日本 | オレはこう思う

日本





東京都内の某駅で見掛けたポスター

日本のカタチ

領海と経済的排他水域

武田邦彦中部大学教授によると、世界をいろいろ見てきたが、日本人ほど自分の国を悪く云う国民はあまり無いという。特殊なのだと。
自分の悪いところを直視して良くしていこうというのなら分かる、しかし単にこんな国は嫌いだ、"革命"で今の体制を転覆させたいだけというのでは幼稚な発想であろう。




さて、とある"リベラル"なオジサンブロガーの記事をたまたま見掛けたのだが、違和感を感じざるを得ないものだった。
このブロガーさんは、かなり前に拙ブログにコメントされてきたこともある方なのだが、以前はもっと良質な記事をお書きになっていたのだが、、

この方の若者批判の記事から一部引用

「何とお前らが一番自民党に投票したと聞いて呆れるぜ〜呆れた馬鹿どもだぜ、若い連中は」
「正直言っておっさん、おばさん、おじいさん、おばあさんよりお前らはボケている。そこまで洗脳されちまったのかい」「20歳前後の連中がこのザマでは、日本の将来は暗いと思う。日本の若者に期待するのはもうやめよう。」

引用終わり。

このブロガーさんが、若者に期待するのもしないのも、どの政党を支持しようともこの方の自由である。
しかし、基本的に誰がどの政党を支持しようとも、それも自由ではないのか。
自民党に投票するのは、自民党が好きだからなどではなく、自民党以上に他の政党がなってないからではないのか、そういった問題の投げ掛け方や視点がこの方には決定的に欠けていると言わざるを得ない。
己の嫌いな政党に票を投じた若者は馬鹿ども、などと己の好き嫌いだけで馬鹿呼ばわりするのは的外れであろう。
筆者は共産党は正直嫌いな政党だが、共産党に票を投じた若者がいたとしても、頭ごなしに馬鹿と罵ったりはせずに、何故そう考えたのか話を聞く姿勢は持ちたいと考える。



今時の若者は自民党に洗脳されてる?それともやや違うと筆者は感じるが。
むしろ戦後リベラルによる"洗脳"から今の若者は解き放たれつつあるのだ、とも言えそうである。自民党による洗脳も自称リベラルによる洗脳もどちらがどうというより、若者が自分の頭で考えて結論を出していけるならそれでよい。
権力の言いなりになるのではなしに、また同時に反権力を装った全体主義、共産主義に染まるのでもない。空気に流されない自分の判断のことである。



この方は全共闘世代への共感めいたものが有るようだが、この世代のこのやり方では失敗する他無かったという反省すら無いようである。
このブロガーさんなりの毒のある表現だったとしても、何でもかんでも反対の態度でも建設的とは言い難いだろう。

言葉を返すようだが、少なくとも、今の若者よりおっさん、おばさん世代の方が犯罪、殺人は多かった。その意味では、今時のおっさん、おばさんより今時の若者の方が期待が持てるとも言えそうである。

確かに今の日本にも、時代錯誤的な風潮はまだまだ残っている。それを一人一人が自分で考えて決められる、そうした日本にするには若者がこれから背負っていくのである。その今の日本の若者に期待をしないでどうしろというのか。


またブログではない他の一般の記事で中道左派だと自称する方が稲田大臣との対談を記事にしていたのを見た。
何が同調できて何が同調できないのか、しっかり話をすることが大事だ。稲田氏と言うだけで悪者呼ばわりする日本型の"和リベラル"は純血主義ではよくない。
といった意味合いの事を言っていた。なるほどその通りだろう。こういった見方を出来る人がリベラルというものであろう。

民主主義を標榜する人自身が、"敵か味方か"の区別で気に食わなければ排除、攻撃するというのでは自家撞着である。

日頃は話し合いで、信頼で、と何でも綺麗にウットリ考える人よりも、意外と普段は人間なんて信用してねえよと言ってる人の方がいざというときには助けてくれる人であったりもするのではないか、などと思ったりした。
何度も人に裏切られてきた人の方がタフである。理屈で分かっただけと体に染み込んだものとはまるで違うものである。
何でも疑ってかかるのも良くはない。ただ人間は信用しながらも"疑りではない注意"もなければならない。
単に優しいだけでは悪意を持った者につけこまれる。人間の薄汚い部分まで知った上でこそ弱者の立場に立てる。


ここのところ筆者は自分の仕事が多忙のため読書もなかなかできてないので、以前読んだ本を



故上坂冬子さんの本「戦争を知らない人のための靖国問題」より

上坂さんがお亡くなりになってもう7年経ちます。

45ページより
「たしかに明治維新前後から祀られている二百四十六万余の祭神の、九割近くが先の戦争で国の為に命を捨てた人々の霊だ。しかし、そこに参拝したからといって軍国日本への回帰だというような単細胞こそ、私には"進め一億、火の玉だ"といって進軍ラッパを吹いてきた、旧日本の全体主義の尻尾をぶら下げた人々に見える。」

上坂さんらしく、軽快かつ歯に衣着せぬ語り口で、言い換えれば感情的な面もあるが、しかしこの上坂さんの感性は正鵠を射るものである。








画像Amazonより

不朽の名作です
やはり「私は貝になりたい」はフランキー堺さんです。



靖国神社では、9月17日〜19日、秋の夜長参拝"みらいとてらす"がある。