第27回仮想第一助手プログラム:2015/2/21 | 日々雑感

日々雑感

レンズ好きじじいのひとり言

本日、上記開催された。今回の手術場は「おおしま眼科クリニック」(大阪府高槻市)の大島先生によるもので、白内障の他に硝子体手術の仮想ライブ、というか実質ライブ。大島先生は硝子体手術27ゲージシステムを事実上開発した先生。眼内レンズは後入れ。ガスを入れる前にIOL挿入となる。臨場感があった。IOLを入れた後、後嚢をかじるがその大きさがかなり大きくレンズの光学部の大きさぎりぎりまで開けておられたのが印象的。私も硝子体手術の際にはほとんどの症例で後嚢をカッターで切除するが、私の印象だと光軸の中心部の後嚢を小さく開けても不思議なことに残した周囲の後嚢は意外に濁らない。岩手医科大学教授黒崎先生がおっしゃっておられるように房水の流れが水晶体上皮細胞の増殖を抑制している可能性があると思う。後嚢を大きく開けるとガスを硝子体中に残して手術を終わる場合、前房に空気が入ることがありデメリットの方が大きいように思うが・・。いずれにしてもライブ手術は勉強になる。終了時間はほぼ予定通りの20時過ぎ。見ている方も疲れるが、手術されている大島先生は大変だっただろう。すばらしい手術を見せて頂き深謝いたします。