災害ジャーナリスト/日常を切り取る写真家 高橋智裕『そこにあるもの』

JPU 協同組合日本写真家ユニオン会員 / JSPA 日本風景写真家協会会員
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定期トークライブイベント
  人に伝え、心をつなぐRIRE主催
  高橋智裕のみる・きく・まなぶ 『温故知新』
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今回の福島ですが、第一の目的は東京電力福島第一原子力発電所の取材でした。
現在も大きな爪痕を残している事故。
あれから間もなく4年半が経過します。
5日には、居住が制限されていた楢葉町のそれが解除されます。
最近では、メディアでも取り上げられることが少なくなり、取り上げられたとしても問題が発生した時のみ。
じゃあ一体、今ふくいち(福島第一原発)はどうなっているのだろう。
昨年訪れた時とは、大きく変化していて、連日多くの作業員が必死に取り組んでいることが伺えます。
まず、福島第一原発には6基の原子炉が存在していました。
大熊町にはそのうち1~4号機、双葉町には5,6号機という配置です。
原子炉建屋の青と白の壁面が大熊町側、緑と白の壁面が双葉町側となっています。
そのうち双葉町側の2機は、海抜13mの場所にあり、津波の被害が少なく済みました。
しかし、大熊町側の4機は1,2号機が海抜10m、3,4号機が海抜4mで、津波の被害を受け、皆さんがご存知のようにそのうち1,3号機が水素爆発を起こし、2号機はブローアウトパネルを開き、水素爆発には至らなかったものの放射性物質を含んだ蒸気が外へ出るという事故が起こりました。
この事故から4年半、各号機とも冷温停止状態を維持しています。
現在の廃炉に向けて、各号機への取り組みが行われています。

1号機
原子炉建屋に設置されたカバー撤去中。
屋根2箇所を撤去済み。懸念されていた放射性物質の飛散は、現段階では見られていません。
カバー撤去後、プール内瓦礫を状況把握を行う。

2号機
ブローアウトパネルを閉じることに成功。
放射性物質の飛散を抑制しました。
しかし、建屋内の放射線量が非常に高い状態で、線量低減の対策を検討中。

3号機
原子炉建屋上部の瓦礫撤去が2013年に完了し、使用済み燃料プール内の瓦礫を撤去作業中。
線量が高いため、遠隔操作重機で線量低減対策を実施しています。

4号機
2014年12月に使用済み燃料プールから燃料の取り出しが完了しています。

現在、もっとも課題とされているのは、300t/日が原子炉建屋に流れ込む地下水で、溶け落ちた燃料棒に触れた時点で汚染水となってしまうということ。
その対策のひとつ、原子炉建屋に流れ込む前に汲み上げてしまおうという対策が、今日(3日)から始まりました。
これが成功すれば、汲み上げ場所を増やしていく予定だそうです。
これが成功すると流れ込む地下水の量が半減近くまで出来るということです。
その他にも、以前から行われている地中の水分を凍らせて壁にする凍土壁対策は、凍らせるためのパイプの埋め込み作業が終了し、国との協議で運用を開始する予定とのことです。
また、タンクに溜まっていた汚染水は、順次アルプスという機械を始めとする放射性物質除去装置を使用し、安全な水に戻しています。
以上が、現在、新たに開始するもしくは開始した地下水への対策です。

そして、敷地内の地面には、雨が地中に染み込まないよう地面を覆う対策を講じた場所が、去年よりも格段に増えました。
これによって、雨水を一箇所に集める対策も講じています。

最後に作業員の労働環境ですが、去年訪れた時よりも大幅に改善されています。
まず、約1,200人が利用出来る大型休憩所を今年5月31日から運用開始、今年3月に運用を開始した福島給食センター(大熊町)で作った温かい食事も提供出来るようになりました。
(敷地内では火気を扱えないため、学校給食のように給食センターから大型休憩所に運ばれてきたものが提供されます。)
原発事故収束のために、作業員の人たちが快適にくつろげる場所は、本当に大切です。
もちろんこの建屋は、放射線を遮断する構造になっていて、4階建ての巨大な建物に、窓が、報道関係ように1箇所しかありません。しかも、その窓も放射線を通さないよう特殊加工されたもので、線量計で計測すると0.00μsv/hという感嘆の数字。

40年と言われる廃炉までの長い時間、恐怖を煽ったりするのではなく、今そこで行われている作業を、今置かれている状況を、正確に、また、素直に受け止めることが大切なのではないかと感じた1日でした。
福島第一原子力発電所は、今も廃炉に向け、前に進んでいます。
約4年半前に起きた事故は、たくさんの変化、たくさんの憤り、たくさんの無念を生んでいます。
それまでは考えることも無かったこと、軋轢も産みました。
しかし、悲しくて悔しいけれど無いことにすることは出来ません。
だからこそ、一刻も早い収束を願い、作業に携わる人たちを後押しすることが私たちに課せられた使命なのではと感じます。


(視察センター所長野呂さんに現況の説明を受ける)


(1~4号機)




(去年よりも数が増えた汚染水貯蔵タンク。一刻も早い地下水対策を祈念する。)



(今も津波や爆発の爪痕が残る。)


(手前の桜の木は、春に咲く桜の花で少しでも癒されるようにと伐採せずに残している。)



(覆っていたカバー取り外し作業中の1号機と、取り外したカバー。)


(無事だった6号機)


(使用済みの汚染水貯蔵タンク。現在溶接型タンクに順次変えている)



(当時、戦場のようだった免震重要棟。落ち着きは取り戻しているものの、現在も緊急時対策本部のままです。)


(作業員の人たちに給食センターで作られた温かい食事を提供する大型休憩所の食事スペース。)


(今日(3日)から始まった地下水汲み上げ用の配管。)


(作業員たちへ向けたたくさんの激励の手紙が貼られている。)
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昨日は、9月1日、防災の日でした。
皆さんは防災について何か考えましたか?
平穏な日々だからこそ、防災について考えることが出来ます。
MRO北陸放送ラジオをお聴きいただいた皆さん、ありがとうございました。
少しでも感じて頂けていたら幸いです。

さて、9月1日と言えば、富山では全国的に有名な祭り「越中八尾おわら風の盆」初日です。
昨年もこのブログで3日間お届けしました。
今年は、今夜から福島へ向かうため初日しか撮影が出来ません。
昨日の北陸地方は、大気の状態が不安定で、夕方から雷を伴った大雨になり、風の盆にも影響を及ぼしたようです。
大雨により、「町流し」と言われる胡弓の音色にあわせ踊りながら練り歩く、この祭りの情緒を味わえる行事が中断したり、訪れた観光客が早めに帰宅の途に就いたり・・・。
私は、この祭りの情緒をおさえるために午前1時を過ぎたあたりに訪れます。
今年は、北陸新幹線元年の影響を受け、昨年まで以上に観光客がいるとばかり思っていましたが、雨の影響で本当にしっとりとした、地元の方々の夏の終わりを感じる祭りになっていました。
おわら風の盆は、今日明日と続きます。
この地域の長く厳しい冬前の短い秋の始まりです。
















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突然ですが、私は自家用車で移動することがほとんどです。
そして、高速道路よりも一般道が好きです。
一般道を走ると、その町その町の雰囲気を感じたり、素晴らしい風景に出会えることがあるから。
ただ私は、雨男どころか嵐を引き連れてしまいます。
冬は大雪、夏は台風や大雨など。
先週金曜日の夜、金沢の自宅を出、私たち夫婦が大切にしている年に1度の善光寺参りのために長野へ向かいました。
今回も雨男ぶりは健在で、長野県白馬村で仮眠をとり、朝目覚めると・・・。
大雨でした・・・。
そんな中、仮眠を終え車を走らせ、6時前に善光寺へ到着!
雨が降りしきる朝の善光寺、なかなか風情があります。
お寺は、晴天よりも曇りや雨の日の方が雰囲気が出ます。
おまけに1年で2番目に大きな朝のおつとめも拝むことが出来ました。
そして何より、観光客が少ないのが雨の早朝。
「早起きは三文の得」とは、良く言ったものです。
その後、時間に余裕があったので、神のおわす戸隠→棚田が有名な姨捨と素晴らしい信濃の風景に出会った旅でした。
時折晴れ間も顔を覗かせてくれましたが、最後まで雨の旅でしたがね。(笑)

そして、明日のMROラジオ「げつきんワイド!おいね★どいね」、午前10時台前半に出演させて頂きます。石川県内にお住いの皆さん、石川県にいらっしゃる皆さん、どうぞお聴きください。


(善光寺、お朝事を終え境内を歩く導師)



(霧に包まれる戸隠神社中社)


(そば処戸隠。いたるところでそばの花が見頃でした。霧に包まれるそば畑も幻想的)


(晴れた日には戸隠山が水面に映る鏡池。霧に覆われた日もなかなかです。)



(圧倒的な存在感を魅せる広大な姨捨の棚田。)


(山間部ではススキの穂が秋を思わせます。特急しなの)

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昨日は、奥能登と言われる能登半島の北部、能登町に居ました。
人生で初めての祭りを1日でハシゴするという経験をしました。
昨日の能登町では、ふたつの祭り、ひとつは比較的歴史の浅い柳田のござれ祭り、もうひとつは、古い歴史を持つ鵜川のにわか祭りでした。

柳田のござれ祭りは、柳田植物公園の広大な芝生の広場に、10台以上のキリコが並び、陽が暮れるとろうそくの明かりが灯り、キリコが夜の闇に浮かび上がります。
そして、この祭りのクライマックスには、花火がキリコの上空に打ち上がり、キリコと花火の共演を見ることが出来ます。
これ程のキリコが並ぶのは珍しく、一度見たら忘れることは出来ません。










そして、古くから豊漁と安全を祈願し、能登町に夏の終わりを告げるにわか祭りは、沿岸部の鵜川地区で行われました。
鵜川の各集落から結集した9基の"にわか"が町内を練り歩きます。
皆さんの想像以上に激しく走り、急ブレーキを掛けるにわかには、スリルがあります。
クライマックスは、海瀬神社に"にわか"が結集後、1基ずつ境内中央を猛スピードで掛け、急停止する場面。
周囲をすべての"にわか"に囲まれ、1基だけが疾走するさまは圧巻です。











そして、おまけ。
能登町柳田と言えば、写真好きな方にはお馴染みの、写真家梅佳代さんのふるさと。
と、いうことで一緒に。
いつか一緒に仕事が出来れば楽しいですね。


そして最後に、私とわかってお声を掛けてくれた皆さん、握手を求めてくれた皆さん、本当にありがとうございました。
とてもとても励みになります!!!
またお会い出来れば嬉しいです(^_^)

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能登半島の西岸に位置する志賀町の約30kmに渡る奇岩や断崖絶壁が続くカルスト地形の続くエリア、能登金剛は能登半島国定公園を代表する景勝地・観光地で、松本清張の『ゼロの焦点』の舞台となり、能登ブームを巻き起こしました。
残念なことに、能登金剛へは鉄道では行くことが出来ず、自家用車やレンタカー、路線バスを利用しなければなりません。
しかし、日本海沿岸には珍しいカルスト地形が織りなす、絶景は、このエリアだけをゆっくり巡っても損はしません。
また、見所を海上から拝むことが出来る観光遊覧船も出ているので、一日中楽しむことが出来ます。


(関野鼻。義経・弁慶伝説が残る奇岩もある場所。しかし、能登半島地震により立ち入り禁止になっています。)


(ヤセの断崖。能登半島地震により崖が一部崩れ落ちているそうです。ゼロの焦点クライマックスの地で人気です。)


(義経の舟隠し。兄源頼朝によって追われ、奥州へ逃げ落ちる際に、48隻の小舟を隠したという伝説が残る細長い入り江。先端まで行けますが、柵が無いためじゅうぶんに注意して欲しい場所です)


(巌門。荒波により侵食し、自然に出来た穴。海岸まで降り、穴の中に入ることが出来ます。)


(鷹の巣岩。27mの高さを誇るこの岩を、巌門から見上げると圧巻です。タカが住んでいると伝わります。)


(機具岩(はたごいわ)。伊勢の二見岩に似ていることから、別名夫婦岩とも言われています。両岩がしめ縄で結ばれて、信仰の対象・神話があり、親しまれています。)

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