高倉健さんの記憶は永遠に | オレはこう思う

高倉健さんの記憶は永遠に


高倉健さん、享年83
福岡県出身、明大卒
昭和30年、東映第2期ニューフェイスの補充編入で東映に入社。

主な出演作品
昭和31年、電光空手打ち
39年、日本侠客伝
40年、飢餓海峡
40年、網走番外地
40年、昭和残侠伝
シリーズでは唐獅子牡丹、死んで貰いますなど。
唐獅子牡丹の歌では健さんのドスのきいた声がいい。
43年、緋牡丹博徒

任侠のイメージから新境地を探る
48年、ゴルゴ13
健さんがモデル

51年に東映退社
52年、八甲田山
52年、幸福の黄色いハンカチ
この作品で新たな高倉健へと転換

53年、第1回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞

53年、野性の証明
55年、動乱
56年、駅STATION
58年、南極物語
58年、居酒屋兆治

平成元年(1989)、ブラックレイン、あ・うん
4年(1992)、ミスターベースボール
11年、鉄道員(ぽっぽや)
13年、ホタル
24年、あなたへ

25年、文化勲章受章
「ニッポン人に生まれて本当に良かった」

どれも名作で優劣はつけられないが、筆者が個人的に一番好きな作品は昭和50年
「新幹線大爆破」

キアヌリーブスのスピードを観たとき、何だこれは健さんの新幹線大爆破のストーリーにそっくりではないか!と感じた。
これは映画ファンならば皆知ってる話だが、スピードの脚本家グレアム・ヨストは黒澤明の「暴走機関車」を知っていたことを公言したので、「新幹線大爆破」も参考にしたのは間違いないのではないか。
犯人を引っ掛けるために時間差の映像をテレビで流すというネタも酷似していた。

新幹線が時速80キロ以下になると爆発するという内容の脅迫電話が国鉄にあり、犯人は500万ドルを要求するというストーリー。
当時は新幹線を爆破するなどとんでもない!と国鉄からの協力を得られなかったことが影響し、1級サスペンスの迫力ある内容だったにも関わらず映画はイマイチヒットしなかった。
しかし後年になって高い評価を受け、ぴあシネマ本では名作の1つとして上位にランクされていた。
フランスでヒットした。
健さんが犯人役。最後に警察に追い詰められ刑事役の丹波哲郎に逃げたら撃つ、と言われるがなおも逃走しようとして撃たれてしまうラストシーンが甦ってきた。

「新幹線大爆破」予告編、YouTubeより

http://www.youtube.com/watch?v=RYpA7ado8iA


共演していた宇津井健さんも今年亡くなられた。


不器用で寡黙だが一本筋が通っている男を演じたら右に出る者がいなかった。男の中の男。
ヤクザ役も、善人役も勿論素晴らしかったが、この新幹線大爆破、そしてブラックレインのようなカッコいい健さんも良かった。


中日ドラゴンズのファンなら、ミスターベースボールで中日ドラゴンズの監督役を演じた健さんも覚えていることだろう。
星一徹を彷彿とさせる怖い監督だが、大リーグからやって来た助っ人と徐々に理解し合い優勝を勝ち取るというストーリー。
異色の健さんがこの作品で楽しめる。



競馬ファンなら、高倉健さんがJRAのCMに出演されたこともよく覚えていることだろう。

平成5年、健さんが寡黙な親父役、裕木奈江が娘役で登場。

YouTubeより

http://www.youtube.com/watch?v=V8vpwlmKljs


最期は穏やかな顔で逝ったという。
最期まで俳優「高倉健」を演じきったと思います。
これからも人々の記憶に生き続けていきます。