ウマが好き

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競馬は予想しているだけで楽しい

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中央競馬会の競馬場は、北は北海道の札幌競馬場、函館競馬場から、南は北九州の小倉競馬場まで、全国に10箇所ある。GⅠレースがよくおこなわれている府中(東京)や中山、阪神や淀(京都)の競馬場の他、福島、新潟、中京に競馬場が存在する。日本には四季があり、さらに暑い地方や寒い地方も存在していて、同じ季節でも、例えば北海道にある競馬場と、小倉競馬場では、気温も湿度も違うことが容易に想定できる。それに、季節、場所に加えて、天気もさまざまだ。場所によっても天気が異なる。局所的な雨や雪、台風などが影響して、気温や湿度の差が通常より広がる場合もある。

競馬の予想ファクターとして、血統や出目、ラスト3ハロンのラップタイム、厩舎やジョッキーに絡めたもの、オッズから買い目を割り出すもの、過去の成績を再重視して買い目を判断するもの、いろいろである。ただ、競馬は「馬=動物が走る」ところがユニークであり、ここには波乱の要素や、逆に動物であるがゆえに「あらかじめ高い確率で予想できる要素」もあるのではないだろうか。なかなか文字には表しきれないが、馬が走ったり走らなかったりするその背景には、なんらかの生物学的なファクターが隠されているような気がする。

実際、ある季節や、ある条件でないと走らない(=馬券圏内にこない)馬がいる。なんらかの前提条件がそろった時に走ってくるのだろうが、一般的には「夏馬」とか、「冬馬」といわれている。また、「夏は牝馬を狙え!」という格言もあり、忘れた頃に穴馬券を見ると、実際牝馬だったりすることもある。

これらのような変動要素の中で、特に「気温・気象」に着目して、いわゆる「馬券術」を提示しているような馬券攻略本はあまり見かけなかったが、気温にフォーカスして馬券攻略法を展開している「気温を見れば勝ち馬が分かる~気象予報士が教える革命的データ」という馬券攻略本が存在していた。これは興味をそそられるところだ。

著者は「現役の気象予報士」という肩書きを持った人物で、「予報」士であるところが興味深い。予想サイトも展開しているようで、競馬への造詣も深そうだ。「競馬開催日の気温を5段階に分類して馬を分類し、馬券を組み立てる」というアプローチが、なんとも目新しい感じがする。前述したような「夏馬」「冬馬」が、論理的に根拠を持って語られるのだろうか。この本には、「現役馬の気温別データ」もついているということmなので、馬券攻略にも即反映できそうである。

とはいえ、「どこの競馬場での開催か」「当日の天気はどうか」「馬場状態はどうか」など、気温に関連する別のファクターもあるわけで、このあたりの要素と気温の要素をどのように切り分けて整理しているのか、という点も非常に興味深い。

馬券を購入する側としての馬券術で難しいのは、いろいろな切り口の我見攻略法が存在し、別のファクターでそれぞれの観点で説得力を持って提示された場合、化学反応を起こしたような妙な馬券を購入しがちであることである。組み合わせることというか、「自信のあるもともとの自分の馬券攻略要素を加味する」ことは精神衛生上も重要であるが、まぜすぎてごちゃごちゃしてしまっては元も子もない。(結果的に偶然馬券的中、なんてこともたまにはある。)今回新しい切り口である「気温重視馬券」の要素が、一般的に「イメージとして」言われている「夏馬冬馬」の科学的根拠として説明できていれば、これは絶大な武器になるはずである。なるべく純粋な形でこの「気温攻略法」をとりいれて、馬券収益の大幅向上を目指していきたい。これまでそれほど例がなかった分、期待感は大きい。楽しみを持って取り入れたい。
気温を見れば勝ち馬が分かる ~気象予報士が教える革命的...