まじめな事を書くと褒めてもらえる!
そんな事実に気づかされた33歳春。
なんだか夢がねぇな・・・
いいじゃない馬鹿なことばっかり書いても!(切実)
しかし、これは僕の落書き帳でも日記でもありませんから、一応は読者のニーズに応えねばなりませんな。
というわけで今回はかなり正統派のウンチクをば。
てかだいぶ前に書いてたのを上げるの忘れてたわ!
題して、カクテルの起源に迫る!
といってもまぁ、本とか見りゃあ大体の事は書いてあるんですが。
しかしながら、歴史というものは得てしてそういう物なのかもしれませんが、色んな説が入り混じっていたり仮説に過ぎなかったりで中々真相は遠いようです。
僕の検証もこういった仮説の寄せ集め&私見ですので適当に聞き流していただければと。
まずはざっと「カクテルという存在の大もと」について。
カクテルの起源を突き止めるにあたって、まず重要なのが“そもそもカクテルとは何か”という定義です。
いきなり答えになりますが、一般的に『お酒+お酒orお酒以外の何か』であるというのが云われています。
つまり極端な話、ストレート以外の方法でお酒を飲んだら全てカクテルとも言えちゃうわけで。
水割りとかオンザロックも当然カクテルというカテゴリに属することになってしまいます。
ま、この辺は柔軟に捉えた方がいいかもしれませんな。
水割りにしてもあくまで「水割り」であり「カクテル」でもあるという具合でね。
しかしノンアルコールカクテルなんてのもあるので、すでにお酒が介在しなかったりもするのでまたややこしいな・・・
ま、とりあえず『何かと何かを混ぜたもん』くらいでいきましょう。
その理屈でいくと、古代ローマや古代エジプトにすでにカクテルの痕跡を見て取れます。
古代ローマ帝国の時代、ワインはそのまま飲むのは一般的ではなく、水で割って飲むのが主流でした。
粗悪なワインの味を誤魔化すためだったと云われていますが、各種薬草や貴金属、当時は高価だった香辛料やハチミツなどを加えていたところを見ると、色々なバリエーションを楽しんだり健康に気を使ってみたりもしていたようです。
・・
・粘土とか松脂が体に良かったのかは謎ですが (馬糞説もあるよ!)。
ちなみに、ワインを現在のようにストレートで飲む人は野蛮人かアル中扱いだったらしいよ。
あ、あと同じく“一人でお酒を飲む”ことも異常だとされていたらしい。
ぼっちm9(^Д^)プギャー ってことですね!
古代ローマに生まれなくて良かったー! 古代エジプトではビールや蜂蜜酒(ミード)に、ハチミツやハーブを入れて飲んでいたという文献が残っています。
こちらもかつては粗悪な味を誤魔化すためと云われていましたが、どうやら最近では古代エジプトには高度な醸造技術が完成されていたという説もあり、単に味のバリエーションというか嗜好品として混ぜ物をしていた可能性もあるようです。
最古のカクテルの一つ、エールにハチミツと生姜を加えたコルマ。
ちょっと脱線しますが、古代エジプトのビールといえば焼いたパンに水を加えてほっといたら
腐って 発酵してお酒になりましたーイエア!
・・・てなイメージですが、麦芽の糖化と酒母作りを個別に行い、さらには乳酸発酵による腐敗防止なども行っていたようで、えらくシステマティックです。
さらには二次発酵、酵母の培養としっかり管理も行っていたというから驚きです。
さらにさらに甕詰めや密封を行い、飲んだ後は容器を回収して再利用する現代的なシステムまであったそうで。
ちなみに日本のビール好きが憎んでやまない“酒税”もこの頃からあったようです。
で、話は戻りますが古代エジプトやローマですでに飲まれていたっぽいカクテルですが、当然ながら『カクテル』という名前はまだありませんでした。
古代から近代までも様々な“カクテルらしきもの”が登場しますが今回は省略。
ではカクテルという名前が生まれたのはどういうシチュエーションだったのでしょう。
様々な仮説がありますが、おそらく最も支持者が多いであろう有名な仮説を一応載せておきます。
以下wikiより転載
メキシコのユカタン半島にあるカンペチェという港町にイギリス船が入港したときのこと[注 8] 、船員達は町の居酒屋に立ち寄り、渇きを癒していた。 当時、イギリス人たちが酒を飲むときには、ほぼストレートでしか飲んでいなかった。しかし、カンペチェでは「ブランデー、もしくはラムに砂糖などをミックスした飲み物(ドラック・drac)」が流行していた。この飲み物は、酒をストレートで飲む習慣しかなかったイギリス人の興味を引くものだった。 ドラックは、厚手のグラスに材料を入れ、スティックやスプーンで攪拌して作られるものであったが、金属製のスティックを使うと不快な臭いがドラックに移ると嫌われていたため、木製のスティックを使うことが多かった。ある店の少年もそうであった。 あるとき、船員は少年に「それはなんだ?」とたずねた。船員は「その飲み物の名(ドラック)」をたずねたのであるが、少年は攪拌に使用したスティックのことをたずねられたと思い、「これはコーラ・デ・ガジョ(cola de gallo スペイン語で「雄鶏の尻尾」の意)です」と答えた。その道具の形が雄鶏の尻尾に似ていたからである。 ともあれ、船員はその飲み物を「コーラ・デ・ガジョ」を英語に訳した「テール・オブ・コック」と言う名で呼ぶようになった。このエピソードはカンペチェに入港する船員たちに広まり、次第に他の地域の酒場でもこの名を使用するようになっていく。そのうちに、「テール・オブ・コック」を1語とした「カクテル」という語句が生まれ、それがミクスト・ドリンク全般を指すようになっていった。 だってよ。
流石に聞き返すだろ とか
適当に答えんな とかいう無粋なツッコミはおいといて。
調べてみましたがCola de Galloというのは木の名前ではなさそうでした。
枝を残して皮を剥いたその枝の見た目が雄鶏の尾羽に似ていたことから少年が愛称として使っていた名前のようです。
名前聞いて愛称を答えられるのも結構困ると思うんですが・・・
まぁ子供のやることだしね!
言葉も上手く伝わらなかったかと思いますし。
さて、という事はこのドラック(DRAC)という飲み物が世界で最初に『カクテル』と呼ばれた飲み物ということになりますが・・・
ラムに砂糖などを加えた飲み物、ってだけではちょっとぼんやりしすぎですね。
第一、砂糖“など”ですからね・・・
“など”ってなんだよ! また余談になりますが、とあるBARのブログにてこのドラックについての研究があったので、実際に飲みに行ったところ・・・
材料 ラム 砂糖
以上 。
“など”なんて無かったんや! いや美味しかったんですけども。
これも一つの答えと言えそうです。
しかし、とあるメキシコの会社のホームページにて気になる記述を発見。
ドラック(drac)は今はトリート(torito)って呼ばれてるんだぜアミーゴ!(意訳)
ほう・・・ではそのtoritoとやらの作り方はとググってみたところ、同名のメキシコ料理屋が大量にヒットして難儀しました。
ようやく見つけた作り方はというと、「ロン(RON・ラムのこと)を果汁や水などで割った飲み物」とのこと。
今度は砂糖が消えた\(^o^)/ワーイ まぁ、よく調べると普通に砂糖も入っているっぽかったですけども。
つまり、ラム+果汁(+水)+砂糖が原初のカクテルのレシピということになりました。
・・・
果汁て! 曖昧にもほどがあるわ!
レモンやライムでちょっと酸味を付けただけでもまぁ果汁入りですしね。
あるいはたっぷりとジュースで割ったものなのか・・・
前述のwikiの記事と似た内容を別の文献で調べると
金属製のスティックは味を変えてしまうと言われていたため、木製のスティックでゆっくりと十分に撹拌されてから提供されていた。 とありました。
レモンやライムをちょろっと絞った物を十分に撹拌するのも不自然なので、おそらくたっぷりとジュースで割られていたのが正解でしょう。
ユカタンの伝統的なフルーツといえばパパイヤ、マンゴー、グァバ、パッションフルーツ、キウイ、アセロラの他に、
モラ、ルロ、ウンブ、グアナバナ、チア、ピタヤ、チリモヤ などが
有名ですね 。
このあたりのフルーツ+ラム+砂糖+(水)+αが原初のカクテルという名のカクテルではないでしょうか。
いまでも十分に再現できそうですね。
謎フルーツ以外は (グアナバナだけはかろうじて知ってたんだからね!) 。
現地の旅行記なんかを見ると、toritoに牛乳やコーヒーが入ってたりもするみたいなんですが、
もう面倒くせえからスルー 。
いつの間にか起源(0・・ゼロ)ではなく原初(1・・イチ)の話になってしまいましたが、今回一応の結論という事で。
起源を求めると、カクテルの起源=酒の起源といってもいいくらいになってしまうんじゃよ・・・
長くなりましたがクソ長ぇ考証作業は今回はこれくらいにしときます。
とりあえず、試しにいくつかtoritoを作ってみますかな。