神様のいたずら?残酷さ?高校野球が佳境です。 | H i Bi no A T O

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風景写真家 高橋智裕のBLOG
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私の夏を感じるものと言えば、皆さんももうご存知かと思いますが、高校野球です。
全国で甲子園への予選が佳境を迎えているこの時期、今年は強豪校の敗退が相次ぎ、波乱の夏という感じがしています。
そんな中、私の母校、福島県の聖光学院は、去年まで決勝戦で接戦を繰り広げていた日大東北と、今年は準決勝でぶつかりました。
結果は、7対3と、結果だけを見れば圧勝のように見えますが、ひとつズレたら逆の結果になっていただろうなという薄氷を踏む勝利でした。
ともあれ今年も決勝進出、明日、県立光南高校に勝てば、高校野球史上最多の10年連続出場となります。
どうか、応援お願いします(笑)
最近は、本当に文明が発達してますね。
石川県に居ながらインターネットでふるさとの生中継が観れる世の中。
ありがたい!!!
そして、今住んでいる石川県ですが、今日が準々決勝でした。
今日はオフで、母校の決勝進出を観てから金沢市立野球場に足を運んでみました。
私が観た試合は、去年の決勝戦と同じ顔合わせ、皆さんもおそらくご存知でしょう、甲子園常連校の金沢高校と遊学館高校の対戦でした。
試合はお互い打ち合い、遊学館高校が去年に引き続き金沢高校を破りました。
私はこの試合で神様のいたずらというのを目の当たりにしました。
同点で迎えた9回裏、遊学館の攻撃、先頭打者がショートフライ。
ショートがおさえて1アウト。
ここまでは普通のプレー。
しかし、ことはその直後に起こりました。
フライを捕球したショートが2塁ベースの近くで動けなくなり、その後座り込んでしまいました。
足がつったようです。
しばらく足を伸ばしたりしていましたが治らず、無念の交代。
ベンチへ引き上げて行くとき、チームメイトにおぶられながら、涙を流していました。
今日の金沢、車の外気温計は35度を示していました。
すり鉢状になっている球場の中ではそれよりも高い気温。
暑さと緊張で起きてしまったのでしょうね。
アクシデントでの退場などは、何度観ても切なく悲しくなります。
そして、その直後のサヨナラ負けの金沢、この若さで人生の残酷さを味わうことになってしまった子、これからの人生、この経験を生かして、素晴らしいものにして欲しいなと、願わずにはいられません。
3年間、強豪校で頑張って来たことは消えることはありません。
心より、そう思った1シーンでした。
明後日の石川県大会準決勝は、3たび、もう全国的にも有名になった劇的な試合を繰り返している春の北信越王者星稜高校と、去年見事星稜相手にリベンジの大逆転劇を演じた小松大谷の試合、そして、今日サヨナラ勝ちをおさめた去年の優勝校遊学館と能登半島で唯一甲子園出場をしている日本航空石川の試合が行われます。
この石川県でも、ベスト4に残ったのはすべて私立高校ということになりました。
全国で必死にプレーをしている高校球児の皆さん、どうぞ思いっきり楽しんで、悔いのない試合をして欲しいなと思います。

(金沢市立野球場、金沢対遊学館。好カードにスタンドは埋まりました。)

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