覚える篠塚ですが、もうひとつ、「常に満たされていない」というニュアンスを加えたかったんです。
それは観客に必ずしも伝えなくてはならないこと、ではないのだけれど、その人物の持つ性質、のようなもので、このエッセンスが僕のキャラクター造形において重要なんですよね。鼻のいい人にはわかる匂い、みたいな。
なんとなくでも感じ取っていただけた方はいらっしゃるかな。
もひとつ。
篠塚のラストシーン。工藤との電話を切ったあとのセリフ。台本だと、
篠塚「どいつもこいつもバカかキチガイばっかだな。ふう、フィリピンでも行くか。しばらく遊んで暮らすかー」
と、あるんですが、本番では「フィリピンでも行くか」の前に空を見上げて少しの間がありました。あの間はなにかと言うと、
飛行機を見ていたんですね。
「サンサーラを信じる送り人」のセリちゃんは、とんびを見ては、いいねえ。とつぶやきます。死の間際も次はとんびに生まれ変わりたいなぁと言って死にます。
そこにちょっとした対比のエッセンスを加えたかったんです。
「何も信じていなかった」篠塚は、あそこでとんびではなく飛行機を見て、当然、生きようと、組を抜けて大金を手にしたのでバカンスに行くんです。
これも伝えきらなくていいと思っています。
なんか空見上げてたけどなんだったのあれ?
と、疑問を抱く人はいるかもしれません。
その疑問をも楽しんでいただけたのであれば嬉しいです。
それが芸術だと僕は思うからです。
お、なんか大きな話になってきたなw
これは芸術とはなにか?という話になってきますが、芸術はそれまでの価値観を変えようとする、とか、超えようとする結果、見るものに疑問を投げ掛けるものだと思っていて。
なんの疑問も抱かない、明瞭なものは、なんていうのかな、芸術とは呼ばない。デザインかな。
アーティストとデザイナーの違いって言えば分かりやすいかな。
最近は演劇も映画もマンガも「明瞭な」ものが多いですよね。いまはそういうものがウケるんでしょうか。全部説明のつくスッキリとしたものが。疑問に思ったりそれについて考える事は野暮ったいと感じるのかな。
それこそが面白いと思うんだけどな。
……えっと、
だから疑問を持っていただいてそれに対してあれはなんだったのかなと考えていただいたのならば嬉しいなという話でした。
こういった作り込みはほっそんとの仕事だとやり易いんですよね。僕は長く一緒にやってきた信頼関係みたいなものもあるかもしれないけれど、基本的に俳優の持ってきたものを尊重する演出で。
あまりにも作品の構成や流れを壊してしまうようなことでもない限り、任せてくれます。俳優としてはやりがいがありますね。
稽古期間の少ない商業演劇などでは少し難しいこともありますけどね。
愉快なメンバーで作った奇妙な芝居。
いろんな意味でお楽しみ頂けましたか??
毎朝、劇場に来ると癒された素敵なお花たち。
本当にありがとうございます!!!!!!!!
俳優にも観てほしい作品でした。
おわた。
あ!教光さん応援予約でご来場下さったお客様、いつもご贔屓にありがとうございます!
それと!ブロマイドを購入されたお客様!ありがとうございます!!
打ち上げの席で、
たくさんお客様を呼んだで賞
ブロマイドたくさん売れたで賞
の発表があり、二冠に輝いてプロデューサーからAmazonギフト券をいただきました。
特にブロマイドは全然気にしてなかったから驚きました。聡一朗と星璃はなんかチョロチョロしてたけどww
シンプルに嬉しいです!!本当にありがとうございました!!!
さて。
乱歩奇譚だ。
『サンサーラ式葬送入門』が終幕しました。
男性俳優13人によるハードボイルドで奇妙な話。
劇場が主催の企画にキャスティングしていただいたこと、そして舞台が好評をいただき、連日たくさんのお客様に観ていただく中で芝居ができたこと、大変嬉しく思います。
ご観劇いただきました皆様、公演にご協力くださいました皆様、誠にありがとうございました!!
小劇場では他に見ないようなテーマ(死生観や輪廻など)と手触りではなかったかと思います。
映画のような画作りに定評のあるほっそん演出ですが、シンプルな二面舞台でより光ったなぁと思います。
お手紙、差し入れ、プレゼント、お花。
僕の好きなお酒やお菓子、服や美容健康グッズなどwwたくさん!!
写真に載せきれてない方!すでに食べたり使ったりしてしまっていた方!ごめんなさい!
嬉しい!!ありがたや!!!
いつも本当にありがとうございます!!!!!
今回は身売りした主人公の男を買う、インテリヤクザ・篠塚という役でした。左は潮田役の大悟。
お気に入りシーンはトマト農場のシーンです。
あのシーンでかけていたRay-Ban風のサングラスは、最初はかけるつもりはなかったんです。
パンフ撮影の時に衣装の西田さゆりんが持ってきてくれてその時は遊びでかけていたんだけど、そのまま稽古の時にあのシーンでかけてみたらなんかいいかなーって思いまして、そこから勝手にかけてましたww
↑これですね。
右はこのシーンで殺される境役の結束さん。
結束さんもいい死にっぷりでしたよね!
初めての殺人シーンで、重要な場面でした。
幸村先生を送る(殺す)シーンも好きだったなぁ。
バケツに頭を突っ込まれてバタバタする先生の足を持ち上げるところ。
先生の首やっちゃうかなと思ったけど、セリちゃん役のまーくんがグッと先生の身体を支えてくれていたので、しっかり足を上げてオブジェを完成させることに専念できましたww
毎回楽しかったなー。
そうそう、観劇後にお客様から質問があったので、関連したことをちょっと書こうかな。
台本にも演出のオーダーでもなかったけど勝手に付け加えた事なんですけど。
まず、
だいたいいつも空腹だという設定。
ヤクザだけれど向上心や野心がなく、飄々として倦怠感すら覚える篠塚ですが、もうひとつ、「常に満たされていない」というニュアンスを加えたかったんです。
それは観客に必ずしも伝えなくてはならないこと、ではないのだけれど、その人物の持つ性質、のようなもので、このエッセンスが僕のキャラクター造形において重要なんですよね。鼻のいい人にはわかる匂い、みたいな。
なんとなくでも感じ取っていただけた方はいらっしゃるかな。
もひとつ。
篠塚のラストシーン。工藤との電話を切ったあとのセリフ。台本だと、
篠塚「どいつもこいつもバカかキチガイばっかだな。ふう、フィリピンでも行くか。しばらく遊んで暮らすかー」
と、あるんですが、本番では「フィリピンでも行くか」の前に空を見上げて少しの間がありました。あの間はなにかと言うと、
飛行機を見ていたんですね。
「サンサーラを信じる送り人」のセリちゃんは、とんびを見ては、いいねえ。とつぶやきます。死の間際も次はとんびに生まれ変わりたいなぁと言って死にます。
そこにちょっとした対比のエッセンスを加えたかったんです。
「何も信じていなかった」篠塚は、あそこでとんびではなく飛行機を見て、当然、生きようと、組を抜けて大金を手にしたのでバカンスに行くんです。
これも伝えきらなくていいと思っています。
なんか空見上げてたけどなんだったのあれ?
と、疑問を抱く人はいるかもしれません。
その疑問をも楽しんでいただけたのであれば嬉しいです。
それが芸術だと僕は思うからです。
お、なんか大きな話になってきたなw
これは芸術とはなにか?という話になってきますが、芸術はそれまでの価値観を変えようとする、とか、超えようとする結果、見るものに疑問を投げ掛けるものだと思っていて。
なんの疑問も抱かない、明瞭なものは、なんていうのかな、芸術とは呼ばない。デザインかな。
アーティストとデザイナーの違いって言えば分かりやすいかな。
最近は演劇も映画もマンガも「明瞭な」ものが多いですよね。いまはそういうものがウケるんでしょうか。全部説明のつくスッキリとしたものが。疑問に思ったりそれについて考える事は野暮ったいと感じるのかな。
それこそが面白いと思うんだけどな。
……えっと、
だから疑問を持っていただいてそれに対してあれはなんだったのかなと考えていただいたのならば嬉しいなという話でした。
こういった作り込みはほっそんとの仕事だとやり易いんですよね。僕は長く一緒にやってきた信頼関係みたいなものもあるかもしれないけれど、基本的に俳優の持ってきたものを尊重する演出で。
あまりにも作品の構成や流れを壊してしまうようなことでもない限り、任せてくれます。俳優としてはやりがいがありますね。
稽古期間の少ない商業演劇などでは少し難しいこともありますけどね。
愉快なメンバーで作った奇妙な芝居。
いろんな意味でお楽しみ頂けましたか??
毎朝、劇場に来ると癒された素敵なお花たち。
本当にありがとうございます!!!!!!!!
俳優にも観てほしい作品でした。
おわた。
あ!教光さん応援予約でご来場下さったお客様、いつもご贔屓にありがとうございます!
それと!ブロマイドを購入されたお客様!ありがとうございます!!
打ち上げの席で、
たくさんお客様を呼んだで賞
ブロマイドたくさん売れたで賞
の発表があり、二冠に輝いてプロデューサーからAmazonギフト券をいただきました。
特にブロマイドは全然気にしてなかったから驚きました。聡一朗と星璃はなんかチョロチョロしてたけどww
シンプルに嬉しいです!!本当にありがとうございました!!!
さて。
乱歩奇譚だ。