No.016 「俺の友達A嬢について③」 | ススキノ最遊記♪「スーパーたかちゃんのblogです☆」

No.016 「俺の友達A嬢について③」

「指名替え」



さてさて、前回の続き。

「俺の友達A嬢についてパート③」だよん♪

だんだん仲良くなっていった俺とA嬢なんだけど、

深夜の電話を受けてから自分が思っている以上に、

信頼というか信用というか、少なくともA嬢がツライ時に

俺に電話をくれたことがなんとなく嬉しかったりもした。



俺は年内のうちに一度逢っておこうと思って、

何度か連絡をしたんだけども、

ところがA嬢は一度として電話に出ることもなかったし、

メールの返事も返って来なかった。



年末でススキノに出たついでにお店に寄っても、

A嬢は出勤していなかった。

そうこうしているうちに年が明けて、

一月の半ばに差し掛かった頃、

ようやくA嬢から連絡が来たんだ。



実家のある「※※県」に帰っていたらしい。


A嬢は実家に帰って、しばらく誰とも会いたくなかったと俺に説明した。



でも、当時の俺にはA嬢の気持ちが理解出来なかった。


というか考えたくもなかった。

多分、この時の俺には音信不通になってしまった事が許せなかったというか、やはり信用できないなかったんだと思う。



俺もA嬢としばらく距離を置いたんたげと、

2月に差し掛かった頃に逢いに行ったんだよね。


「たかちゃんにチョコレート作ったよ!」


「ん?あぁ、そう言えばこないだバレンタインだったよね」


「実は今回手作りチョコレートは五個限定なんです♪

しかも、ホワイトチョコレートはたかちゃんだけなんだよ☆」


「ん?あぁ、ありがとう」



俺はありがたく受け取ったんだけど、この頃から俺が考えていたのは、

A嬢の指名を終わりにしようかと思っていたんだ。



理由はA嬢と飲んでて楽しくなくなったこと。



最初の頃は仲良くなる過程が楽しかったんだけど、

ある一定の関わりを持つと俺自身の中で色々な葛藤があって、

散々悩んだ部分もあったんだけど、

やはり俺とA嬢は客とホステスであって、それ以上もそれ以下もないんだなと。



客として楽しめなくなった時点で、

お金を払ってまで飲みには行けないなと思ったわけ。



そこで、俺は最悪な行動に出ます。



当時、A嬢の店には必ず友達と二人で行っていたんだけど、

ある日突然俺はフリーで入ったんだよね。



A嬢が出勤しているにも関わらず。。。



帰り際、通路でA嬢とバッタリ会って、

「たかちゃん・・・」

と、A嬢は悲しそうに声をかけて来たけど、

俺は「帰るわ」と一言だけ返して顔も合わせずに立ち去ったんだ。



三日後、A嬢からメールが来ました。



<私、嫌われたのかな?>



俺は返事をするかどうか迷ったんだけれど、

<別に嫌いになったわけじゃないけど、

俺もよくわかんねぇんだわ。

おまえと出逢って今まで楽しかったよ。

もう連絡しないけど、元気で頑張れ!>

俺は最後のつもりで返事を返した。



すると、A嬢からまた返事が来たんだ。


<わかったよ。今までありがとね。

たかちゃんに呼ばれないのは淋しいけど、

もし良かったら今まで通り連絡取りたいし、

これからも仲良くしてね。>



「はぁ?」



俺は思わず声を上げた。



全然意味がわからない。



指名を切られてんのに、なんでこれからも仲良くしてくれって言われるんだ?

てゆーか、そもそも他の子を指名した時点で

A嬢と連絡を取るのは基本反則なのに、なんで連絡取れるわけ??



色々疑問が湧いてきたんだけど、どうせそのうち指名が戻る事を期待でもして、

つまらない事を言ってるだけだと判断した俺は、

適当に「わかったよ」と返事をした。



もちろん、仲良くするつもりはなかったけど、

どうせ連絡するつもりはないし、来る事もないから何も問題はないと思ったわけ。



そして月日は流れ、

半年が過ぎ、一年が過ぎても俺はこの店で飲み続けた。


その間に数人の指名嬢が変わったけど、

指名が長続きする子は見つからなかったんだ。



でも、この一年間で変わらなかったのは、

A嬢から連絡が途切れなかったという事。



仕事のことだったり、


新しい彼氏のこと、


友達のことだったり、



俺は全く指名をしなくなったんだけど、

A嬢は俺に対しての態度や接し方が変わることがなかった。



そんなある日、A嬢からいつものように電話が来たんだ。


「新しい家に引っ越したんだけど、

ちょっと相談に乗って欲しいんだけど・・・」


俺の仕事がバレるので詳しくは書けないけれど、

引っ越した家について相談されたんだよね。



「ん?あぁ、いいよ。んじゃいつ行ったらいいの?」



お互いスケジュールを合わせて、

日程を調整して電話を切る。



「まてよ、ということは俺がA嬢の家の中に入るってことだよな(汗)」



ナンバーワンのホステスの家ってどんなやねん。

てゆーか、俺なんか家に入れてもいいんかい(汗)



さてさて、どんな展開になることやら。




次回、いよいよ本編最終回です。。。




☆Super Takachan☆