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チャンネルAJER  更新しました。
『言語と民主主義①』三橋貴明 AJER2018.4.24
https://youtu.be/7l3zThwiv-k    
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 時局2018年6月号 に、連載「三橋貴明の経世論 第15回 公共投資の真実(後編)」が掲載されました。

 

 本日は12:45から「マット安川のずばり勝負」に出演します。

http://www.jorf.co.jp/?program=yasukawa


 米朝首脳会談が6月12日、シンガポールで開催されることが決定したようです。
 北朝鮮危機については、明日、取り上げます。

 本日は、取り急ぎこの話題!


マハティール氏がマレーシア首相に就任 1957年の独立後初の政権交代
https://www.sankei.com/world/news/180510/wor1805100058-n1.html
 9日に投開票されたマレーシア下院選(定数222、任期5年)で、野党連合「希望連盟」を率いたマハティール元首相(92)は10日、議席の過半数の獲得を決め、新首相に就任した。1957年に英国から独立後、マレーシア初の政権交代を実現。かつて22年間にわたり政権を担ったマハティール氏が、首相に返り咲いた。中国への過度な依存からの脱却を図ることになりそうだ。
 選挙管理委員会によると、与党連合「国民戦線」の79議席に対し、希望連盟は113議席を獲得。共闘する東部サバ州の野党議席を含めると計121議席の安定多数を押さえた。(後略)』


 マレーシアでマハティール派が勝利しました! 


 いや、もちろん、国民世論としてはマハティール派が圧倒的で、「親中」というよりは「媚中」のナジブ首相の人気がないことはわかっていました。


 とはいえ、ナジブ首相側は何しろ「権力」を握っているわけで、選挙の得票を「操作」しても、敗北を回避しようとすると考えられていました。


 詳しくは、こちらを。


【Front Japan 桜】赤く染まるマレーシア~92歳のマハティールさんが立ち上がった背景
https://youtu.be/ws-FNZFYgks


                 


 中国は、「民主主義」「基本的人権」「言論の自由」「政治活動の自由」「国民主権」などが存在しない、という現実に目をつぶれば(笑)、実に立派な国家です。といいますか、典型的な梅棹貞夫「文明の生態史観」の「第二地域の帝国」なのでございます。


 過剰投資により、経済がデフレ化しようとした途端に、「一帯一路構想」という、近隣諸国へのインフラ投資計画をぶち上げる。


 内陸部ではシルクロードラインに沿い、鉄道や高速道路を建設する。湾岸にはスパイスロードに沿い、港を「獲得」していく。


 ランドパワーとシーパワーを、同時に進めるという壮大な(注:建前は)構想が一帯一路でございます。しかも、各国にカネを貸し付け、返済が滞ると土地や港を「取り上げる」というわけで、まんま「現代の帝国主義」を推進しているわけです。


 特に、東南アジアで「中国の植民地」と化しつつあったのが、マレーシアです。


 中国は、相手国の国民に自国が嫌われているのは百も承知ですので、「政治力」を構築することで国益を追求しようとします。具体的には、特定の政治家との結びつきですね(当然、賄賂が飛び交うのでしょうが)。


 ナジブ政権率いるナジブ・ラザク首相は「媚中派」の代表で、中国とマレーシアの国交正常化の橋渡しをしたのが父親のアブドゥル・ラザクです。


 ナジブ政権は、マラッカ海峡の要たるムラカの開発を中国に委ねるわ、原子力発電所を中国企業に売り飛ばすわ、マハティール首相の「夢」であった国民車プロトンの株式の49%を、中国の吉利汽車に売り飛ばしてしまうわで、散々に媚中政策を推進し、国民の怒りを買いました。


 結果的に、「民主主義」の力により、ナジブ首相は追い落とされ、健全なナショナリスト(と、わたくしが評価する)であるマハティール首相が首相の座に返り咲いたわけです。


 現代の世界において、「グローバリズム」は「チャイナ・グローバリズム」と化しつつあります。北海道のニセコ近辺に行くと、わが国がチャイナ・グローバリズムに侵略されて行っている現実が、如実なまでに理解できます。


 日本に先駆けて、チャイナ・グローバリズムに浸食されていたマレーシアでは、民主主義の力により反発が起きつつあります。


 中国は、外国への「侵略」に際し、軍事力ではなく「グローバリズム」を上手く活用します


「モノ、ヒト、カネの国境を越えた移動を自由化しますよ。自由に輸出して、移民として入ってきて、資本を投じてくださって結構です」
 などと、無防備主義を貫いていると、わが国の「中国の属国化」は早まるばかりです。


 中国共産党にとって、アメリカが主導した第二次グローバリズムですら、「侵略行為」の道具でしかなかった。この現実を、いい加減に日本国民(及び先進国の国民)は気が付くべきなのです。

「チャイナ・グローバリズムを食い止めよう!」にご賛同下さる方は、↓このリンクをクリックを!

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