~同じ空の下~ @Jakarta

~同じ空の下~ @Jakarta

みんな同じ空の下に暮らしてるんだよ。だから色んな人とコミュニケーションしていきたい。だって、同じ空の下に暮らす同じ人だから。

以前のブログはこちら
です。


引き続き、海外での仕事/旅先で感じたこと、日常で感じたことを気ままに書き綴りたいと思います



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僕が2011年から海外で働き始めて4年が経過し、もう5年目に突入しました。
その中で色々な大変な経験や、またそれを上回る嬉しい経験も沢山してきました。

そんな中で相対的に日本、日本人、日本企業のプレゼンスが東南アジアでもどんどん下がって行っている事を実感し、何よりも危機感を感じています。

また僕が海外で働き始めて最も痛感している事の一つが

”自国(日本)と世界を分けて考えるのか、世界の中の自国(日本)を捉えているのか”

一緒に働いている起業家や、VC業界の人達は、”世界の中の東南アジア、そして東南アジアの中の○○(インドネシア etc.)”と言う視点で仕事をしています。

スタートアップの世界に限定すると、シリーズAの段階で他国展開を仕掛けに行く会社も多数。
自国で精一杯頑張って、成功したら海外に行く!ではなく同時並行で力強く事業を推進してます。
日本のスタートアップでこのような動きをしている、出来ている会社は皆無に等しい。
(メルカリ、スマートニュース、Wantedlyとかは仕掛けているが)

言葉にしたらちょっとした違いなんだけど、意識としては相当大きな違い、将来的におっと大きな違いになってしまうと感じています。

前置きが長くなりましたが友人であるSchool WithのCEOである元サムライバックパッカーの太田さんの新著が出ました。

WORK MODELS 世界で働く日本人から学ぶ21世紀の仕事論/いろは出版
¥1,512
Amazon.co.jp

この本の中では13人の海外で様々な形で働く人が取り上げられている。
インタビュー形式で何故、そのようなキャリアを歩んだのか?きっかけはなんだったのか?等が深堀されている。

恥ずかしながら僕もインタビューをしてもらって登場している……苦笑
しかも書籍内にて1人目で取り上げられています。

太田さんの言葉を借りると
「人類史上、最も自由で最も多様な時代を 君はどう働き、どう生きるのか?」

これから社会に出る大学生や、若手社会人で海外で挑戦したい、またキャリアに悩んでいる人に是非、手に取ってもらいたい一冊です。

内容は海外で働く事がメインですが、多くの人のキャリアの考え方、どのようにそのキャリアに至ったのか、のリアルな言葉で読めるので海外関係ない人にも是非読んでみて欲しいです。

買ったら感想教えて下さい!!
WORK MODELS 世界で働く日本人から学ぶ21世紀の仕事論/いろは出版
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そうそう3月27日(日)に出版記念イベントを代々木でやるみたいなので、
興味がある人がいたら是非、顔出してみて下さい!
※僕は生憎、インド出張中のため顔出せず……残念です!

Taka

今年はブログの更新頻度を気持ち高めて行きたいと思うのでポストしたいと思います。

東南アジアの資金調達環境はご存知の方はご存知かと思いますが、
2014年10月に支援先TokopediaがSoftbank / Sequoia Capitalから約100M USD(日本円で120億円ほど)の調達を完了させました。

また実際に2014-2015年で東南アジアで10M USD以上の資金調達をした会社が20社を超えています。(当社、メディア/ニュース調べ)

既に日本のスタートアップの資金調達環境を優に超えている状況が起こっています。

ただこの良い流れがある一方で強く懸念している事があります。
(VCだからと言うポジショニングトークに聞こえる可能性もあるかもしれませんが、しっかりと向き合う必要がある話しだと思っています)

Tokopediaの巨額調達以降、多くの起業家/スタートアップが非常に強気で時価総額を釣り上げ、かつ事業ステージに合わない必要資金以上のお金を調達するケースが散見され始めています。

何故かと言うと東南アジアに投資を新たに開始するローカル/東南アジア外の投資家が急増しており、新規参入と言う事もアリ、相場観が分からないと言うのもあると思いますが、まず投資実績を創ると言うのが先行してしまい、ステージに合わない明らかに高過ぎるの時価総額へ投資を実行してしまう事があるためです。

ただ2016年は、この流れが継続するとは思っていません。
何故なら中国経済の停滞、US利上げ/ユニコーン企業の成長に陰り、インドEC市場うんぬんかんぬん等、様々な要因があります。

そうとは言っても東南アジアへの資金の流入量は今年も増えて行くと思っていますが。

では、何が起こるのか?と言うと昨年までみたいに誰もが資金調達が出来るのではなく、選ばれた起業家/スタートアップのみに資金が集中して行く流れが起こる/加速して行くと感じています。

2015年で資金調達をした数多くのシード/シリーズA企業が実態以上の時価総額による評価が付いている(肌感覚として2014年と比較して倍以上の評価額になっている)のですが、これら企業が2016年に順当に成長をしていれば次の資金調達を開始します。

ただ時価総額を正当化するだけの数字が出ていないのが当たり前。
かつビジネスモデルの検証も出来ていない。

その事により資金調達が出来ない、もしくは【ダウンラウンド】を受け入れて調達を行う事例が散見されるように思います。

シード/シリーズAのアーリステージの起業家/スタートアップは、プロダクト/マーケットフィットの検証を早々に終わらせ、KPI改善に注力しグロースさせる事に集中する。
そして更に、実際にマネタイズまで出来ていなくて良いがマネタイズ/ビジネスモデルの検証までをしっかりと行っておかないと資金調達がドン詰まる可能性が高いと思います。

勿論、とにかくユーザー数、アクティブユーザー数を伸ばすのが先決でビジネスモデルを後回にすると言ったサービスも一部あると思いますが、これらのサービスは事業としての難易度も高く、資金調達としての難易度も更に高まって行くと感じています。

弊社はシード期に出資をしてシリーズAへ歩を進める段階に来ている支援先に関しては全ての企業が次ラウンド以降の資金調達を完了出来ておりますが、その分、数多くの投資家とコミュニケーションを取る機会が多いため上記のような潮目の変化と言うのを感じたので東南アジアの資金調達環境に関する雑感としてまとめてみました。

我々としては逆に大きなチャンスと感じているので2016年はより一層、積極的に投資を行って行きたいと思っております!!!
明けましておめでとうございます。
今年も年末年始関係なく全力で仕事向き合っております。

毎年、漢字一文字をその年の抱負と決めていますが今年は非常に難しい。。。

2012年は「種」、2013年は「育」、2014年は「実」、2015年は「根」としてきましたが

2016年は、


「志」

にしたいと思います。

外部環境がめまぐるしく変化しており、
また私自身もインドネシアを中心にインド/フィリピン/マレーシア&シンガポールと挑戦の幅を広げつつある中で今一度、自分自身の人生を通じて成し遂げたい
「志」に原点回帰しながら挑戦したいと言う想いを込めています。

色々と新しい事を仕掛ける時は、どうしても浮き足立ってしまう事があるのですが、そうならないためにも常に自分自身の
「志」向き合って事を進めて行きたいと思います。

ビジネスを通じて社会に貢献する


何度もブログやインタビューで言っていますが、
今一度、より一層強く意識して、足元を固めながらやるべき事を粛々と、
そして新たな挑戦を大胆に仕掛けて行く。

そんな1年にしたいと思います。

今から2016年の年末が楽しみです。
ご支援させて頂いている起業家、そしてそのメンバー達。
CAVのメンバー、いつも支えてくれている妻に感謝の気持ちを持ちつつ、
楽しく、挑戦して行きます。

Taka
01.01.2016