明治神宮にて | オレはこう思う

明治神宮にて



大晦日の夜に明治神宮に行って参りました。
10時過ぎに到着。少し休憩の後、元日の0時になるまで待ちます。ここ数年は紅白はみなくなりました。既に結構な数の参拝客が並んでいましたが、今冬は暖冬のためそのぶんだけでも楽でした。




二の鳥居をくぐった先にビジョンが明るく映し出されています。

年の初めを厳粛な気持ちで迎えます。

明治神宮文化館の売店に立ち寄り、明治神宮限定のお饅頭「呉竹」を土産に買いました。
中の広場には露店が並んでいて、御神酒を熱燗で頂き、つまみには肉おにぎり、もんじゃまん(普通とチーズの2種)をたいらげ、明治神宮を後にしました。




山手線原宿駅は大晦日の23時から新宿池袋方面の臨時改札が開きます。普段は閉まっているのは山手線に乗る人なら当然知ってるでしょう。

明治神宮売店で販売されていた書籍も購入しました。
「明治天皇御製、教育勅語、謹解」
明治天皇と昭憲皇太后のお歌、教育勅語と五箇条の御誓文の原文と口語訳、人生の儀礼について、といった内容が平易に解説されているので分かりやすく、読みやすい1冊です。

自分のお袋は小学生の頃は学校で教育勅語を暗唱させられたそうです。
教育勅語と聞いただけでアレルギー反応を示す人もいますが、教育勅語の教えの十二徳を素直に解釈すれば軍国主義を奨励するようなものでは無いことが分かります。

教育勅語の十二徳

一、孝行、親孝行をしましょう
二、友愛、兄弟姉妹は仲良くしましょう
三、夫婦ノ和、夫婦は仲睦まじく
四、朋友ノ信、友達同士信じ合いましょう
五、謙遜、己の言動を慎みましょう
六、博愛、全ての人に愛の手を
七、修学習業、勉学に励み職を身に付けましょう
八、智能啓発、智徳を養い才能を伸ばしましょう
九、徳器成就、人格の向上に努めましょう
十、公益世務、社会や世の人々のためになる仕事に励みましょう
十一、遵法、法を守りましょう
十二、義勇、勇気を持って国のために真心を尽くしましょう

敢えて言えば、国のため、こそ軍国教育だとの反論もあるだろうが、ケネディ大統領は国に何をして欲しいかではなく国のために何が出来るか、と問いかけていました。そのように解釈すれば滅私奉公でひたすら軍団化に尽くす事とは違うだろう。ボランティア活動を邁進する、勉学に励む、仕事に精を出す、これらの事は自分のため、人のためであり、その延長線上に国のために結び付いていくのであろう。


五箇条の御誓文
明治元年戊辰(1868)三月十四日
一、廣ク會議ヲ興シ萬機公論ニ決スヘシ
一、上下心ヲ一二シテ盛二經綸ヲ行フヘシ
一、官武一途庶民二至ル迄各其志ヲ遂ケ人心ヲシテ倦マサラシメン事ヲ要ス
一、舊來ノ陋習ヲ破り天地ノ公道二基クヘシ
一、智識ヲ世界二求メ大二皇基ヲ振起スヘシ
我國未曾有ノ変革ヲ為ントシ朕躬ヲ以テ衆二先ンシ天地神明二誓ヒ大二國是ヲ定メ萬民保全ノ道ヲ立ントス衆亦此旨趣二基キ協心努力セヨ

口語訳
一、広く人を集めて会議を開き、政治は全て人々の公正な意見で決めよう。
一、身分に関係なく、心を一つにして国の政策を遂行しよう。
一、官武から庶民に至るまで各々の志を遂げるようにし、人々を失望させないことが大事である。
一、古い因習は止め、普遍的な道に基づいて行くべきだ。
一、知識を世界に求め、天皇を基本とした政治体制を起こそう。

我が国では未曾有の変革を為す上で、自分が先頭に立ち、天つ神、国つ神に誓い、この国の国是を定め、民の安定の道を立てる。衆もこの趣旨に基づいて協力して努力してほしい。

これは天皇が諸臣を率いて神に誓ったもので、民主主義の原型が見られます。天皇独裁の強権国家とは意味が違うことが見て取れます。
明治天皇が京都御所紫宸殿で誓ったものです。ただ明治天皇はまだ若かったため、福井の由利公正が「議事之体大意」を書き、土佐の福岡孝弟が修正し、さらに木戸孝允が修正して出来上がりました。



唱歌
明治節
YouTubeより
https://youtu.be/EHrdFZZIN50