固定ホルモン会 活動日誌

“シングル固定ギア”という時代逆行なロードバイクを駆り、

320kmのロングライドや、獲得標高4,000m越えのヒルクライム、

それも体力や筋肉、気合、根性を使わず、身体の使い方1つで行います。

決して変態でもマゾでもありません。全ては自転車に任せてノンビリと。

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異例の進路を取った台風12号を追いかけるように乗鞍入りした固定ホルモン会。

固定ギアってなんだっけ?という長い時間を経て、久々の復帰戦が乗鞍エコーライン全線固定登坂!

さすがは自己鍛錬に厳しいストイックEXILE外資系な固定ホルモン会。

一切の妥協を許さない姿勢は半年のブランクでも変わることはありません。

スタバでマックブックを開きながらアジェンダをアグリーでコンセンサスがコミットなくらい意識高いです。

 

 

台風一過でローディーの姿もチラホラな乗鞍観光センターに到着したメンバー。

半年のブランクで身体が忘れてしまった固定登坂の動きを復習すべく、

白樺峠から野麦街道方面へ軽く足慣らし。もとい背骨慣らし。

30分も登れば徐々に胸骨と骨盤の動きがリンクしてきて、斜面に対してスムーズに足が出始めます。

車輪が「ゴロッ・・・・ゴロッ・・・・ゴロンッ!ゴロンッッッ!!」と規則正しいリズムで回わりだせば我々の出る幕はありません。

後は人間の無駄なパフォーマンスで車輪の回転運動を邪魔しないよう、歯車の一部になるだけです。

自分の脚力で登るなんて愚かな考えは捨て去るのです。

己のエゴイズムで固定ギアの崇高な動きを妨げてはなりません。

経験、知力は無駄と知りましょう。

体力、脚力は無意味と知りましょう。

剛力(あやめ)は可愛いと知りましょう。

 

 

湯けむり館で汗を流し、ここから夜の稽古に突入。

「どーせ稽古って言っても松本のスナック圭子で酒の稽古だろ!」と思ったそこの浅はかな貴方。

正解です。

毎年乗鞍高原に広がる満天の星空の下、野外宴会で英気を養うのが恒例行事。

今年は本気の火器と食材をオートキャンプ場に持ち込んでの大宴会。

意識高い系で乗鞍入りした我々も、長時間に及ぶ深酒で最後は新橋のオヤジ系。

無論、翌日は深い深い二日酔いと脱水で生命ゲージは0。

笑止、これでいいのです。

再三このWEB上で指摘してる固定登坂の基本「脱力」が朝から自然に体現できているのです。

まさに宮本武蔵の兵法の教え。完全脱力のために肝臓を犠牲にする固定ホルモン会。

一度死んだ方がいいかもしれません。

 

 

二日酔いで死んだ魚の目をした一同は、大快晴のエコーラインを登ります。

その姿は朝の通勤電車に揺られる瀕死な忘年会連戦中の営業マンのソレ。

ローディーから「すげーシングルだよ!」という恒例のエール(?)に答える気力もありません。

畳平に到着した時には脱水&熱中症&寝不足&筋肉痛の狂騒曲。

爽やか&キュートな山ガールもおもわず顔をしかめる酒臭さを振りまきながら、

2,702mの畳平で今年も日本最高地点に固定で登れた喜びを噛みしめる救えないオヤジ達。

 

やんぬるかな。

 

 

今年は仕事の調整がつかず、先発隊に遅れをとること1週間、どうにか乗鞍入り。

 

 

 

半年振りの固定登坂で無理は禁物です

身体各部が連動するまで邪魔せず焦らずしずかーに。

 

 

白樺峠までの林道は絶賛崩落中でした。

 

 

徐々に調子が上がってくると、スムーズにダンシングも稼働し始めます

 

 

今年の師匠愛機「オルベアオルカ改+マホガニー&ENVE」

 

 

今年の小生愛機「VIVALO初恋号改め黒い不倫号」

 

 

真の侍は短い時間で集中して稽古を行うものです

という理由で疲れをごまかし、冷えたビールへGo!

 

 

山屋の二人がそろえば、野外宴会も本格的に。

 

 

これが登場した時点でDon`t stop fall in 食べ過ぎ飲みすぎnight

いえーいべいべー

 

 

誰が言ったか、人間肉を食べないと元気が出ませんよ~

おっしゃる通り。

 

 

何事も、節度をわきまえて。

 

 

豪快に輝く満月とレトロな名車、そして酔っ払い。

 

 

(記憶無)

 

 

雲一つない快晴と二日酔いで顔がアンパンマン(浮腫み)な二人。

 

 

今年のテーマは「突き詰めればシッティングだぜ固定登坂は!」です

胸骨からのエネルギーを背骨を通じて1%無駄なくペダルに伝えるお手伝い。

 

 

じっくり、じっくりと身体とバイクがリンクする瞬間を待ちながら進みます。

 

 

もちろん10%を越える瞬間的な斜度はダンシングで対応。

 

 

こちらはシッティングの奥義に対応できない未熟者

ここから約3時間、ダンシング1本で山頂まで。

 

 

目指す山頂を目視確認してからが長い、じらし上手なエコーラインです。

 

 

ゴロン、ゴロン、ゴロン・・・・

一定リズムで刻まれる車輪の回転音を楽しみながら。

 

 

硫黄の匂いが二日酔いの嘔吐を誘うゼ!!

 

 

毎年同じ場所同じ角度で撮っちゃうんですよね~

 

 

位ケ原山荘を越えると、大興奮な絶景が現れます

背後にそびえる槍・穂高にテンション最高潮!

 

 

固定で乗鞍を登る我々も変態扱いされますが、こちらもかなりの変態さん

仲良くなれそうです。

 

 

何度見ても心奪われる乗鞍高原の景観

これだから飽きることなく来ちゃうんですよね~

 

 

空気の薄さも心肺機能に頼ることない固定登坂技術には関係ありません

多分。

 

 

約3時間に及ぶ固定登坂の旅、今年も美味しゅうございました。

 

 

油圧ディスク、無線変速とロードバイクも曲がり角にさしかかっています

最強のエンジンブレーキにノンディレイラートラブルの固定ギアこそ最強なのでは??

と、常々思っていますが時代が疎いのか我々が疎いのか。

 

 

ギア比:約3、登坂時間:200分、満足指数:300%

二日酔い指数:プライスレス(計測不能)

 

 

以外と知られていませんが、固定最大の醍醐味は下りだったりします

バックをかけながら瞬間的にトルクをかけてカーブを一気に曲がる楽しさ!

ま、私は出来ませんけどね。