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『米朝首脳会談の衝撃①』三橋貴明 AJER2018.6.19
https://youtu.be/VjNu25yxZxo
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 本日は「月刊三橋全国ツアー 金沢講演」の開催日です。金沢及び北陸近辺の皆さま、よろしくお願いいたします。


 本日も書籍のご紹介から。

 大石久和先生、藤井聡先生の「歴史の謎はインフラで解ける 教養としての土木学 」でございます。



 文明を英語で書くと civilization。そして、土木が civil works。人類の文明は「土木」によって作られてきた。というよりも、土木こそが「文明」そのものであるという歴史的事実を、本書は解き明かします。


 civilとは「公民の」という意味も持ちます。civil worksは「文明の構築」なのか「公民の働き」なのか。「公民の働きによる文明の構築」なのか。なかなか、興味深いところです。(文脈上、本稿におけるcivilは、市民の、よりも公民の、の方が適切だと思いました)


 エジプト文明、メソポタミア文明、インダス文明、黄河文明は、全て大河を「土木」によりコントロールしようとすることで勃興し、発展しました。エジプトのピラミッドなど、まさに当時に土木技術の集大成なのです。


 日本文明にしても、陸稲はともかく、水田を利用した稲作は、大規模土木工事なしには実現しようがありません。まずは水を張れるように水平に田畑を造営し、貯水設備や水路などの灌漑設備を設けなければ、水田稲作は実現できないのです。


 そして、大規模土木工事を実現するためには、「管理者」と「現場の労働者」という形で階級が生じ、土木と農業が結びつき、生産性が一気に向上することで、エジプトのピラミッドや、日本の仁徳天皇陵といった歴史的建造物を建築することも可能になった。


 まさに、人類の文明は「土木の文明」なのです


 その文明の根幹たる土木を、日本人は軽視し、それどころか土木産業に対し「既得権益」扱いして攻撃し、自らの基盤を弱体化させてきたのです。


 日本人が率先して「文明」を破壊してきたのが、過去二十年でございます。


                


『大阪の水道管、古すぎた…全国ワースト、地震対策が課題
https://www.asahi.com/articles/ASL6L6G45L6LPLBJ00M.html
 大阪北部地震では水道管の破断などに伴う断水や漏水が各地で起きた。全国的に水道管の老朽化が問題になるなか、大阪府は、40年の法定耐用年数を超える水道管(老朽管)の割合が全国で飛び抜けて高い。人口が密集し、水道管がはりめぐらされた都市型の震災では、影響を受ける人が多くなり、改めて課題を浮き彫りにした格好だ。(後略)』


 地域に上下水道ネットワークが張り巡らされ、使いたいときに水を使える「文明」も、土木の力により実現したものです。

 この「土木の力」を目の敵にして攻撃してきた朝日新聞が、今更、何を言っているのかという印象ですが、バブル崩壊後、多くの日本国民が公共投資、土建産業を目の敵にし、攻撃し、嘲笑してきたわけです。


 しかも、間違った情報に基づき。


 もちろん、間違った情報を垂れ流したのは、朝日新聞を筆頭とするマスコミであり、その罪は万死に値すると思います。とはいえ、インターネットにより「正しい情報」が流通しているにも関わらず、未だに公共投資や土建産業が我が国にとってどれほど重要か、理解していない国民が多数派でしょう


 土木こそ、文明の基盤です。


 我々日本国民が続けている土建蔑視、公共投資叩きは、「文明を破壊している行為」であることを自覚する必要があるのです。


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