8月28日、荒川区長を表敬訪問し、
「トロント世界ろう者陸上競技選手権大会 4x400mR 3位入賞・銅メダル獲得」の報告をしてきました。

「なぜ荒川区?」と思われた方もいると思うので、補足。
現在は港区在住ですが、出身地は荒川区です☆
生まれてから中学1年の途中までの13年間、荒川区で育ったので、生粋の下町っ子です!
あと、人生27年間で、荒川区に住んでいた期間が一番長いんです!(*^_^*)

話を戻して、
トロント世界ろう者陸上競技選手権大会 4x400mR 銅メダル獲得について、荒川区長よりお褒めの言葉、激励を頂きました。銅メダル獲得を、我が事のように喜んでくださいました。

荒川区長から、
「高田さんのことを知るまでデフリンピックのことは正直知りませんでした。私になにかできることはないですか」と。

「聴覚障害者のオリンピック『デフリンピック』は、オリンピック・パラリンピックと比較し、マイナーです。厚かましいお願いで恐縮ですが、荒川区長にデフリンピックのPRにご協力頂けると大変有難いです」
と申し上げたところ、

デフリンピックや聴覚障害者スポーツの普及に協力をしていく」
とおっしゃってくださいました。

なんと、その場で、東京都のスポーツ振興局 局長に電話をかけ、
「東京都の方でも高田さんの活躍をPRできないか」、東京都知事への表敬訪問(メダル報告)等、色々と推薦してくださったそうですが、

「東京都としては、オリンピック・パラリンピックはOK。デフリンピックは…」ということでした。(ニュアンスとしてはこんな感じ)

これが聴覚障害者スポーツの現状です。
聴覚障害者スポーツに関して、東京都以外の道府県では、"知事を表敬訪問"という話はよく聞きますが、東京都では例がないようです。

荒川区長が直接東京都へプッシュして下さったということで、「もしかしたら…」という期待はありましたが、東京都の方針に変わりはないようでした。

私自身はこういった現状は理解しているので、驚きはありませんでしたが、
荒川区職員の方々は「信じられない…」と驚いていました。

怒りはありません。それが今の聴覚障害者スポーツの現状なので、その現状を受け入れて、今後どう変えていくか、が大切だと思うんです。

また、当日は、荒川区体育協会会長の高田 忠則さん、NPO法人ピボットフット 理事長の桑田 健秀さん(モントリオールオリンピックのバスケットボール日本代表)がいらしていて、「我々もお手伝いできることを模索します」とおっしゃってくださいました。

早速、その晩、荒川区体育協会主催の荒川リバーサイドマラソンにゲストランナーとして参加して欲しいと連絡が入り、荒川区、荒川区体育協会の行動力、決断の速さに驚きました。
同時に、本気で応援してくださっていることを強く実感しました。

11月18日(日)の荒川リバーサイドマラソンで、
ゲストランナーとして、小学校低学年の児童たちと一緒に2km走るそうです!
2km・・・というのは現在の専門種目の400mや400mHの5倍の距離。。。
一生懸命頑張りたいかと!(笑)

また、9月30日(日)の荒川区障害者大運動会にもゲストとして参加します。
その他、荒川区の行事にもお誘い頂いており、調整中です。

長くなってしまいましたが…
荒川区長は、障害者スポーツにとても理解のある方で、荒川区としても、あらかわ区報での紹介をはじめ、様々なイベントでのデフリンピックPRに協力していくとのことでした。
荒川区職員の方が、「区長はああいう方ですから『やる!』と言ったら本当にやる方ですよ(笑)」とおっしゃっていましたが、本当にその通りでした。

パワフルで行動力のある荒川区長のおかげで、短時間のうちに多くの物事が決まり、進行していきました。川区長、荒川区職員の方々に感謝の気持ちでいっぱいです。

日本ではまだまだデフリンピックの知名度は低いですが、
今回のように、多くの方に応援して頂いているおかげで、少しずつではありますが、前に進んでいけていると思います。

本当に有難いことです。感謝の気持ちを忘れず、全力で駆け抜けます!
応援よろしくお願い致します!(*^_^*)

Go for Sophia(2013 Summer Deaflympics)!
聴覚障害アスリート
高田 裕士